ニュース

    スターキージャパンからのお客様へのお知らせです。

    最新情報を公開中!! こちらをクリック!

    【掲載情報】日本補聴器販売店協会機関誌フィッティングへのジェネシスAIの寄稿記事「加算型コンプレッサーと瞬間快適機能」(全文掲載)

    投稿者 マーケティング部 投稿日 24/07/31 11:30
    マーケティング部

    日本補聴器販売店協会機関誌フィッティングに掲載いただいた寄稿記事「加算型コンプレッサーと瞬間快適機能」について、反響をいただいています!

     

    スターキーが特許を取得している「加算型コンプレッサー」や、音質改善機能「Edge Mode+」について詳細に説明しています。

    下記に記事部分を抜粋して掲載させていただきます。

     

    SNS_fitting20240719-1

     

     

     

     

    Genesis AIが実現した新たな快適性とは

    スターキーGenesis AI(ジェネシス AI)に、強力なNeuroプロセッサーが搭載されました。これにより従来モデル(エボルブ AI)と比べトランジスタの数6倍、システムメモリ10倍、処理速度4倍に向上し、一方で消費電力は25%減少しました。さらに耳かけ型RIC RTは最大51時間、耳あな型ITC R/ITE Rは最大42時間と、充電タイプでも2日間の連続使用が可能になりました。また、周囲の音環境に合わせ毎時8000万回の自動環境調整や、ノイズリダクション10倍高速、ダイナミックレンジ20dB拡大で入力飽和レベルの上限が118dBまで拡張し歪みにくく、ノイズフロア9dB低減でサー音が大幅に減少しました。

     

    News20240730

     

     

    人間の聴覚処理レベルを模倣して開発された「加算型コンプレッサー」

     このGenesis AIには、人間の聴覚処理モデルを模倣して開発された特許取得済みの圧縮方式「加算型コンプレッサー(Additive Compressor)」が採用されており、特徴は低速と高速の時定数の異なる2つの圧縮方式を同時に活用している点です。これにはNeuroプロセッサーの強力な処理能力が不可欠で、加算型コンプレッサー用に独自計算式eSTAT2.0も導入しました。低速コンプレッサーは「マクロ」レベルで動作し、ユーザーのダイナミックレンジに収めるため、小さな音には多くの利得を、平均的な音には控えめに、大きな音にわずかな利得で、快適さや聴き心地を保ちます。しかし、突然の入力変化には不向きだったりします。そこで、低速とは異なる時定数の高速コンプレッサーが「マイクロ」レベル(語音レベル)で動作し、言葉の出だしのソフト子音に対し適切にゲイン加算できるため、突然の入力変化などにも素早く対応できます。

    下図の左側は数秒、右側は数ミリ秒の減少を
    表しています。

     

    News20240730_2


    さらに、ポンピングのような音量の浮き沈み感に注意が必要になります。このように、どちらの圧縮システムにも単独では長所と短所が各々あるため、2つを併用することで短所をカバーしつつ、長所を最大限活用し、可聴性、明瞭性、快適性を向上させます。

     

     

    独自にアグレッシブに攻めた音質改善機能「Edge Mode+」

     アメリカのMarkeTrak 2022 調査データによると、補聴器所有者の 80% 以上が補聴器に満足と回答していますが、実際の補聴器装用者は依然として騒がしい環境下で音声を理解する困難に直面しています。これは日本のJapanTrak2022「現在所有している補聴器の満足度(2)」の調査データで、最も不満率が高い状況は「周りがうるさい環境下で会話するとき(不満46%,満足31%)」で共通の課題となっています。

     

                                                                                                                                                                                      基準プログラムの環境適応調整の範囲ではどうにも対処し切れない聴取困難な場合、スターキー独自のアグレッシブに攻めた音質改善機能Edge Mode+(エッジモード)がとても便利で頼りになります。

     

    News20240730_3

     

    ”うるさい環境”下で瞬間快適な音質がワンタッチで

    DNN補強されたAIをユーザー主導のワンタッチ操作だけで、瞬間快適な「最適化された音質」にすぐに変更できます。また上位クラス(24/20)では、目的を考慮した選択肢 「会話の強調」「雑音の抑制」も用意されています。

     

    また、臨床報告では、「基準プログラム」と「エッジモード+会話の強調」を比較し、騒音下での音声理解と聞き取りに要する努力(聞き疲れ)が向上(軽減)するとのエビデンスが示されました。つまり、困難な音環境下でもコミュニケーション支援の1つの改善手段として、エッジモードが有効であるといえるかと思います。

     

    このたび、Genesis AIは、 リモコンでエッジモードが使用できるようになり、スマホ操作が苦手な方でも簡単に最新AIによる「最適化された音質」を指一本で利用できます。補聴器の弱点である「うるさい環境」での不満率改善が期待されます。

     

    また、エッジモードの利用により、調整訪問の回数が約20%減少したとのデータ報告もあり、ユーザーだけではなく、フィッター側の調整労力の削減にも役立つ機能です。

     

    News20240730_4 

     

    Genesis AI勉強会(2/10~22開催)アンケート結果

     発売直前の日本全国6都市で開催した勉強会参加者(補聴器プロフェッショナル164名様)へ30分間の試聴体験後アンケート(5段階評価)を行った結果、「とても満足」「満足」の回答率は、「音質の満足度」88%、「機能・性能の満足度」93%、「不満」「とても不満」の回答は0でした。

     

    News20240730_5

     

    トピック: 補聴器, 補聴器販売店, PR