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難聴が健康問題をエスカレートさせてしまう?

難聴は世界で最も一般的な健康問題の1つです。70歳以上の3分の2、60歳未満の成人の3分の1が難聴をわずらっていると推定されています。最近の研究では、難聴の高齢者は認知機能低下の症状を経験する可能性が高いことが示唆されています。ジョンズ・ホプキンス大学の調査では、難聴を抱える高齢者では認知機能の低下が30〜40%高いという結果が出ています。

 

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きこえは耳と脳との協調で実現しています

誰かが話すのを聞いているとき、私たちの脳が入ってくる音を処理し、聞いたことを意味あるものとして理解します。通常、私たちの脳はマルチタスクの能力に優れており、一度に複数の仕事をこなしています。研究者はこれを認知負荷と呼んでいます。しかし難聴が放置されていると、入力される音声信号は不明瞭で、脳はそれらを処理するために懸命に働かなければなりません。この結果、認知負荷と聴覚疲労が増大します。

 

有毛細胞の損失による感音難聴(最も一般的な難聴のタイプ)では、入力信号を脳に伝える機能が損なわれ、入ってきた信号が歪んでしまいます。このために、多くの難聴者が、声は聞こえているのに何を言っているのか理解するのに困難をきたすのです。

 

脳が入力信号を解読するのに多くのリソースを必要とすれば、その他の脳の働きに割り当てられるリソースが少なくなります。言い換えれば、難聴を放置していると、脳が入力音声を解読しようとして大忙しになり、記憶や理解と言った脳の他の機能が影響を受けてしまうのです。

 

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補聴器の使用が有効

良いニュースとしては、これらに対処するために補聴器が有効なことです。補聴器は感音難聴に対する最も一般的で、最も効果的な対処法なのです。コミュニケーションを改善するだけでなく、補聴器は精神的な疲労を軽減し、孤立や抑うつの感情を減らすのに役立ちます。また、聞くことの負担を減らすことで、記憶力や注意力、集中力を向上させることができます。

 

待つだけでは改善は見込めません

聴覚専門家は、早期に難聴へ対応することの重要性を認識しています。それは「使わないとダメになる」現象と呼ばれています。難聴を長く放置するほど、聴神経が脳に明瞭な信号を送りにくくなり、聞いたことを理解するのが難しくなります。一般的に、補聴器で難聴に早く対処するほど良い結果が得られます。

 

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トピック: 難聴と健康