日本では寒い日が続いております。補聴器ユーザーの方にとっては電池の消耗が早くなるこの季節。補聴器の電池使用についてのおさらいの意味でも最後までご一読いただければ幸いです。
補聴器は電池に動力を頼っています。なので、補聴器の装用を検討する時は、電池のことも考えなくてはなりません。効果的かつ適切に補聴器を動作させる為には、品質が保証された専用電池を使用し、補聴器に安定した電力を供給することが必要です。バッテリー低下や電池不良は補聴器のパフォーマンスを著しく損ないます。
補聴器用電池の電池寿命はどのくらいですか?
一般的に補聴器用電池の寿命は3日から22日間と言われています。電池寿命は、補聴器の種類、電池の種類や容量、それから補聴器の使用頻度によって違います。
電池交換
補聴器の使用頻度によって、電池交換の頻度も変わってきます。毎週または隔週に1度交換します。ただし、以下のことが発生した場合、電池交換が必要です;
- ・音の歪みや音量調整をいつもより頻繁に行った場合
- ・バッテリー低下のお知らせ音が聞こえて、電池容量が少なくなったことが分かった時は交換が必要です。お知らせ音が聞こえたら、できるだけ早く新しい電池に交換してください。
- ⋆電池は膨張して取り出し難くなる危険性があるので、電力消耗した電池は直ぐに取り除くようにしてください。
保護シール
補聴器用電池のパッケージを見ると、各電池にオレンジなどの色のついた小さなシールが付いていることが分かります。これらの小さなシールにより、電池は放電しないように保護されています。なので、保護シールは電池を使用する寸前に剥がすようにしましょう。それから、電池を購入するとき、少しでもパッケージが空いていた形跡があったら、電池の品質が損なわれている可能性があります。そのような場合は決して購入しないでください。
電池に一回、深呼吸させてください
昨年、ミネソタ州ローチェスターの学生が保護シールを剥がした後に少し待ってから使用することで、補聴器用電池の寿命が延びることを発見しました。電池交換の際、保護シールを剥がした後に1~2分間そのままの状態で待ってから、補聴器に電池を挿入します。そうすることで、電池内の亜鉛が効率よく科学反応し、電池のもちが良くなります。
電池消耗を最小限に抑えるには
保護シールを一旦剥がしてしまったら、電池は放電を開始してしまいます。しかし、以下の3つの点に注意することで電力消耗をおさえることができます。
- 1)補聴器を装用していない時は、電源を切り、補聴器の電池(バッテリー)用ドアを開けておきましょう。電池用ドアは一晩中開けておき、日中に溜まった湿気を逃してあげましょう。そうすることで、電池を腐食から守ることができます。
- 2)補聴器を一時的に使用しない時は、全ての電池を取り外し、補聴器の保管ケースに入れておくようにしましょう。
- 3)補聴器や電池を極端な気温の環境下で保管することは避けましょう。暑すぎたり、寒すぎたりする環境では、電池の消耗が早くなり、電池寿命も短くなります。
以下の点も参考にしてみましょう!
TIP1: 電池は突然電力を失うことがあります。なので、電池が無くなっても困らないように常に予備の電池を持参するようにしましょう。いつも持ち歩くバッグや、自家用車、職場の机の中など、予備の電池を入れておくと良いでしょう。
TIP2: 予備電池は小銭や鍵などの金属類と一緒にしないようにしましょう。電池が使用前に金属と反応し、ショートすることで消耗して使用できなくなってしまう可能性があるからです。
TIP3:電池は一般的な室内温度で保管しましょう。冷蔵庫の中や、暑すぎたり寒すぎたり、極端な気温の環境下で保管することはしないでください。
TIP4:電池交換の前に手を洗いましょう。手の油脂やよごれが電池に付着して、補聴器にダメージを与える場合があります。
補聴器電池についてもっと詳細をお知りになりたい方は下記リンク先をご覧下さい。
本ブログでは、これからも補聴器ケアに関する記事をご紹介していきます。ご期待ください。
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