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トピック

高齢者と情報格差 〜これからの社会で損をしないために〜

 あなたは知りたい情報をどうやって調べますか?

リサーチのイメージ

 

知りたい情報を、あなたはどうやって調べていますか?

かつては紙の辞書、書籍が中心だった調べもの。今は、パソコンやスマートフォン(スマホ)で検索する人も多いのではないでしょうか。

 ➢ 「ググる」とは?

パソコンやスマホで検索する際も様々な検索方法がありますが、最近では「ググる」という言葉がよく使われています。「ググる」とは、アメリカのテクノロジー企業であるGoogle(グーグル)が提供している検索機能を用いて、情報を探すことを言います。キーワードに関連したサイトが見つかるだけではなく、関連した画像や動画、ショッピングなど、いくつもの視点から検索した結果が得られます。

 

 ➢ 「ググる」と「聞く」は情報の質は変わらない!?

情報を集める手段として、誰かに聞いたり、テレビや本を見たり読んだりしている人もいるでしょう。「ググる」にしても「聞く」「見る(読む)」にしても、情報の質という面では、どちらが良いとは言えません。どの方法も情報が偏っているかもしれないからです。いずれにせよ、得られた情報の質が高いかどうかは、注意して確認することが必要です。

 

□ あなたは新しい情報に更新できていますか?

今の若い世代は、家に電話がないことが当たり前という人もいます。かつて当たり前であったことは、時間の経過とともに当たり前ではなくなっていきます。気づかないうちに、損をしていることもあるかもしれません。


 ➢ 情報の差で損する人、得する人

今は身近な場面で、お得になる情報が溢れています。例えば、航空券や宿泊料はインターネットから予約すると割引があったり、特典がついたりとお得なことがあります。また、高額医療費や、介護保険の申請など、知らなければ受けられないようなサービスは社会保障にも多くみられます。こういった、情報があるとメリットがあるといったものが、実は世の中には溢れています。

 

 ➢ 高額商品が売れていく理由

高額商品を買う場合に、価値と価格が見合っているか、しっかりと調べて選んだことはありますか?情報を自分で更新していない人は、慣れ親しんだ店や、店員、ふとしたときに見たテレビ番組から商品を買うことが少なくありません。もちろん信頼できる販売店はありますが、中には、より良質の商品が安価で購入できるにも関わらず、言われるままに買ってしまうことも起こっているのです。携帯電話を購入した際に、必要のないサービスをたくさん契約させられていた、ということも実際に起こっています。

 

□ シニア層(60歳以上)のインターネット利用状況

シニア層はインターネットを利用していないのでは?という疑問を抱きがちですが、実はそうでもないようです。情報通信白書によると、60歳以上のインターネット利用率は、2014年では60代で約75%、80代以降でも約20%の利用があることを示しています。

 

 ➢ シニア層の利用目的

インターネット利用状況は、ホームページの閲覧やメールの送受信、インターネットショッピングについては、年代別の差は殆どありません。しかし、若年層がメッセージアプリや動画投稿サイトの閲覧、ゲームなどでの利用が多いのに対して、シニア層では金融取引や地図の閲覧が多いという結果が得られています。

 

 ➢ 情報リテラシーの問題

情報機器には暮らしやすさを追求して生まれたものもたくさんあり、一端使い始めることができれば、大変便利なものも多いでしょう。しかし、シニア層がインターネットを使う上で課題になっているのが情報リテラシーの問題です。情報リテラシーとは、情報を使いこなす力とも呼ばれます。求める情報を見つけるためには、莫大な情報量の中から、必要なものや信頼性の高いものを取捨選択することが必要です。しかし、昨今のデジタル機器の便利さは、基本的な情報リテラシーがなくても使えてしまいます。情報リテラシーの不十分さから詐欺や犯罪に巻き込まれる、医学的根拠の乏しい健康法を信じてしまう、そして不当に高額な商品を買ってしまう、といったリスクも含んでいます。得られた情報をどのように判断するのかは、現状では利用者の判断に委ねられているところも多いのです。


□ デジタルデバイド

 

ギャップを埋めるイメージ

デジタルデバイドについても触れておきましょう。デジタルデバイドとはコンピュータやインターネットといった情報技術(IT技術)を利用できる人と、そうではない人の間に生じる格差のことです。以下のような種類のデジタルデバイドが存在します。


 ➢ 金銭的・経済的格差

貧困により必要な情報機器の購入や、継続的保持が困難であることによって生じます。


 ➢ アクセシビリティの格差

障害がある人や高齢者など、身体的機能の障害により機器操作が困難であることによって生じます。


 ➢ 活用性格差

高齢者の場合は、若年層のように友人などから学ぶ等機器操作を習得する機会がなく、十分に活用ができない場合があります。そのため、何ができるかという、何をしたいか、という目的意識も乏しくなりがちでしょう。

 

 ➢ 改善するためには?

全ての格差を改善することは難しいですが、活用性を高めるということはできるのではないでしょうか。インターネット利用率の結果を考えると、身の回りに得意な方がいる可能性があるのです。そういった身近な存在の人に相談するほか、地域の公民館などを会場にして、講師になってもらうことも良いかもしれませんね。


□ 災害や人災と情報格差

自然災害時や、人間の注意不足が元で起こる人災においても情報格差が生じます。


 ➢ 災害時のモバイル端末の優位

災害時に停電が起きれば、電源が必要な機器からは情報を得ることはできなくなります。一方で、携帯電話やスマートフォンといったモバイル端末であれば、自分の知りたい情報が得られやすいでしょう。実際に、ここ数年の災害では、モバイル端末が非常に活用されました。


 ➢ 詐欺や人災に合わないために

人災とは、自然災害と対局のことばで、人の不注意や怠慢で起こってしまったり、被害が大きくなったりした災害のことを言います。大きな自然災害でも、未然に備えをしておくことで大きな被害を避けられる場合もあります。また、手口が巧妙となっている詐欺についても、日頃から情報を得ているかどうかでも、心構えが違ってくるものです。

 


□ 補聴器と情報格差

実は、補聴器の購入や活用状況に関しても情報格差が生まれています。


 ➢ 補聴器はデジタル機器だけど・・・

近年、補聴器もデジタル化が進んでいます。デジタル補聴器は、本来使う人に合わせて音の大きさや音質が細かく調整できます。また雑音を軽減し、不快なハウリングを軽減するといった、デジタルだからこそ可能な機能も備えています。補聴器もどんどん新しい性能を備えていますが、そのことを知らずに、折角の機能を使わずに過ごすことは大変もったいないことです。


 ➢ 補聴器を使いこなすための情報

デジタル補聴器は、使う人の聴覚に合わせて、また使いたい場面に合わせて適切に選び、適切にメンテナンスを行うことで、その性能を活かすことができます。補聴器を選ぶ際には、受け身で説明を聞くだけではなく、どういう場面で困っているのかを、自分であるいは周囲の人が積極的にきこえの専門家に伝えることが必要です。メリットだけではなく、デメリットについてもきちんと確認をして購入したいものですね。

 

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