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トピック

地球が教えてくれる難聴のこと

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わたしたちは地球に住む者として、地球とその資源に感謝し、保護していく責任があります。

 

地球はわたしたちが生きていくために基本的に必要なものを提供してくれています:空気、水、生きるための食品や居住環境などです。

初めて知る方も多いと思いますが、地球は難聴を知る鍵となる洞察をわたしたちに与えてくれています。これはより良い聴覚技術を開発するために欠かせないのです!

 

さて、どんな難聴のためのヒントなのでしょうか?

 

◆難聴の影響

 

難聴は人間だけに起こる症状ではありません。クジラやイルカ、コウモリなどはコミュニケーションのためだけでなく、動き回るために音を利用していることはよく知られていることです。

 

ワシントンポストは最近、クジラの深刻な問題として難聴の研究について議論しました。

ある周波数での妨害ノイズや聴力損失がクジラを悩ませ、迷子になったり、食べ物を捕まえることもできなくなる可能性があるというのです。同じことがイルカにも起きています。タラナキの海洋哺乳類保護区は、漏れた油によって、クジラやイルカの聴覚を永久に損傷することにつながる可能性があると報告しています。 「イルカは音で移動するので、聞こえないことは人間であれば目が見えなくなったのと同じことです。」と述べられています。

 

 

◆聴覚とは

 

聴覚の起源と進化についての手がかりは、深い海の中に漂う「イカ」から見つかりました。最近まで、イカがどうやって音を聞くことができるのかは知られていませんでした。イカは危険を感知するため、捕食者に食べられないため、移動するために、聴覚に頼っていました。聴覚とイカの神経解剖学についての2012年のある研究では、イカと人間の聴覚構造に多くの類似点を見出しています。
イカが音にどれだけ敏感なのかを周波数ごとに見ながらテストすることで、人間の聴覚を検査するためのモデルとして、私たちはイカの「耳」と有毛細胞を利用することができます。

 

 

◆騒音抑制

 

地上に戻ると、キンカチョウの絶え間ないさえずりが聞こえてきました。

研究者は求愛中に使われるオスの複雑な発声音に興味を持ってきましたが、

最近の研究で、騒音の多い環境でもキンカチョウの脳がこれらの発声を認識していることが明らかになりました。


歌声に集中し、他のすべてを無視するキンカチョウの能力は、騒音の多い環境で音声を認識する私たち人間の能力に似ています。

この発見は、主席研究員のフレデリック・タニッセン博士とタイラー・リーによって導かれ、騒音から会話音を選り分けて、補聴器を調整するための騒音抑制機能を組み込んだコンピュータアルゴリズムを生成することにつながりました。

 

スターキーは2009年にはタニッセン博士とリーと同様のアルゴリズムを使用して、騒音抑制(ノイズリダクション)の効果をテストし、予想以上の効果を発見しました。騒音抑制自体は、会話音の音声の理解には直接的に役立ちませんが、脳がそれを処理するための必要な労力を減らします。騒音の多い環境で聞こえの問題を抱えている人にとって、この発見は、それが会話の一部であるか、注意を向ける必要のないものなのかの違いを明確にすることにつながったのです。

 

 

◆聴覚テクノロジー

 

さらに地球は、私たちの補聴器技術をモデル化するために自然の要素を提供してくれています。
蓮の葉に水滴が落ちると、球を形成し、葉の上から完全に汚れを運び、拭い取っています。これはロータス効果として知られ、このセルフクリーニングの機能は、スターキーの補聴器保護コーティングである、ハイドラシールド2やサーフェスナノシールドのモデルとなっています。

 

水分、耳あか、油分、その他液体へ晒されることは、補聴器の表面で起こる最も一般的な課題の一つです。

スターキー補聴器のレシーバーや電池ドア、マイクカバーに使用されているこれらのコーティング技術は、これらの物質に対する耐性となり、補聴器のパフォーマンスを保ち、修理を減らすように働いています。


聴覚の起源についての手がかりや技術革新のためのヒントや要素など、地球は日々、わたしたちのより良い聞こえを支援してくれています。それは、私たちが高度な聴覚ソリューションを製造し、提供するためのツールや資源となっています。

これは難聴を持つ一人ひとりの生活を豊かにするために必要なものです。

 

改めて、地球とその資源に感謝し、大切にしていかなくてはなりません。

 

 

トピック: 難聴と健康