本日は難聴や補聴器に関する質問への回答を掲載するブログエントリーです。
皆さんはスターキーの「オトレンズ・シナジー」をもうご存知でしょうか?
今回はスターキーの数ある製品群の中でも、
お客様満足度の高いオトレンズについて、よくある質問を見ていきます。
質問: 私はある補聴器販売店でオトレンズを使用することができないと言われました。本当でしょうか?
回答:スターキーはオーダーメイド補聴器(耳に掛けるのではなく耳穴に入れるタイプ)を長年製造しています。事実、現在オーダーメイド補聴器において、スターキーは世界でトップシェアを誇っています。
2010年には、その培われた専門知識が、IIC補聴器(Invisible-In-the-Canal=耳の奥に入れる全く目立たない"見えない補聴器")「オトレンズ」の開発に我々を導きました。スターキーは耳あな型という補聴器のスタイルを市場に紹介した最初の補聴器専業メーカーでもあります。そして、さらに耳の奥深くに設置できるように設計し、より小型化することで補聴器を全く目立たないものにしたのです。
小型で目立たないことに加え、補聴器のマイクロフォンを鼓膜近くに設置できるので、外耳道の自然共鳴を維持し、耳介の定位能力を保持することができます。
また、電話での通話の際には、受話器の位置を気にすることなく、自然な耳の位置に持っていくことができます。小型で、審美性に優れ、卓越した性能を持つオトレンズは補聴器業界のIIC補聴器の先駆けとして、今も進化しながら多くの補聴器ユーザーの方に選ばれています。
・・・ただオトレンズは評判も良く、満足度が高いのですが誰でも使用できるとは限りません。
その理由は個人によって異なる外耳道のサイズと形によりオトレンズが適さないことがあるからです。また余りにも補聴器が小さいので、手先の器用さが必要になることもあります。
加えて、オトレンズのレシーバーは小型なので、耳かけ型(BTE)補聴器ほどパワーを持たせることができません。一般的に高度ー重度難聴の方の「きこえ」を向上させるにはパワーが必要とされます。(一般的にはIIC補聴器は鼓膜近くまで挿入することで、音が伝わりやすく通常のCIC等に比べると同じ出力のあるレシーバーでも「音量感を感じる」といった感想は聞かれています)
もし、耳の形状以外の問題がクリアできていて、「できる限り目立たない補聴器」をご要望なら Muse IIC(ミューズIIC)が現在のラインナップなら提案されるでしょう。
中にはそれでも難しいとされる耳の形状の方もいらっしゃいますが、スターキーのIIC補聴器はオトレンズで培われた日本の技術者が鍛錬を重ね、日本独自に商品化した日本人の細い耳にも合う最小限の補聴器を作製する技術を用いています。是非オトレンズ・シナジーとともに試していただきたい製品群です。
補聴器の全てのスタイルが全ての難聴者に適しているとは限りません。だからこそ、補聴器に精通した専門家(補聴器相談医、認定補聴器技能者)に相談される必要があります。
補聴器の専門家はトレーニングを積んでおり、耳の観察に必要な設備を整え、あなたの耳型を採る事ができます。また、難聴の種類や程度を説明し、ライフスタイルや目的に合った解決策を提案してくれます。
補聴器を購入するということは、家族を含む最愛の人たちとのコミュニケーションや職務上で必要条件を満たすためであったり、生活の質を高めるための投資です。
フィッティングの専門知識や包括的なアフターケアを提供してくれる専門家との連携が、補聴器の形を問わず、補聴器装用の効果を満足いくものに導いてくれます。
スターキーへのご質問は下記からお受け付けしております。