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聴力だけではないかも 雑音の悪影響

女性の叫び声、甲高いブレーキ音、赤ちゃんの泣き声、電動ドリル、黒板を爪でひっかく。これらは全てトップ10リストに載っています。ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス誌に掲載された研究による、不快な音トップ10のリストです。

 

リストを全部上げてもただの拷問でしょうから、ここでは個人的に選んだトップ5にとどめておきました。リストを読んでいるだけでもぞくっと来ます。耳をふさぎたくなります。そう感じるのは私だけではないはずです。

騒音は聞こえ以外にもダメージをもたらす1

 

新しい研究では、私たちが雑音と感じる音を聞いたときになぜネガティブな感情を持つのかを説明しています。雑音を聞くことによる苛立たしいという以上の悪影響の可能性がこの研究でわかりました。雑音は単に耳に悪いだけではなく、健康に悪いのです。

 

「雑音は身体的及び心理的ストレスを体にもたらすと考えられます。」と疾病対策予防センター国立労働安全衛生研究所(NIOSH)の疫学者エリザベス・マスターソン博士は話しました。慢性的なストレスがあると慢性ストレス反応が起きます。つまり高血圧や高コレステロールに寄与する可能性があるということです。」

 

雑音を聞くことで血圧が上がったり、頭痛、いらいら、疲労を生じる場合があります。いらいらする不快な音で血圧が上がり、心臓の鼓動のリズムすら変化し、体全体の健康に悪い影響を及ぼすことがあるのです。

 

単なる音量の問題ではない

静かな音より大きな音のほうが煩わしいということは以前から研究でわかっていて、これは特に驚くことでもありません。しかし新しい研究はさらに踏み込んでおり、音の大きさだけでなく音の種類も関係していることを明らかにしています。研究では、被験者は高周波音(2000~5000Hz)を最も不快と評価しました。雑音を聞いた時は感情を司る部分である扁桃体が脳の聴覚領域よりも優位になるのではないかと研究者たちは考えています。

 

私たちが雑音と感じる音を聞いたときになぜネガティブな感情を持つのかをこれである程度説明できます。扁桃体と聴覚皮質の相互作用に関する研究がさらに進めば、耳鳴りや聴覚過敏(音への過敏性に関係した病気で難聴と共に現れることも多い)といった病気をより理解できるのではないかと期待されています。

 

 

ある人にとってのゴミも別の人にとっての宝

雑音には、古いことわざone person’s trash is another person’s treasure(ある人にとってのゴミも別の人にとっての宝)」がまさに当てはまります。雑音は聞きたくないし、不快であるということには皆さん同意することができるしょう。問題はどんな音が雑音か、ということです。ある人には音楽でも、別の人には黒板に爪を立てるような音ということもあるかもしれません。

 

何を雑音とするかは人によって大きく異なります。だからこそティーンエイジャーだった私と両親では音楽の好みのが全く異なるのだ、とも言えます。なぜ私がヘビーメタルのコンサートのために夏休みをまるまるバイトに捧げたのか、両親は全く理解しませんでしたね。

 

話を元に戻しますが、私たちの脳は周囲の音を処理するのに常に忙しくしています。私たちが眠っているときでさえ、脳は不快な雑音に気付いています。

 

脳が聞きたい音と聞きたくない雑音の区別を生み出しています。どの音がどちらになるかは、個人的な好みが元になっています。眠りにつく時に滑らかなホワイトノイズや扇風機の音を聞くのが好きだという人がいれば、同じ音にいらいらする人もいるのです。

 

雑音がどう体に影響するか

脳が雑音として知覚する音を聞くと、いらいらしたり不安になったりします。この興奮のレベルが高まるとストレスホルモンのコルチゾールが体内で増加します。コルチゾールは血圧と血糖を上げ、それと同時に体が本来持つ病気への抵抗力を弱めます。ストレスが増すと心臓血管に関するリスクが上がります。大きな音は心臓の鼓動を不規則にしてしまうこともあり、これは医学用語で心房細動と呼ばれています。大きな音を聞くことは単に気分に影響を与えるだけでなく、私たちの免疫系を損ないます。これは科学的事実です。

  

騒音は聞こえ以外にもダメージをもたらす2

 

どうすればいいのか?

雑音から逃れる方法はありません。私たちの日々の生活のあらゆるところに雑音はありますし、職場にあることも多いです。ある研究では雑音の多い環境で働く人は、雑音の少ない環境で働く同僚に比べて記憶力のテストで成績が低く、倦怠感が強いという結果が出ています。

 

この結果は、雑音のせいで脳に余分な負荷がかかっているせいであると考えることができそうです。騒がしい環境で働いているとき、大きな雑音を取り除くために脳は余計に働いています。それで大切な仕事に集中できるのですが、一方で脳が他のことをするためのエネルギーは減っていることになります。

難聴があるとこれはもっと難しくなります。聴覚神経にダメージがあると、音声と雑音を分離する脳の機能が損なわれます。だから難聴がある人にとって雑音の中での音声の聞き取りは難しいのです。最近の補聴器は雑音中の音声を増幅する複雑なアルゴリズムを使っており会話が理解しやすくなっています。

 

 

雑音を避けることはできませんが影響を最小限にすることはできます

雑音を完全に避けることはできませんが、周囲の音を自分がどう感じているかに気づくことから始めてみましょう。もし日常にある特定の音を煩わしいと感じていることに気づいたなら、簡単にできることから変えてみます。職場で椅子を180度回転させれば、同僚がデスクでその日の59杯目のコーヒーを入れるために豆を挽くのを正面に見なくてもよくなります。あるいは隣人の飼っている犬が吠えて夜眠れない場合はホワイトノイズを発生させる機器を購入することもできます。

 

あるいは耳栓を着けてみます。きこえの専門家が作成したオーダーメイドの耳栓は耳にぴったりとフィットしてあなたの耳と健康を守ってくれます。また、補聴器を着けて難聴を補うことも重要です。補聴器はかなり難しい音環境であっても、聞き取りがしやすくなるよう複雑なアルゴリズムを使い周囲の環境に合わせて自動的に(ナノ秒単位で)調整されます。

 

自分が周囲の音をどう感じているか単に気づくだけでも、それに応じて物事を変えることができます。少しの変化でも、気分をできるだけ良くして健康全般を改善する第一歩です。

 

 

もし周囲の雑音の音量が気になるようでしたら、スターキーのサウンドチェックアプリをダウンロードしてみてください。これで、あなたのいる場所の音量をデシベルで計測できます。85デシベル以上の音は聴力に害があると考えられていますが、それ以下の雑音でも煩わしいことはあるでしょう。その場合は耳を保護するものを身に着けると、イライラを軽減し雑音による健康への負の影響を防ぐことができるかもしれません。

 

 

ダウンロード

↑「きこえ」のガイドブックはこちら

 

 

出典:(英語)

Topics: 難聴と健康