Hear better.Live better. BLOG

スターキーからの補聴器・難聴についての耳より情報をお届けします。

トピック

雑音抑制技術「アキュイティボイス」って何?

補聴器には、会話を理解し易くするために周りの雑音を低減する機能がついています。

今回は、補聴技術の一つ、「アキュイティボイス」についてお話します。

 

 

VoiceIQStock1962009.jpg 

皆さんは最新の補聴器が1秒間に約4000万回も計算していることをご存知ですか?4000万もの膨大な数の計算をたった1秒で行うなんて、本当に驚きですよね!あの小さな補聴器一つひとつの中で、それぞれの計算が自動的に行われているのですから、コンピュータ回路の最先端アルゴリズムには頭が上がりません。この最新のアルゴリズムは、補聴器装用者の聴取環境を自動的に最適化します。つまり、聞き取りが難しい場面でボタンを操作する必要がないのです!

 

 

長年に渡り、スターキーは、独自のアルゴリズム(*) の開発と最適化を研究してきました。そして、エンジニアと聴覚科学者の研究チームが、業界をリードするアルゴリズムと補聴技術を生み出しました。その中に「アキュイティボイス」があります。技術的に言い換えると、 “マイクロフォン単体による雑音抑制の独自仕様フォーム”です。それでは、補聴器を装用している方にとって、「アキュイティボイス」とはどのような技術なのでしょうか?

 

従来の雑音抑制機能では、背景雑音を抑制するために低い周波数の音を低減していました。残念ながら、この方法では、低い周波数の音を低減(小さく)すると、音声に含まれている低い音の成分までも低減されてしまいます。つまり、重要な音声情報までも失うことになります。例えば、レストランのような騒々しい場所で会話する時など、会話の理解を難しくさせる迷惑な背景雑音の周波数帯域にも、実は会話の重要な手がかりが含まれています。スターキーの「アキュイティボイス」技術では、背景雑音すべてを取り除くのではなく、最大限に会話が理解でき、背景雑音を快適に聞こえるレベルにまで低減させています。

 

non-voiceiq.png

 

アキュイティボイスありの状態であれば赤い波形の騒音を完全に捉え、その部分を騒音とみなすが飛び出ている黒い波形の会話音は逃さず増幅させます。

 

 

 

 

 

 

 

 

on-voiceiq.png

 

アキュイティボイスなしの状態は赤い波形の騒音を捉えきれていないので、騒音と会話音が入り混じって聞こえてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

スターキー補聴器は、音声は雑音と全く異なった方法で処理するように設計されています。「アキュイティボイス」技術のアルゴリズムは、“雑音推定量”を雑音として認識される入力信号にあてはめます。この雑音推定量は補聴器の全体入力から雑音を差し引いたものです。この処理は音声の規則的な増幅とは別に処理され、音声と雑音のバランスを快適に保ちます。このアルゴリズム的な動作が、聞き手に会話の聞き取りを最大限にさせると同時に適用性の広い雑音抑制を与えています。

 

「アキュイティボイス」は補聴器装用者にいろいろな意味で恩恵を与えます。音質が向上したり、聴取環境の厳しい状況でイライラすることも少なくなります。ある研究では、マイクロフォン単体の雑音抑制が補聴器装用者の背景雑音への許容範囲を広げたと報告されています。

 

スターキーとカリフォルニア州立大学バークレー校(U.C.バークレー)の合同研究では、聞き手に会話を理解させるように「ボイス iQ」が聞き取りに対する労力を緩和させ、その結果として、雑音に対して安心感が高まり、疲労感は低減されたと発表しました。この研究は、補聴技術の分野で初めて米国言語聴覚協会(ASHA)の名誉あるエディター賞を受賞しました。2009年に研究発表された後、他の科学者による研究でも同じような結果が認められています。

 

補聴器内部の機能はどんどん良くなっています。現代の補聴器は雑音環境を十分に認識できるくらいに賢く、音声を最大限に自動調整してくれます。

 

「アキュイティボイス」は、聞き取りに難しい環境でも装用者をリラックスさせ、快適に感じるレベルまで雑音を低減してくれます。ぜひ、今度は貴方の耳で「アキュイティボイス」をお試しください。

 

その他、補聴器の最新事情については、まず下記動画でその種類等を確かめてみましょう。

 

 
 
Wistia video thumbnail

 

 

 

⋆アルゴリズムとは、数学的な問題を解くための一連の手順のことを言います。

※2016/7/12 新製品発売に伴い、「ボイスiQ」は「アキュイティボイス」として名称変更してお届けしております。

 

 

Topics: 補聴器, 補聴器ユーザー, 補聴器販売店