誰にとっても相手の良き理解者になることは難しいことです。
特に耳の聞こえにくい人に対して、良き理解者になることは難しく感じるかもしれません。難聴は老人しかならないとか、若い人は補聴器を付けないとか、難聴に誤解したイメージを持っている人もいます。でも、実際には、子供から大人までのどの年代でも難聴になる可能性があり、世界保健機構(WHO)は、2015年現在で難聴になる可能性がある10代から20代の若者は10億人を超えていると発表しています。
そうは言っても、人間関係を悪化させず、必要な助けを得るように難聴者へ働きかけることはとても難しく、実際には問題解決まで長く時間がかかってしまう原因になりかねません。
難聴者の良き理解者になることは実に難しいことです。なぜなら、貴方が難聴者を助ける誰かを見つけるのではなく、難聴者自身が誰かに助けてもらうように仕向けなくてはならないからです。
以下は、難聴に悩む友人や最愛の人にとって最大の理解者になるための5つのポイントです。
話し相手がボソボソ話す、風が強い、周りがうるさいといった聴取環境への不満だと分かったら、念のためにもう一度、同じ状況で聞き取りを確認するように提案しましょう。もしも、相手が確認することを拒んだら、その場では何もせずに、後でもう一度同じことを提案してみましょう。忍耐強く話すタイミングを見つけましょう。相手の聞こえに関しては、四六時中ではなく、たまに伝えてあげた方が良いかもしれません。
コミュニケーションを難しく感じたり、何回も繰り返し伝えなくてはならない時は、絶対に苛立たないようにしましょう。怒ったり、イライラすることは、理解者としての信用に欠けるだけでなく、相手が今後のサポートに期待できず、結果的には貴方との関係を拒絶するようになるかもしれません。
貴方の周りに難聴に悩んでいる人はいらっしゃいませんか?
大切に思う人だからこそ、その人の力になりたいですね。