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【Bluetooth(ブルートゥース)で接続する】ワイヤレス補聴器の魅力

 Bluetooth(ブルートゥース)を使い、ワイヤレス接続が可能な補聴器は今や当たり前のものとなりました。
 
「圧倒的な高音質+ワイヤレス接続」で定評のあるLivio AI(リビオ エーアイ)/Livio(リビオ)補聴器もそのひとつです。Livio AI/Livio補聴器の開発にも携わったスターキー本社 製品ソフトウェア・シニアマネージャーのクリス・ハウズがAudiologyOnline(オージオロジー・オンライン)のインタビューで、スターキーのワイヤレス補聴器の魅力を語ってくれました!
 
 

 

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クリス・ハウズ

戦略ソフトウェア シニア・マネージャー

 

1998年スターキー・ヒアリング・テクノロジーズ入社。2000年からリサーチ&デベロップメント部門にて、製品とソフトウェアの開発を担当。

 

 

 

オージオロジー・オンライン: スターキーは、携帯電話やタブレットなどのモバイル端末から音声を直接ストリーミングするために、どれだけの時間を費やしてきましたか?そして、最大のハードルは何でしたか?

 

クリス・ハウズ: 私はスターキーに21年間勤務しており、そのほとんどを補聴器とモバイル端末のワイヤレス接続の開発に取り組んできました。最大のハードルは、これまでもこれからもパワーマネジメント(消費電流)です。そして、小さな補聴器本体に補聴器ユーザーが必要としているパワーを提供することです。また、人の頭による影響(ヘッドシャドー効果)を考慮した上で、良好なワイヤレス接続を提供/維持することも大切です。

 

オージオロジー・オンライン: スターキーは、補聴器用のBluetooth規格を構築した最初の補聴器メーカーです。Bluetoothの規格がELI(Ear Level Instrument)の時、主な問題は補聴器本体の大きさと電池寿命でした。Bluetoothを使った補聴器が一般的になったきっかけは何だったと思いますか? 

 

クリス・ハウズ: AAA(アメリカ・オージオロジー協会)で、ELIを使ってデモンストレーションを行ったことは、懐かしい思い出です。ELIはクリックホイールを備えた初期バージョンのiPodと組み合わせました。

Bluetoothを使った技術が補聴器で一般的になった最大のきっかけは、Bluetooth Low Energy(BLE)が導入されたBluetooth 4.0の登場にあります。Bluetoothに低電力のオプションが加わったことにより、スターキーの製品のような非常に低電力で動作する補聴器が生まれていきました。

 

オージオロジー・オンライン: Bluetooth Classic(クラシック)とBluetooth Low Energy(BLE)の主な違いは何ですか? 

 

クリス・ハウズ: 最大の違いは Low(低エネルギー)という言葉にあります。BLEは、非常に低電力で短距離のデータ通信が出来るように設計されています。それに対し、Bluetooth Classic(クラシック)は、Bluetoothヘッドフォンや車のハンズフリーフォン用に設計されており、補聴器での使用に向いていないということです。

 

オージオロジー・オンライン: モバイル端末とのペアリング、アプリとの通信、モバイル端末からのストリーミングに違いはありますか?

 

クリス・ハウズ: 違いは私たちの目には見えません。補聴器とモバイル端末のペアリングとデータ通信はすべてBLEであるということです。しかし、BLEはオーディオストリーミングをカバーしていません。補聴器へのオーディオストリーミングを可能にするには、Apple、Starkey(アクセサリ用)、(Android 10プラットフォームを使用した一部の)スマートフォン、それぞれ独自のプロトコルを介することが必要になります。

 

オージオロジー・オンライン: Appleは、携帯電話(iPhone)から直接プロトコルを作成した最初のモバイル・デバイス企業です。そのプロトコルがどのように機能するかを簡単に教えていただけますか?

 

クリス・ハウズ:  まず、知っていただきたいことは iPhoneと補聴器の間の接続はBluetooth Low Energyが使われていることです。前述したように、BLEにはオーディオストリーミングのプロトコルがないため、Appleはスターキーや他の補聴器メーカーと協力して、iPhoneから補聴器にオーディオをストリーミングするための独自のプロトコルを作成しました。このプロトコルは補聴器専用のBLEで、使用可能な補聴器のことをMade for iPhone補聴器(MFi補聴器)と言います。このApple独自のプロトコルのおかげで、スターキーの補聴器は、低電力でiPhoneとのデータ通信を行うことができます。Appleは素晴らしいパートナーです!補聴器ユーザーがアプリや補聴器をアップデートしても、いつもと同じようにiPhoneとの接続が可能なのは、Appleの協力なしには実現できないことです。

 

 

オージオロジー・オンライン: Androidからストリーミング用のプロトコルがリリースされました。これはAppleのプロトコルと同じように機能しますか?

 

クリス・ハウズ: Androidは機種やメーカーによって、まったく異なるオペレーティング・システムを使っており、ASHA(補聴器向けAndroidストリーミング)プロトコルはAndroid専用に作られています。

 

オージオロジー・オンライン: 現在、Androidプロトコルは特定のモバイルデバイスでのみ利用可能です。補聴器ストリーミングに対応したAndroidモバイルデバイスの数が増えると思いますか?

 

 

クリス・ハウズ:私は未来を予測することはできません。私が言えることは、AndroidがGoogleによって作られ、他の携帯電話メーカーが使用できるオープン・プラットフォームであり、ユーザーのニーズに合わせて変更できることです。また、GoogleはAndroidを製造しているため、新しいバージョンとその機能は、Googleブランドの携帯電話で最初に使用されてから、他の携帯電話メーカーに展開、実装されていきます。

 

 

オージオロジー・オンライン: 補聴器とモバイルデバイス/モバイルアプリ間の安定した接続に影響する主な要因は何ですか?

 

クリス・ハウズ: BLEを扱う場合、これは低電力で短距離のデータ通信規格であることを覚えておくことが重要です。BLEは、金属物、壁(または反射用の壁の欠如)、水(特に人体)のような私たちの周りに存在するものの影響を受ける2.4 GHzスペクトルで動作します。

 

オージオロジー・オンライン: 今後、BLEや補聴器用のストリーミングプロトコルに代わる新しいBluetoothは登場しますか?

 

クリス・ハウズ: 技術開発分野で働くことの素晴らしいところは、常に新しい、エキサイティングなものがあるということです。技術開発に取り組む際の課題は、すべてが夢から現実に至るわけではないということです。

 

スターキーがメンバーとなっているBluetooth SIG(Special Interest Group)では、Bluetooth Low Energyオーディオストリーミングの標準化に向けて議論と作業が続けられています。 

 

 

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