私たちは年齢を重ねていけばいくほどに、健康で幸せな生活を送りたいと思います。
そのためにできる大事なことは、一般的に運動や食事と言われています。
しかし、音を聞くことも、それと匹敵するくらい大きな影響があることをあなたはご存知ですか?
音を適切に聞くことで、より美しく歳をとるためにできる4つのことがあります。
1. 音を聞くことで、社会的なつながりを保つことができます
聴覚がクリアで制限なく聞こえると、人とのつながりを維持し、会話に参加できていると感じ、社会的に活発に活動しやすくなります。
一方、聴力に課題がある人は、社会的なつながりを避けた方が楽だと判断してしまうことがよくあります。招待状を断ったり、友人との交流などを制限したり、社会的に引きこもりになったりすることもあります。
特に現在のウイルスなどの大流行が起こった時には、つながりを持ち、積極的に行動することが、私たちの幸福には欠かせません。
ご存知ですか?
ある研究によると、社会的な交流を楽しめる人は、孤立してしまっている人よりも長生きできる可能性が高いことを示しています。
2. 音を聞くことで、注意力と自身をコントロールすることができます
私たちの聴覚は、私たちが自分にどれだけ自信を持てているか、また外出先での安全に大きな役割を果たしています。音がクリアに聞こえると、空間認識能力が高まり、安全上の問題を警告する信号を察知して区別することができるので、それに応じた反応をすることができます。
音がうまく聞こえていないと、警告信号を見逃す危険性が高くなり、自宅外の環境に外出する自信も持てなくなり、事故や怪我のリスクが高くなります。
ご存知ですか?
難聴者は事故による怪我の危険性が2倍増加、
転んだり、落ちたりする危険性が3倍増加すると言われています。
3. 音を聞くことで、精神的にシャープな状態を維持できます
世界保健機関(WHO)が2050年までに3倍にまで増加すると予測している精神衛生上の課題である認知症と難聴との関連性については、現在多くの研究が行われています。
専門家は、難聴が社会的孤立(認知症の危険因子として知られている)を引き起こし、脳の萎縮を加速させ、記憶や思考に必要なエネルギーを脳から「奪う」事との関連性を指摘しています。
ご存知ですか?
認知症予防に関する国際委員会は最近、中年期に難聴に対処することが認知症予防における最大の修正可能事項であることを確認しました。
4. 最高の音を聞くことは喜びをもたらします
何よりも、最高の音を聞くことは、私たちをポジティブに、そして生き生きとした状態に保つために役立ちます。友人の笑い声、交響曲の音響サウンド、産まれて間もない赤ちゃんの初めての言葉、波の音、窓の外の鳥のさえずりなど、聴覚は私たちを前向きにさせ、周囲の世界とのつながりを保ちます。
ご存知ですか?
AARPによると、楽観的で前向きな考えを持つことで、寿命が7.5年延び、心血管系のリスクが80%減少すると言われています。
あなたは聴覚も最高の状態で、美しく年齢を重ねるための準備はできていますか?
健康と難聴に関するポケットガイドをご覧いただけます。