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アクティブ・エイジングのススメ(前編)

2015年の国連の発表によると、日本は、60歳以上が総人口の1/3(3分の1)を占めています。つまり、3人に1人が60歳以上という計算になります。これは、主要先進国の中で唯一の高い割合であり、近い将来、この割合が更に高くなっていくことが想像できます。今回のブログでは、敬老の日・シルバーウィーク企画として2回に分けて、超高齢社会を迎えた現代において、より豊かな老後を送るために健康寿命を延ばす「アクティブ・エイジング(=生活の質を低下させることなく、社会参加を続けながら、年を重ねていくこと」についてお話しさせていただきます。

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カルフォルニア大学ロサンゼルス校の認知症ケアプログラム責任者であるザルディ・タン博士は、次のように言っています。

 

「世界的に有名な投資家のウォーレン・バフェットと、ずばぬけた才能を持つ若手投資家を比べてみましょう。同じ投資家でも、バフェットは長い人生において沢山の経験を積んでいるので、物事をAからBに変化させる場合にバフェットの方がより早く対応できると思います。」

 

結晶性知能は豊富な人生経験から得たことを記憶することで成り立っています。それでは、私たちが年を取った時にその記憶力を最大限に活かすには、今から何に気を付けておけば良いのでしょうか?

運動や栄養バランスのとれた食事、健康的なライフスタイルが認知機能を最適化し、アルツハイマー病のリスクをも低減させると言われています。米国の女性誌、Women'sHealth(2015年9月号)に、記憶力を磨くヒントが紹介されていました。ここに、そのヒントを幾つかご紹介させていただきます。

 

 

◇効率良く記憶するために・・・

・ショパン、バッハ、モーツァルト:クラシック音楽を聴くことで記憶力はアップします。

 

・ローズマリーの匂い:2013年に英国心理学会の研究発表にて、被験者が与えられた課題を完全に覚えることにアロマの香りが一役かっていたことが報告されました。

 

笑い:面白いビデオを見た後、コルチゾール値が下がり、記憶力テストの成績が上がったと報告されています。また、ある研究結果から、ストレスを少なくすることで記憶力が向上するという報告もあります。

 

語学習得:英語を母国語とする人が6週間中国語を習うと、中国語を習っていない人よりも、脳の神経回路網において神経物質の伝達が早くなるとか。異なる言語を習うことで神経回路網の連結が良くなります。

 

深呼吸:瞑想することで海馬(記憶や空間学習能力を司る脳の器官)の容積が増え、記憶力がアップすることが研究結果で分かっています。

 

コルチゾール値:副腎皮質から分泌されるホルモンで、炎症を抑制する作用があります。ストレスに関与し、過度なストレスを受けると分泌量が増加するので、別名「ストレスホルモン」とも呼ばれています。

 

 

◇効率良く記憶を呼び起こすために・・・

テレビを見る時間を少なくする:脳と認知力についての研究(2005年)では、40~59歳の被験者において、テレビを見る時間が1時間増えるごとにアルツハイマー病の発症リスクが1.3倍増えることが分かりました。

 

・エクササイズ(軽い運動):ボストン大学の研究によると、40歳台で何らかの運動をしていないと、20年先に脳が委縮する可能性が高くなるそうです。脳の健康を維持するためにも、定期的な運動を心掛けましょう。

 

手工芸を始めてみましょう:メイヨー・クリニック(全米でも有名な総合病院)では、40歳台で創造的な活動をしている人は、73%記憶障害になる可能性が低減されたことが分かっています。

 

睡眠:30歳台、40歳台、50歳台と質の高い睡眠を続けると、それ以降の年代で高い精神機能を維持することができます。30歳~50歳台の眠りは深いので、体調や体力に対する回復力を持っています。深い眠りを続けることで、アルツハイマー病や脳細胞を損傷させる炎症に関係するタンパク質を排除する可能性を脳に与えているのかもしれません。

 

いかがでしたか?

 

「アクティブ・エイジング」とは、生活をより豊かに過ごすこととお分かりになられたと思います。次回の後編では、「アクティブ・エイジング」の必要性についてお話ししたいと思います。

 

明日、22日(秋分の日)に行われるスターキージャパン主催の「きこえのオープンハウス」ではアクティブエイジングのための補聴器使用の有効性とともに、難聴についての詳細を紹介させていただければと思います。

下記より事前のお申し込みも承っています。ぜひお立ち寄りくださいませ。

きこえのオープンハウス事前申し込み

 

トピック: 難聴と健康