赤ワインには抗酸化作用があり、欧米では心臓の健康を保つ飲み物として知られています。最近の研究調査で、適量の赤ワインは、心臓だけでなく耳の健康にも効果的であることが分かってきました。
欧米では、赤ワインは”心臓を健康にする飲み物”と称賛されています。これは、赤ワインに循環器疾患や悪性腫瘍から身を守る抗酸化物質とタンニンが豊富に含まれているからです。そして、驚くことに、赤ワインを適度に摂取することで騒音性難聴を予防することもできます。
どうやら、ワインに含まれている”レスベラトロル”という抗ガン物質に答えが隠されているようです。
レスベラトロルとは、特定の植物から自然に産出される抗生物質です。レスベラトロルは、ピーナッツバター、ダークチョコレート、ブルーベリーなどに含まれていますが、特に赤ブドウの皮には豊富に含まれています。
2013年、ヘンリー・フォード・ホスピタルのマイケル・シードマン博士が、聴力低下と認知を中心に、老化とレスベラトロルの関係について調査しました。騒音に曝される前の健康的なラットにレスベラトロルを与えたところ、レスベラトロルを摂取しなかったラットに比べて、50%難聴が軽減されていることが分かりました。
シードマン博士の研究は人間ではなくラットに行われたものですが、レスベラトロルが騒音性難聴に予防効果を発揮したことには間違いありません。騒音性難聴は聴力に影響を与えるだけでなく、騒音性難聴であることが血圧や血糖を上昇させ、結果的に循環器疾患の原因になる可能性が高いです。
レスベラトロルが含まれているワインが血糖値を下げたという研究報告も発表されています。
一杯のマルベックやピノ・ノワールが、実は健康をもたらす飲み物ということがこれでお分かりですね。
耳の健康のためにも、一日のご褒美として、夕食に召し上がってみても宜しいのではないでしょうか?