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トピック

投薬治療が難聴につながることもあります

皆さんはご存じですか?多くの処方箋や市販薬には「耳に有毒な成分(耳毒性成分)」が含まれています。耳毒性薬剤の投与は、前庭機能障害や内耳障害の原因になり、難聴や耳鳴りを引き起こします。耳毒成分の影響は一時的であり、投薬を一旦止めれば消えることがほとんどです。しかし、なかには長期的または永続的な副作用につながる薬剤もあります。

 

難聴につながってしまう薬のイメージ

❝ 薬剤性難聴は一般的な難聴のひとつです。アスピリン、抗生剤や抗がん剤の一部など、200種類以上の薬剤が耳毒性(耳に有毒な成分が含まれていること)として知られています ❞

 

どのような薬剤に耳毒成分が含まれていますか?

薬剤の耳に対する毒力を判断するためには、徹底的な科学研究が必要とされます。そのような複数の薬剤を1つの完璧なリストにまとめることは難しく、特に市場に出たばかりの新しい薬剤に関しては判断が難しいです。その中で、既に耳毒性としてよく知られている薬剤は、以下の通りにわかっています

 

  • アスピリン Aspirin
  • キニーネ Quinine
  • ループ利尿薬(フロセミド系利尿薬)Loop diuretics (or “water pills”)
  • 特定の抗生物質 Certain antibiotics
  • 抗がん剤の一部 Some anti-cancer drugs
  • 麻酔薬の一部 Some anesthetics

「聴覚検査を受けること」がこれからの治療法に取り組む上で得策と言えます

新たな治療法が医師から提案されたとき、先ずは、使用される薬剤に「耳毒成分が含まれる、または含有が疑われる」かどうかを医師に確認しましょう。そして、治療に挑む前に、きこえの専門家による聴力測定を受けることをお勧めします。

 

治療を受ける前の聴力測定での値は、治療を進めていく上で現状と比較する際の基準値として使用できます。そして、治療期間中に定期的に聴力測定を行うことで、「きこえ」に起こる変化に気づくことができ、治療を行っている医療従事者にも情報を共有することができます。治療を行う上で医師はその薬剤が必要であると判断しています。先ずは、情報を共有して医師のカウンセリングを受けること、また処方された薬剤を勝手に中止しないようにしましょう。

 

 

トピック: 難聴と健康