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トピック

難聴で糖尿病のリスクが上昇する!?

あなたは、糖尿病の方がそうでない人よりも難聴になる確率が2倍も高くなることをご存じですか?

専門家からは、糖尿病患者の3人に1人が難聴を発症する恐れがあると報告されています。

 

 

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 ↑糖尿病の方はそうでない人よりも難聴になる確率が約2倍。糖尿病を発症していないが通常よりも血糖値が高い糖尿病予備軍の人だと、そうでない人よりも難聴になる確率が30%(3割)高くなります。

 

 

糖尿病に関連した難聴の原因に関しては何年も議論されてきました。研究者達は、難聴は内耳の血管損傷に起因していると論じています。また、血糖値の上昇により、内耳周辺の神経や有毛細胞も損傷します。他の体内構造とは異なり、内耳には血流を補助するものが供給されないので、血糖値が上昇すると無防備な状態になってしまいます。血管が傷つくと血流が悪くなり、内耳器官に恒久的な損傷を与えることになります。

 

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研究者により、遺伝性、加齢性、騒音性、耳毒性薬物など、難聴になる確率が高い危険因子のリストに糖尿病が付け加えられました。糖尿病の合併症による難聴は、他の危険因子による難聴よりも比較的早く、しかも突然に発症する傾向があるとわかってきたからです。

 

 
 

 

 

ジョンズ・ホプキンズ大学のユーリ・アグラワル氏(耳鼻咽喉科医)はeverydayhealth.comにて、次の通り説明しています。

 

「難聴は糖尿病の合併症の一つと考えて良いでしょう。我々の研究結果から容量反応関係が示唆されています。A1cの値が高いということは、難聴の危険性も非常に高いということを意味しています。」

 

上記の「A1c」とは「HbA1c」の短縮形で、頭文字のHbは「hemoglobin(ヘモグロビン)」を意味しています。ヘモグロビンとは赤血球内のタンパク質のことです。血流には何種類かのヘモグロビンが存在していますが、最も多く見られるタイプは「A]です。ヘモグロビンA1cはグルコース(ブドウ糖)と結合するので、HbA1c検査が糖尿病の診断や治療に一般的に使用されています。

 

糖尿病の治療や維持管理の定期的な臨床検査には、1型糖尿病、2型糖尿病共に診断が可能なA1c検査が含まれます。診断結果に加えて、即効性の見込み値よりもむしろ数か月に渡る血糖コントロール歴を確認することができます。

 

米国糖尿病協会は、A1c検査を”野球選手の1日の成績ではなく、シーズン打率”に例え、どのように血糖値をコントロールしたら良いのか詳細を説明しています。糖尿病関連の合併症を発症するリスク予想にA1c検査の長期的な結果がよく使用されているのです。

 

 

危険性を低減、もしくは回避するためには何ができるのでしょう?

 

A1c値を推奨範囲に抑えることが、糖尿病関連で合併症の危険性を低減させる一つの方法です。適度な運動や栄養バランスの取れた食事等、健康的なライフスタイルがA1c値を低減し、血糖値を推奨範囲に維持します。そして、糖尿病関連の合併症を低減することで、難聴の発症リスクも最低限に抑えます。

 

糖尿病の患者数が増加し続けており、2050年までに人口の1/3近くが糖尿病になると言われています。糖尿病の方は、心臓血管の健康と同様に、目や肝臓、耳も定期的にチェックするべきです。推奨される検査手順を順守することが合併症の危険性を低減し、早期に見つけられる問題点に気づけます。入念に病気を管理することで、新たな合併症の発症を遅らせたり、更には予防することもできます。

 

他にも難聴の危険因子は様々です。

漠然と恐れるよりも、早く相手を知ることが何よりの予防や対策につながります。

 

 

 

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トピック: 補聴器, 補聴器販売店, 難聴と健康