ロックミュージシャンとクラシックミュージシャンのどちらが聴力にダメージを受けやすいかと聞かれたら、ほとんどの人はロックミュージシャンだと答えるでしょう。
クラシックミュージックは通常、ロックミュージックのようにアリーナを揺さぶるほどの音量で演奏されることはありません。さらに、クラシックミュージシャンに、ピート・タウンゼンド、ヒューイ・ルイス、ブライアン・ジョンソンなど、騒音による難聴の問題を公に発表した方をあまり聞いたことはありません。
しかし、「ミュージシャンにとって、難聴は一般的である」という題名の記事で、難聴を抱える多くのミュージシャンを患者に持つオージオロジストのChasin博士は次のように述べています。
「ロックミュージシャンは、金曜日の夜に演奏したあとは、1〜2週間、耳休めとして練習したり音楽に触れたりすることはできません。対照的に、クラシックミュージシャンは1日4、5時間自分の練習し、1日1、2時間弟子に教え、その後、毎週4、5回または7、8回異なるパフォーマンスを行います。つまり、音の大きさはロックミュージックは大きいですが、1週間あたりの演奏時間を考えると、クラシックミュージシャンのほうが、難聴の影響を受けやすいのです」
ジャンルに関わらず、音楽を長時間聴き続けることは難聴のリスクがあることが分かりました。みなさんも長時間音楽を聴き続けるときは、大きすぎないボリュームで、そして必ず耳を休ませる時間を必ず設けてくださいね。