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補聴器の便利な機能「テレコイル」をご存じですか?

テレコイルはTコイルとも呼ばれ、補聴器の機能を拡張する追加のデバイスです。これは文字通り、補聴器の内部に配置されたコイル状の銅線です。最初に導入された時に固定電話に対応する機能だったので、テレコイルと言う名前が付きました。

 

 

テレコイルってなに?_1

テレコイルの仕組みは?

通常、補聴器にはマイク、アンプ、レシーバーがあります。マイクは環境に「耳を傾け」、アンプはマイクからの信号を処理し、レシーバーは信号を耳に伝えます。テレコイルは多くの補聴器が持っているオプション機能の一つです。

テレコイルは、マイクの代わりとなり「聞く」ことができます。補聴器の内部のコイルは磁場に敏感です。電話機が十分に強い磁場を発生すると、テレコイルはそれを拾うことができます。すべての電話機が強い磁場を発生させるわけではないので、一部の電話機は受話器の中にオートコイルツールを配置します。

 

電話機にコイルが付いている場合は、補聴器のコイルに送る磁気信号が生成されます。これにより、補聴器と電話機がコイルを介して接続されます。この接続が行われると、補聴器はコイルを介して電話機から信号を取り出してアンプに送り、レシーバーによって耳に伝えます。これらすべてはマイクを介さずに行われます。

 

テレコイルってなに?_2

 

テレコイルの使い方

最近の補聴器では、補聴器のコイルを使うには2通りの方法があります。

1つは、ボタンなどを操作するか、リモコンで特定のメモリを選択することです。これは「マニュアルテレコイル」と呼ばれます。一部の補聴器ではテレコイルは自動的に働きます。これを「オートコイル」と呼ばれます。コイルを持った電話機が補聴器に十分に接近すると、補聴器内のコイルは電話機の存在を感知し、自動的にテレコイルメモリに切り替わります。電話機が遠ざかると、補聴器のメモリは元に戻ります。

 

これら両方のケースで、お店での初期フィッティング時に、補聴器のコイルを作動させます。彼らはあなたの聴力データに基づいてコイルを使用する時の特別なプログラム(メモリ)を作成します。テレコイルメモリを使用する利点は、フィードバックと背景ノイズを減少させることです。

 

全ての電話機にコイルがあるわけではありません

すべての電話機にコイルがあるわけではありません。補聴器のテレコイルを有効にするよう依頼する前に、あなたの電話機にコイルがあるか確認することが重要です。

 

携帯電話の場合、「T-レーティング」があれば、補聴器のテレコイルを作動させるコイルがあります。T-レーティングは、コイルの強さを示します。レーティングが高いほどコイルが強く、補聴器への信号が強くなります。携帯電話でコイルが有効になっていることを確認するには、携帯電話販売店もしくは携帯電話メーカーにお問い合わせください。

 

固定電話機の受話器の場合、受話器が補聴器のテレコイルと互換性がある表示(冒頭写真、「T」が書かれているマーク)を探すことになります。

 

電話機以外でのテレコイルの使い方

テレコイルの用途は電話機でしたが、今日では、テレコイルをいくつかの他の技術と共に使用することができます。今日のテレコイルの最も一般的な用途の1つは「ループシステム」です。「T」の表示は、その場所にループシステムがあることを意味します。

 

ループシステムは、礼拝堂、劇場、会議室など、より大きな公共空間に設置されることが一般的です。基本的に、その場所に大きなコイルが設置されていて、それが補聴器のテレコイルと接続することを意味しています。これによって、誰かがマイクとスピーカーを使って話しているとき、あなたは補聴器のテレコイルで聞くことができます。このシステムは、そうした場所での聞こえを改善し、理解を助けるのに役立ちます。

 

ループシステムでテレコイルを使用する可能性がある場合は、お店に知っておいてもらう必要があります。電話の場合とは異なる方法でプログラムを設定して、このプログラムに手動でアクセスできるように設定する必要があります。

 

 

引用: 

 

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