最近、マスク着用が日常化され「聞こえにくい」と補聴器の需要が高まっているだけでなく、補聴器販売店でも「マスク越しの声を聞こえるようにしてほしい」という悩みが増えていると聞いております。
スターキーは、今年6月に充電が出来るだけでなく、マスク紐も干渉しない、一人一人の お耳の形に合わせた充電式オーダーメイド耳あな型補聴器を発売しました。そして、10月6日には、マスク越しの声を聞き取りやすくする「マスクモード」機能が追加されたLivio専用アプリ Thriveアプリ バージョン3.1.1をリリースしました。
マスクを着けると、どんな音に影響があるの?
そもそも、マスクを着用すると どのようなきこえになるのでしょうか。
下図は、マスクをつけてない状態のきこえを0(黒線)としたとき、布マスク(青線)と医療用(N95)マスク(茶線)でのきこえを表したものになります。
マスクを着用することで高い周波数(2kHz~5kHz付近)が低下していることが分かりますね。
また、これらの周波数帯の聞き取りが低下すると、「か、た、さ、ふ、す」など、子音の聞き取りに影響を及ぼしていることも分かります。
マスクモードはマスクの影響を受ける子音の聞き取りをカバー!
マスクモードはどのようなきこえを提供しているのか、専用の機械を使ってマスクモードの音を測定してみました。
すると、マスクモードは、オフの状態よりも2kHz以上から5kHzにかけて、とくに4kHzでは15dBも増幅していることが分かりました!
マスクモードでのきこえとは?
「実際、マスクモードを使うと、どれぐらいきこえが変わるの?」
と疑問に思われる方もいらっしゃると思います。
そこで、布マスクを着用し、1m離れた場所から補聴器でのきこえを録音してみました。
最初、マスク越しの声は、潰れるようにモゴモゴと聞こえる部分がありますが、マスクモードをONにすると、言葉が浮き立って聞こえますね。
補聴器のメモリーを切り替えるだけで使用できます!
マスクモードは、Thriveアプリで有効にしていただく必要はありますが、それだけで、あとは「相手がマスクをしていて何と言っているのかわからないな」と思ったときに、アプリ上や補聴器本体のボタンから切り替えて使うことができます。
(補聴器本体のボタンから切り替えれるようにしておくと、病院の診察時などスマートフォンを取り出せないときにマスクモードを起動することが出来て便利!※)
※補聴器販売店にて調整ソフトInspireのメモリーから「カスタムメモリーをローテーションに含む」に✔を入れていただく必要があります。
ちなみに、マスクモードは、Livioシリーズの最上位機種 Livio Edge AIだけでなく、Livio AI 2400~Livio AI1200、Livio 2400~Livio1200のクラスでお使いいただけます。
ぜひ、スターキーの補聴器で Hear Better. Live Better.(もっときこえると、もっと人生は楽しい)な生活を始めてみませんか?
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