先月28日、スターキー本社ブランドン社長の記事がMorning Consultというメディア企業のニュースに紹介されました。記事では、ブランドン社長がコロナ禍で感じたことが綴られていました。
かつて、ヘレン・ケラーは「目が見えないことは人と物を切り離す。耳が聞こえないことは人と人を切り離す」と語りました。
新型コロナウイルス(COVID-19)によるパンデミックの中、私は「このような事態のときに、補聴器は必要ですか?」と質問されることがありました。この質問をされたとき、私は必ずこう答えるようにしていました。「"聞くこと"は大切なことだと思いませんか?」
難聴の方にとって、仕事だけでなく、家族や友人とコミュニケーションをとることも1つの戦いです。なぜなら、難聴という目に見えない壁によって、本来持っているパフォーマンスが制限される可能性があるだけでなく、社会と分離されてしまう可能性もあるからです。補聴器は、難聴の人々と社会を繋げるためにとても大切な役割を担っています。
難聴が孤独を引き起こすことは、すでに知られています。このコロナ禍で、新たな試練として、TVニュースが上手く聞き取れない、重要なトピックについて家族との議論に参加できないといった問題が生まれました。
我々、ヘルスケア企業や、きこえの専門家は、この新型コロナウィルス(COVID-19)のある世界に適応し、安全で責任ある方法でケアを提供することが求められています。
何週間も続いたステイホーム期間中、街はとても静かでした。しかし、難聴はなくなりませんし、助けを必要としている難聴の人達は沢山います。世界中のきこえの専門家が、現在の状況に適応しながら、責任を持ってユーザーのケアを続けています。最近は遠隔調整による補聴器の調整も可能になりました。このような状況の中でも、きこえに合わせた調整を受ける機会を持つことはとても大切です。
この危機の中、人々がつながりを保つことはこれまで以上に重要となりました。この前例のない時代だからこそ、私は言い続けます。「きこえのケアは、今まで以上に必要とされています。きこえは、人と人とのつながりを保つために必要な"安心"の入り口です。」ということを。
私たちは、お互いに気遣い、寄り添い合い、助けを必要とする人々を助けることを示さなければなりません。