スターキーはアメリカの補聴器メーカーです。補聴器の普及率については海外の方が圧倒的に高いのは様々なデータから見ても明らかです。
そんな補聴器についての文化がなかなか浸透しきれていない日本にもかかわらず、購入できる補聴器メーカーはスターキージャパンも所属しています日本補聴器工業会の会員会社を見ても10社もあることには驚きです。
聴力低下でお悩みの方は補聴器選びにとても苦労されているのではないかと感じています。
補聴器をお求めの方の中には様々な補聴器メーカーがそれぞれで製品名やスタイル、機能等が異なる為、混乱してしまう方がいると思います。購入する際にはどのようなことに気をつけて検討すべきなのでしょうか？購入を検討する際には、相談される販売店に、次の5つの項目に関してもぜひ聞いてみましょう。
(1) 指向性
補聴器には指向性マイクが搭載されています。指向性とは、補聴器が周囲の特定される音源（通常は会話の相手）にデジタル処理の焦点を合わせる能力であり、騒音下での会話の聞き取りを向上させる補聴器の唯一実証されている方法です。つまり、優秀な指向性マイクロホンシステムを搭載された器種は、より鮮明で澄んだ音を提供してくれます。
指向性システムには様々なタイプがあります：アダプティブ（適応型）、フィックスド（固定型）、ダイナミック（動的）。アダプティブ指向性システムは、周囲で話している人々を認識し、音声が来る方向がどこであれ、そのポイントに焦点を当てます。フィックスド指向性システムは、特定の場所（通常は真正面）に焦点を当て、そこだけに焦点を当て続けます。ダイナミック指向性システムは、周囲の全ての聞き取りを自動的に固定された方向へ変更します。試聴する際に、その器種がどのように音声を検知しているのか音の違いを聞くこと、そしてどのように最大限の効果を得るように調整してくれるのかを確認しましょう。
販売員の方への質問方法：
- 「補聴器の設定は手動で変える必要がありますか？それとも私のきこえに合わせて自動的に変更されるのでしょうか？」
- 「会話のときは相手と対面になる必要がありますか？それとも、正面以外の方向からも相手の会話を聞くことができますか？」（指向性に関してより深く理解したい場合は、スターキーの指向性技術記載の過去ブログをご覧下さい。）
(2) 雑音抑制
最近の補聴器は雑音抑制のアルゴリズムが内蔵されています。最も良いとされるアルゴリズムは、補聴器の入力音が上がると入ってくる雑音を低減することができる、リアルタイムで雑音と会話の区別ができることです。購入を検討する際には、専門家にその補聴器がどれくらい雑音抑制することができるのかを尋ねてみましょう。
販売員の方への質問方法：
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- 「この器種はどのように雑音を処理しますか？」
- 「この器種は、騒音下では全体的に音量を下げますか？それとも、雑音だけを低減し会話は増幅しますか？」
- 「この器種は異なる種類の雑音（例えば、風、車、背景雑音）にも対応していますか？」
(3) 器種選択
補聴器には様々な形やスタイルがあります。大まかに耳かけ型と耳あな型の2種類に分かれます。耳かけ型は、その名の通り、耳に掛けて使用する補聴器であり、スピーカーの位置がどの部分にあるかによって、呼び方が異なります。
スピーカーが耳の中に位置されている器種をRIC（レシーバー・イン・カナル）、スピーカーが本体に内蔵され、音だけが細いチューブを通して伝わる器種がBTE（ビハインド・ジ・イヤー）と呼ばれます。
耳あな型は一人ひとりの耳穴にぴったりと収まるようにオーダーメイドで作られています。同じ耳あな型でも、装用感、見えにくさ、電池寿命などを考慮し、きこえの程度や好みに合わせてスタイルを選ぶことが可能です。
販売員の方への質問方法：
- 「私の聴力におすすめの補聴器はどれですか？」
- 「私はもっと小さい補聴器を装用することはできますか？」
- 「こっちとあっち（の器種）では電池寿命がどれくらい違いますか？」
- 「形状によって補聴器のお手入れ方法は異なりますか？」
- 現在フルラインナップでご用意しているライフデザイン補聴器Muse（ミューズ）は耳かけ型ラインナップ、耳あな型ラインナップ、それぞれからお選びいただけます。
(４) ワイヤレス接続性
現在、私たちは「繋がった世界」に住んでいます。テレビ、コンピュータ、携帯電話は更に進化し、複雑にネットワーク化しています。最新の補聴器には、ブルートゥースなどの無線技術を利用した日常的な通信機器に直接接続できる機能もあります。スマートフォンを利用したものはスマートフォンから補聴器の音量や設定の変更が可能です。つまり、補聴器を直接触る必要がないのです。
販売員の方への質問方法：
- 「携帯電話はiPhone（または、アンドロイド端末）なのですが、どの補聴器がベストですか？」
- 「電話に直接接続できるような器種はありますか？」
(5) ハウリング抑制
あなたはハウリングと聞いて何が想像できますか？
例えば、カラオケでマイクをスピーカーに近づけると「キーン」という大きな音が出ます。これがハウリングです！
昔は、軽度難聴用の器種でも、このハウリングと呼ばれる現象を抑えることは難しいものでした。最新の補聴器には、このハウリングを抑制する機能が搭載されています。但し、覚えておいていただきたいことは、器種やクラスによって、ハウリング抑制の程度が異なるということです。ハウリングを充分に抑制できる補聴器とは、貴方だけでなく、周りの人にも不快な音を聞かせることがありません。
販売員の方への質問方法：
「ハウリングが起こらないと言い切れますか？」
「聴力が低下したときにも、この補聴器はハウリングを起こすことなく動きますか？」
「この器種はボリュームを下げないとハウリングが起こりますか？それとも、ハウリングを起こさないための仕組みがあるのでしょうか？」
いかがでしたか？ 補聴器を購入する際には、補聴器販売店に相談して、上記の機能や質問事項に関して詳しく説明していただくことをお勧めします。専門的な知識や技能を持った販売員の方は、貴方が持つあらゆる疑問に回答でき、最も適した器種を見つけてくれます。
スターキー製品を取り扱う販売店はこちらから検索することができます。
