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トピック

はじめて補聴器をした時に気になる音の正体は?

補聴器の装用を始めたころに、何かいつもと違う、奇妙な音が聞こえることがあります。すなわち、シー、あるいはピーと言ったノイズです。このノイズにはいくつかの原因が考えられますが、最も一般的な3つの原因について見てみましょう。そしてこのノイズを最小限に抑える方法についても見ていきましょう。

 

補聴器のサー音とは_1

環境音

テレビもラジオもつけず、話し声もない静かな場所に座っている時に微かなシーと言ったノイズが聞こえるなら、あなたは、かすかな環境音を聞いています。難聴になると、私たちはノイズに囲まれて生きており、全く無音の環境にいることなど無いという事実を忘れがちです。

 

最初に考えられるのは、冷蔵庫の運転音やコンピュータのファンの音、暖炉の音、エアコンのon/offの音などといった微かな環境音です。補聴器を装用すると、これらの音が再び聞こえるようになります。多くの人にとって、こうした音は、最初は気になるものです。これについては軽減するための方法があります。最初の対処法はIFF-itと呼ばれるやり方です。すなわち耳慣れない音を聴いた時には、

 

  • ●それが何の音かを確かめるIdentify what the sound is)
  • ●それが何処から来ているのか確かめる(Find out where it is coming from)
  • ●気にするのを止める(Forget it!)

 

というものです。

 

健聴者もこうした環境音が全て聞こえているのですが、健聴者はこれらの音に非常に慣れているので無視する術も心得ているのです。時間が経てば貴方の脳もこれらの「新しい」音に慣れて、最終的には無視できるようになります。

 

次に、あなたは補聴器販売店の方に、これらの音が気になるということを知らせることです。補聴器販売店の方はあなたの補聴器の設定を再び評価して、こうした音が一番気にならないようにするための設定を探してくれるかもしれません。

 

フィードバック(ハウリング)

口を動かした時、あるいは耳に何かが近づいた時に”ピー”と言うノイズが聞こえるなら、フィードバック(ハウリング)が起きているのかもしれません。フィードバックは補聴器のレシーバーから漏れた音を再びマイクが拾ってしまい、補聴器で増幅した結果出てくるキーキー音、あるいは“シーやピーと言った音”です。

 

あなたに聞こえている”シーやピーと言ったノイズ”がフィードバックだと思われる時は、補聴器販売店の担当者に相談してください。スターキーの補聴器は全て、フィードバックを抑える為の特別な機能を備えています。この機能を用いて補聴器を調整すると、このノイズをほぼ取り除くことも可能です。また耳あな型補聴器の場合、補聴器販売店の方はフィードバックの原因になる音漏れを防止するために、補聴器を修正することもあります。

 

補聴器のサー音とは_2

 

スピーチサウンド(音声)

人の話し声を聞いている時に”シー”と言うノイズが聞こえる場合、特に言葉の終わりに音が聞こえる場合には、実は“シー音”は語音の一部です。私たちは難聴になると、話し声の中にある一番小さな音を聴くことを止めてしまいます。すると私たちの脳は、その音が何であるのかを忘れてしまい、その音を「聴く」方法を忘れてしまうのです。

 

一番分かり易い例はSの音です。Sの音は、実際には長く伸びた音であっても、放置された難聴の人には短い音のように知覚されます。このため補聴器を装用してSの音が聞こえるようになると、それが”シー音”あるいは擦れるような音に聞こえてしまうのです。

 

「聴くこと」と「理解すること」のちがい 

難聴による上述のような聞こえの変化に対処するのが、あなたが補聴器を入手した理由であるという点を思い出してください。これらの音は、聞くことと理解することの違いを表している音です。しかし脳には適応力があり、時間は最良の友です。補聴器の装用時間が長くなるほど、そしてより多く聴き、より多く会話するほど、あなたはより良く聞こえるようになり、語音が”シー”と言うノイズに聞こえることも少なくなります。

 

状況を改善するには、自分に向かって大きな声で本を読むのも良い方法です。奇妙に感じると思いますが、大きな声で本を読むと、あなたは言葉を見ることと発声することを同時に行うことになり、脳が音と言葉を結び付けるための、より多くの情報を与えられるのです。自分に向かって読み上げたく無いという場合は、お子さんやお孫さんがいる時に一緒に読むと良いでしょう。1日に20分から30分、それを最低でも2週間は続けることをお奨めします。

 

いずれにしても補聴器販売店の方には、あなたが経験していることを知っていてもらうようにしてください。そして、聞こえを取り戻すための訓練は価値のある過程であり、時間がかかるもの、そして補聴器販売店の方は常にあなたに寄り添っているということを忘れないでください。

 

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トピック: 補聴器, はじめての補聴器