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    【掲載情報】日本補聴器販売店協会機関誌フィッティングで、大好評のリビオ充電補聴器が大解剖、寄稿記事を掲載いただきました!(全文掲載)

    投稿者 マーケティング部 投稿日 21/07/26 12:30
    マーケティング部

    【掲載情報】日本補聴器販売店協会機関誌フィッティングに、スターキーリビオ充電補聴器の構造・仕組みの解説記事の寄稿が反響をいただいています!

     

    特に世界初、唯一の充電式オーダーメイド耳あな型補聴器は注目されています。

    スターキーだけが唯一実現している技術です。

     

    フィッティング132号

     

    下記に記事部分を抜粋して掲載させていただきます。

     

    補聴器の仕組み

     

    補聴器は薬機法(薬品や医療機器について規定された法律)の規制を受ける医療機器であり、その使用目的は「身体に装着して、難聴者が音を増幅して聞くことを可能とすること」とされています。この目的のために、補聴器は以下の要素を必ず備えています。

     

    1. (1)  音を電気信号に変換するマイクロホン

    2. (2)  音声信号を難聴者の聴力を補うために最適な音質に調整し、増幅するためのアンプ

    3. (3)  音声信号を再び空気の振動である音に変換するレシーバー(骨導式補聴器の場合は骨振動素子)

    4. (4)  上記の機能を実現するためのエネルギー源であるバッテリー

     

    今回は当社の最新の耳あな型カスタム補聴器と耳かけ型のRIC(Receiver In Canal)補聴器について、その仕組みを簡単にご紹介します。

    図1 に耳あな型カスタム補聴器の内部構造を示します。

    この図は耳あな型補聴器の中で最も多く使われている ITC (In The Canal)タイプを表しています。

     

    ITC タイプや、これよりもサイズの大きな ITE(In The Ear)タイプでは、耳介の効果によって本来耳が持っている音の方向感覚が得難くなります。このため2つのマイクロホンを用いた指向性マイクによって空間における音源の定位を支援するのが有効であり、当社ではこれらのタイプでは指向性マイクの搭載を標準仕様としています。 図1 の左にあるフェイスプレートの上部に2つの孔があり、これに対応した内部の位置に 2 個のマイクロホンが配置されています。フェイスプレートのすぐ内側には充電用の接点があります。当社の最新耳あな型補聴器は、オーダーメイド型としては初めて充電式を実現しています。図1では中心と周囲3カ所の、合計4つのピンと基板が金属光沢に見えますが、実際にはフレキシブル基板に固定された独立の接点です。また、基板の背後には円盤状のマグネットがあります。ここにはありませんが、この補聴器に対応する専用充電器にも電気接点の背後にマグネットが配置されています。補聴器を充電器にセットする際には、接点の位置を意識せずに軽く置くだけでマグネットの吸引力によって定位置に固定されますので、充電器への装着がとても容易に行えます。

     

    マグネットと充電用接点を支える部材の内部には2.4GHz無線通信用のアンテナが配置されています。Bluetooth Low Energy規格による無線接続を用いてフィッティングを行うほか、スマートフォンとの連携でさまざまな便利機能を実現します。また TV ストリーマーやテーブルマイクなどの豊富な無線アクセサリーが用意されています。補聴器の心臓部である電子回路は充電池ケースを取り巻くように配置されています。2 個のマイクロホンはMEMS(Micro ElectroMechanical System)マイク、アンプの IC は超小型の SMD(Surface Mount Device)です。

     

    フィッティング図1充電式耳あな型解剖図

     

    フィッティング図2耳かけ型解剖図

     

    最後に、 図1 の右端に見える黒色の部材はシェルと呼ばれます。耳あな型カスタム補聴器の場合、シェルはユーザーの耳型に合わせてオーダーメイドで製作されます。当社ではユーザーの耳型を3D スキャナーで計測してデータ化し、このデータを基に3D プリンターでシェルを作ります。耳あな型補聴器はユーザーの耳道内にピッタリと収まり、きつ過ぎても緩過ぎてもいけません。また表面は完全に平滑で、仕上げ不足や装着時の不快な当たりは許されません。このため、最後は熟練した技術者が一つ一つ手仕上げで完成させます。

    図2 は当社の耳かけ型 RIC 補聴器の内部構造です。当社最新シリーズのRIC補聴器には312電池を使用するタイプとリチウムイオン電池内蔵の充電式があり、これは充電式を表しています。ここでは省略されていますが、底部に充電用の接点があります。

    RIC補聴器はその名の通りレシーバーが耳道内に挿入され、レシーバーと補聴器本体は電気信号で結ばれます。このために本体が小型化できるのが特徴です。またレシーバーを選択することによって軽度難聴から重度難聴のユーザーまで対応が可能です。図2 のレシーバーにはシリコンゴムのイヤチップが装着されていますが、ユーザーの耳型に合わせたイヤモールドを製作することも可能です。

     

    補聴器の基本要素であるマイク、アンプ、レシーバー、バッテリーについては耳あな型と耳かけ型で違いはありません。耳かけ型の一部の器種にはテレコイルが入っていますが、耳あな型でも ITE タイプではテレコイル搭載が可能です。補聴器の基本構造は以上の通りですが、当社の最新シリーズ補聴器には3軸の加速度センサーとジャイロセンサーが搭載されています。これらのセンサーは補聴器ユーザーの身体の動きを検出し、ユーザーがどのくらい歩いたか、どのくらい身体を動かしたか、座り過ぎに陥っていないかという健康維持に大切なパラメータを高い精度で捉えることができます。さらに、万一ユーザーが転倒したときには、これを検知し、スマートフォンを介してあらかじめ登録した連絡先に通知を送信する機能を備えた器種もあります。補聴器が装着される耳の近傍は、手首や腰などに比べて身体の余計な動きの影響を受けにくく、目的とする歩数や活動度を正確に評価することができます。また、2種類のセンサーによるシステムは転倒という複雑な体の動きを高い精度で検知するのにも役立っています。

     

     

    雑誌・記事は補聴器販売店さま向けの記事ですが、現代の最先端技術を搭載した補聴器の中身がどうなっているか興味のある方は知っていただくために、共有させていただきました。

     

    雑誌の詳細については日本補聴器販売店協会へお問い合わせください。

     

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    トピック: 補聴器, 補聴器販売店, PR, ヒアラブル, Livio