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【体験談】働く難聴女子と補聴器

「補聴器を装用していることは、私にとってそれほど大きな問題ではありません。」

 

ニューヨーク市でメディアバイヤーとして働くローレンさんは、そう語ります。

 

今回はスターキーの補聴器を装用しながら第一線で働く難聴女子にフォーカスを当てたいと思います!

 

 

多くの若い難聴者と同様に、ニューヨーク市に住む29歳のメディアバイヤー、ローレンさんは補聴器を積極的に使おうと思ったことはありませんでした。その代わりに、彼女は別の手段で何とかやって行くことに力を注いできました。

 

ローレンさんは私たちとのインタビューで、難聴と向き合うまでのストーリーを話してくれました。

彼女の話は私たちにとって、非常に心を打つものがありました。

  

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スターキー: あなた自身について少し教えて下さい。

 

ローレンさん: 私の名前はローレンです。ニューヨーク市に住んでおり、スターキーのHalo補聴器を装用しているメディアバイヤーです。

 

スターキー: いつ、どのようにして、ご自身の難聴について気付かれましたか?

 

ローレンさん:私自身では気付きませんでした。両親が私の難聴に気付いたので、何歳のときに難聴になったのか正確には分かりません。両親が私をオージオロジストの元に連れていったのは、おそらく幼稚園ぐらいのときでした。両親は、私が非常に幼い年齢の頃から何かしら聞こえに問題があることは気付いていました。私の難聴は父方の家系の遺伝からきていると考えられています。

 

スターキー:難聴による最大の試練はなんでしたか?

 

ローレンさん:私は大人になるまで、現実を認めようとしませんでした。私は、自分が問題を抱えているとは思っていませんでした。幼稚園の時に補聴器を与えられましたが、それも小学校5年生のころまで、装用したり、しなかったりの繰り返しでした。使いたいと思わなかったんです。私は補聴器を取り外して、「私には必要ない。教室の一番前に座ればなんとかなるんだから。」と自分に言い聞かせてきました。そして実際、なんとかしてきました。けれども、補聴器を使っていればもっと楽だったかもと今は思います。

 

5年生か6年生になる頃、私は全く補聴器を使わなくなりました。そのため、私は高校時代から大学2年まで、補聴器を使っておりません。

 

私はいつも教室の一番前に席を取りました。先生や教授や、他の誰にでも、聞き逃したことがあるときは後で聞きに行きましたし、友達に聞いて確かめました。私は自分が講義を理解したことを確認するために、常に普通以上の労力を費やしていたんです。どんなことがあっても、私はこのやり方で何とかしてきました。でも今考えると、全くどうかしていたと思います。

 

スターキー: あなたが、補聴器を定期的に装用するきっかけは何だったのですか? 

 

ローレンさん:二十歳になった時に、私はマドリードへの留学プログラムに参加しようとしていました。その時、両親から留学するための条件があったんです。留学したければ、聴力テストを受け、補聴器を手に入れ、それを必ず常に装用する、ということでした。「お前は世界の反対側にある別の国に行くんだ。そこの人たちは別の言葉を話す。お前は常に警戒を怠らず、周囲の状況を知らなければならないんだよ。」という訳です。私は両親の言う通りにしました。両親の心配は理解出来ましたし、一理あるとも思えたからです。なので、もう一度補聴器を使ってみることにしたのです。

 

補聴器を装用して…

ローレンさん:私は全く新しい雰囲気を感じました。補聴器は自分を助けてくれていて、これは人生を共に生きる存在として受け入れなければならないものだということを悟ったんです。その後、年齢を重ねるにつれて、それまでの自分は普通の人が聞いているのとは全く違う風に聞いていたんだということを痛感しました。

 

ローレンさんが体験した難聴あるある

 

これは笑い話なのですが…。大学に入ってすぐに出来た友人がいます。彼は私の事を凄く無礼な人だなと思っていたそうです。それはなぜかと言うと、彼が話しかけてきても、私は気付かなかったことが多く、彼は自分は無視されていると思ったからなんです。大学に入って2年経ち、補聴器を着けるようになるまで、彼には難聴のことを話しませんでしたから。

 

難聴のことを告げたとき、彼は「初めのうちは、なんて無礼な人なんだろう、もっと打ち解けてくれればいいのにって、ずっと思っていたよ。その後は良い人だってわかったけど。そして今、難聴の事を話してくれて全てが理解できた。決して無視していたわけではないと分かったよ。」と言ってくれました。

 

スターキー: 補聴器を装用して変わったことはありますか?もし、そうだとしたら、具体的に教えて頂けますか?

 

ローレンさん: 日々の暮らしが、補聴器を装用していなかったときに比べて、ずっと楽になりました。隣に座っている人が、私に話しかけてきて、その時に補聴器を着けていなかったら、「ちょっと待って。補聴器を着けるから。」と言えるようにもなりましたし。昔と比べるとまるで別世界です。

 

スターキー: 若い年齢で補聴器を装用することに、問題や抵抗はありましたか?  

 

ローレンさん:確かに子供の頃は、私は耳に着けた奇妙な、可愛くないものが好きではありませんでした。周りの人たちからいちいち質問されるのも嫌でした。多分それが私が補聴器を使うのに抵抗した理由の80%でした。

 

私のこれまでの人生の大半は、難聴をハンディキャップと捉えていて、そのことで自分が判断され、変わった人と見られるのだと思っていました。難聴であることは自分で変えられることではないと分かっていても、です。しかし年齢を重ねて、自分の難聴のことをオープンに話せるようになって、それが大きな問題だと捉える人はいないという事に気付きました。明らかにネガティブな反応を見せた人は思い浮かびません。当然ですよね。

 

自分の難聴を受け入れてからは、良いことづくめでした。私は以前よりもずっと安心して補聴器を装用し、自分に自信も持てました。そして、難聴は大した問題ではないと思えるようになりました。

 

今では、冗談みたいに言えますよ。「私は若い。ただ人より聞こえにくいだけなの。でも、それが何?誰も気にしてないし。」ってね。

 

 スターキー:難聴に対して行動を起こすのをためらっている人がいたら、何とアドバイスしますか?

 

ローレンさん:こう言うでしょうね。あなたが難聴だったら、補聴器を使うべきだと思う。人生が今よりもはるかに良くなるはずだから。あなたの周りで起きていることが聞こえることで、どれだけ人生が楽になるかわからない。問題を抱えていても、それに対処せず、同じ苦労が何度も繰り返し降りかかってくるような人生を送りたい?それとも補聴器を着けて、人生を切り開いて行きたいと思う?補聴器を着けていても、だれも気にしないですよ。

 

インタビューを終えて…

 

補聴器を装用することは、なんだか恥ずかしい…。私は、そんなのなくても大丈夫!

 

と、ローレンさんのように考える方もいらっしゃると思います。

 

ですが、いざ補聴器を装用してみると、生活に欠かせない、手放せない存在になると思います。

 

「補聴器をしていても、私は私!」

 

というポジティブな姿勢は、彼女がメディアバイヤーとして第一線で活躍している秘訣の

1つなのかもしれません。

 

何か新しいことを始めるとき、その第一歩を踏み出すときは勇気はいりますが、

踏み出すことに年齢は関係ありません。

 

あなたもローレンさんのように、思いきって新しいことにチャレンジしてみませんか?

 

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(ローレンさんが装用している補聴器「Halo」も掲載されています)

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