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トピック

たばこを吸うと難聴になりやすくなる!?

喫煙はあなたの聴力と身体全体の健康に深刻な影響を及ぼします。

あなたの聴力に影響を与えるのは大きな雑音や耳垢の蓄積だけではなく、

あなたの身体全体の健康も重要なのです。

 

 

喫煙と難聴

 


 

多くの研究が喫煙と難聴の間の強い相関を証明しています。この関連の理由はまだ調査中ですが、現在喫煙している人は非喫煙者より約2倍難聴になりやすいということが臨床研究で分かっています。

 

この関連を説明する理論はいくつかあります。

 

  • 煙草を吸うことで血液細胞を傷つけ、動脈硬化になりやすくなる。血管が厚く、さらには固くなることで、耳を含めた体中の器官に酸素が豊富な血液が届きにくくなります。
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  • ニコチンと一酸化炭素が蝸牛内の酸素を消耗してしまうことで組織を傷つけ、難聴になる。
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  • 煙草の煙に含まれる有害な化学物質の多くが耳に対する毒性を持つと考えられている。耳毒性の化学物質は有毛細胞を傷つけ難聴を引き起こします。聴神経に伴う化学伝達物質や神経伝達物質もまた煙草の煙の中の危険な化学物質の影響を受けやすいと言われています。習慣的なニコチンの使用が神経伝達物質の機能を損ない、音を解釈する脳の機能に悪い影響を与えます。
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  • 喫煙とさらなる難聴のリスク要因(年齢や雑音への曝露など)が組み合わさるとその効果は累積する。簡単に言うと、さらなるリスク要因がある場合はそれぞれのリスク要因が単独で存在した場合よりも難聴のリスクが上がります。

 

まとめると、ニコチンや一酸化炭素を含む煙草の煙の中の危険な化学物質が蝸牛の酸素を消耗して組織を傷つけ、治療不可能な難聴の原因になる可能性があります。有害な化学物質は聴神経から脳へ情報を運ぶ神経伝達物質も損なうかもしれず、音を解釈する脳の能力を損ないます。難聴に関するリスクは累積的で、騒音への曝露など他の難聴のリスク要因と組み合わさると、難聴になるリスクはその要因が単独の時よりも大きくなります。

 

また、研究では、喫煙者ほどの有病率ではないものの、定期的に受動喫煙にさらされている人と難聴の間の関係も発見しています。

 

 

次世代への良いお知らせ

 

喫煙に関連した健康リスクは十分証明されているにも関わらず、アメリカでは成人人口の20%が喫煙者です。大人の喫煙率は変わっていませんが、一方喫煙を始める10代の数は減ってきています。アメリカ疾病管理予防センター(CDC)によると、10代の喫煙率は10%以下です。 

 

喫煙を始める10代の若者の数の減少は良い知らせです。ニコチンのような有害な環境毒素を避けることは、若い人にとって特に重要です。聴覚神経内のメカニズムが十分発達するのは青年期後期であるため、若い人は成人よりも喫煙に関する聴覚関連のリスクにさらされやすいことが研究により示されています。喫煙を避けることで、長期の聴覚と健康に関するリスクを取り除くすることができます。

 

あなたが喫煙しているのなら、止めるのが遅すぎるということはありません!専門家は、「喫煙の習慣を変えれば、加齢による聴覚感度の低下を、防止または遅らせることができる」としています。喫煙が聴覚に及ぼす悪影響は、喫煙時間および喫煙数に関係しています。 1日に喫煙する煙草の数が増えると、難聴になるリスクも高まります。簡単に言うと、あなたがより長く喫煙するほど、そしてより頻繁に喫煙するほど、特に高周波数帯において難聴を発症するリスクが高くなるといえます。 1日に吸う煙草の数を減らすことで、難聴のリスクを大幅に減らすことができます。完全に煙草をやめれば聴覚や健康に関連するリスクがさらに減少します。 

 

 

参考(英語):
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=187596

 

 

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トピック: 難聴と健康