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耳あな型補聴器の特徴は?メリットとデメリットについて

作成者: マーケティング部|21/08/20 2:45

(2025年7月16日更新)

 

補聴器の購入を考えている方の中には、「耳あな型補聴器」が気になっている人も多いのではないでしょうか?さまざまなタイプの補聴器が販売されていますが、耳あな型補聴器では、見た目、装着感、機能面が注目されます。この記事では、補聴器のスタイルごとの違いや、気になる耳あな型補聴器のメリット・デメリットなどについてもご案内します。

 

                    

なぜ補聴器の形状にはさまざまなものがあるのでしょうか?

補聴器を検討しようと考えたとき、まず気になるのが「どんな形の補聴器があるのか」という点ではないでしょうか。よく選ばれる補聴器のスタイルと、それぞれのメリット・デメリットを簡単にご紹介します。

 

補聴器の形状にはいくつかのタイプがありますが、すべてのスタイルがすべての人に適しているわけではありません。ご自身に合った補聴器を選ぶためには、きこえの状態やライフスタイル、予算などを踏まえて、専門の補聴器販売店や聴覚ケアの専門家と相談いただくことが大切です。

 

ここから、補聴器の形状ごとの特徴についてご紹介します。

 

  • 2つの耳かけ型スタイル:RICとBTE

 

RIC(リック)補聴器

もっともよく知られているのは、耳かけ型の補聴器です。耳にかけるタイプの補聴器で、一般に扱いやすくさまざまな機能が搭載されています。現在特に人気なのは、RIC(リック:Receiver-In-Canal)補聴器と呼ばれる補聴器です。

 

音の出口となるレシーバー(スピーカーとも)の先にイヤーピースを付けて耳の中に入れて使用します。補聴器本体とイヤーピースは細いワイヤーでつながれています。本体は耳の裏側にかけて使いますが、一日を通して装用できるように、人間工学に基づいたスタイリッシュでシンプルモダンなデザインを備えています。髪になじむカラーやまた敢えてファッションの一部として楽しむこともできます。

 

BTE補聴器

耳にかけて使用する補聴器には、BTE(ビーティーイー)と呼ばれる耳かけスタイルの補聴器もあります。レシーバー(スピーカー)を含むすべての部品や機能は、耳の後ろにある本体部分に収められています。最も標準的な補聴器スタイルであり、幅広い年齢の方にも扱いやすく、またよりパワーの必要な補聴器を必要な方にもお選びいただけるスタイルです。標準サイズの耳かけ型補聴器は、目立ちにくいサイズ感です。    

          

  • 耳あな型:見えない補聴器から機能を充実したスタイルまで

 

耳あな型補聴器に興味がありますか?耳あな型補聴器には、聴力の程度やライフスタイルに合わせて選べる様々なサイズがあります。耳のくぼみや耳道(耳の穴)の中にすっぽりと収まるタイプの補聴器で、本体が目立ちにくいのが大きな特徴です。外から見えにくいため、「補聴器をつけていることをあまり知られたくない」という方にも人気があります。

スターキーの耳あな型補聴器は、お客様一人ひとりの耳の形に合わせて作るオーダーメイド。そのため、高いフィット感と快適な装用感を実現します。

 

見えない補聴器とは?

耳あな型補聴器のもっとも標準的なスタイルは「カナル」と呼ばれ、比較的多くの機能を搭載できるのが特徴です。音質と操作性やストリーミング機能を重視したい方にも適しています。さらに、聴力やニーズに応じて選べるより小型なスタイルもあります。

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  • ・CIC(シーアイシー:Completely-In-Canal)型:耳の穴の奥に収まる非常に小型の補聴器で、外からはほとんど見えません。
  • ・IIC(アイアイシー:Invisible-In-Canal)型:CICよりさらに小さく、装用していることがほぼわからないスターキー最小サイズの補聴器です。

 

これらの小型補聴器は、耳本来の構造を活かして音を自然に集めることができるため、音の方向感覚がつかみやすいというメリットもあります。

 

耳あな型補聴器のメリットとは?

耳あな型補聴器は、本体が耳あなに収まるので、眼鏡やマスクの併用がよりしやすい特長があります。また特に小型の耳あな型補聴器のメリットとして補聴器の本体がより目立たないことも挙げられます。「補聴器がみられるのが恥ずかしい」と考える方も少なくありません。耳あな型補聴器はコンパクトなデザインなので、本体が目立ちにくく、補聴器の装用に対するためらいを和らげることができます。日常生活で眼鏡やマスク、帽子を使う機会が多い方は、耳あな型補聴器の使用を検討いただくのもアイデアです。

 

耳あな型補聴器のデメリット

一方で目立ちにくいメリットがある耳あな型補聴器ですが、小ささゆえのデメリットもあります。耳あな型補聴器は一人一人の耳の形に合わせて作製します。より良い聴こえや装用感を保ちながら内部のパーツを確実に収めるデザインが重要になります。

 

 

耳あな型では耳の形によっては、選べるスタイルに制限がある場合も

耳あな型補聴器は目立ちにくく人気のスタイルですが、すべての方に適しているわけではありませんたとえば、耳の穴が非常に小さい方や、外耳道(耳の中の通路)に強いカーブがある方の場合、スタイルによっては、音を増幅する部品などをうまく配置できないことがあります。特にIIC(最小サイズ耳あな型補聴器スタイル)では耳の形によってサイズをひとつ広げたCICをお選びいただく場合も、またより高い出力をもつパワフルな補聴器が必要な重度難聴の方では、耳かけ型スタイルをご紹介する場合もあります。

 

耳あな型補聴器ならではの聞こえ方と注意点

耳あな型補聴器は、耳の中に装用した補聴器を通して音が鼓膜に届くため、より自然な聞こえが期待できます。しかし一方で、人によっては、「音がこもって聞こえる」「自分の声が響く」と感じることがあります。このような感覚は、耳あな型補聴器と鼓膜との間にできるわずかな空間が原因で起こることがあり、特に耳あな型補聴器で多くみられる事象です。

 

こうした違和感は、より小型で鼓膜に近い位置に装用するIICスタイルなどを選ぶことで軽減される場合もあります。ただし、IICのような極小サイズの補聴器には、以下のような注意点もあります。

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  • ・搭載機能が限定される
  • ・着脱や操作が難しい
  • ・紛失した際に見つけにくい
  • ・電池式では電池交換やメンテナンスがやや手間になることも

 

そのため、見た目の目立ちにくさだけでなく、使いやすさや扱いやすさも含めてお選びいただくことが大切です。

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耳あな型補聴器がおすすめな人、そうでない人

耳あな型補聴器は、目立ちにくさや装用感の良さを重視する方に特におすすめです。
たとえば、以下のような方に向いています:

 

耳あな型補聴器がおすすめな方

  • ・できるだけ目立たない補聴器を使いたい方
  • ・充電式タイプを探していて、ワイヤレスイヤホンのように見せたい方
  • ・眼鏡・マスク・帽子などを日常的に使う方
  • ・オーダーメイドで自分の耳にぴったり合った補聴器を使いたい方

 

耳あな型補聴器が向いていない方

  • ・耳の穴が非常に小さい方
  • ・耳の中のカーブがきついなど、補聴器の部品がうまく収まらない方
  • ・重度の難聴で、より高出力の補聴器が必要な方
  • ・IICなどでは、小さな補聴器の着脱や操作に不安がある方

 

耳あな型補聴器は基本的にオーダーメイドで作られるため、耳の形状によっては製作できるサイズが限られることもあります。そのため、購入前には必ず耳鼻科医の診断を含む、補聴器専門家による耳の状態の確認と相談をおすすめします。

 

耳あかの影響にもご注意を

また、耳あな型補聴器は耳の中に装着する構造上、耳あかの影響を受けやすいという弱点もあります。
特に、耳あかが湿っている方や耳あかの量が多い場合、補聴器の音の出入り口が詰まりやすくなることがあります。

そのため、耳あな型補聴器を使用する際は、耳の中を清潔に保つことが大切です。
スターキーでは、オーダーメイド補聴器の製作時に、耳あかから補聴器を守るためのさまざまなオプションをご用意しています。気になる方は、補聴器専門家にぜひご相談ください。

 

充電式補聴器のメリットとは?

補聴器を装用したり試された方の中には、毎日の電池交換が以外に難しいと感じる方も少なくありません。特に、初めての補聴器をお探しの皆様は、スマートフォンなどと同様に充電式を希望される方が多くを占めます。

スターキーでは、耳かけ型だけでなく耳あな型補聴器にも充電式タイプをご用意しています。慣れ親しんだ電池式からお選びいただく、これまで電池式を使っていた方の買い替えや、スタイルを変えたい方にも対応が可能です。充電式補聴器の使い方はとても簡単。毎晩、専用の充電ケースに入れておくだけで、翌朝から安心して補聴器をお使いいただけます。また、毎日決まった場所に補聴器を置く習慣ができることで、紛失防止や使い忘れの防止にもつながるなど、日常生活における補聴器習慣の定着にもプラスの効果が期待できます。

 

ご自身にあった補聴器を見つけるために

補聴器にはさまざまなスタイルがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。大切なことは聴力やライフスタイルに合った補聴器をお選びいただくことです。「最近聞こえにくいかも...」と感じたら、まずは耳鼻科を受診して、いまの耳の健康状態を確認しましょう。補聴器を検討中の場合は、お近くの補聴器専門店でのご相談をお勧めします。専門スタッフは、あなたにぴったりの補聴器選びをサポートします。

 

郵便番号を入力いただくと、補聴器のご紹介や試聴などが可能なお近くの補聴器専門店リストを表示します。(補聴器の試聴には費用がかかる場合があります。)ご自身の耳で、補聴器の聞こえを確かめてみませんか?

 

まずはきこえが気になる場合、オンラインで5分でできる「きこえのチェック」を試してみましょう。そのうえで気になる点があれば耳鼻咽喉科へご相談ください。

 

またご自身の聞こえについて相談できる方がいない場合、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が掲載している全国の補聴器相談医リストを確認してみてください。