イヤホンのように音源が外耳道の中にある場合、音量は外耳道内で6デシベルから9デシベル増加する可能性があります。このような理由から、バーダック博士はイヤホンよりも周囲の騒音を減らし、音量を下げてもはっきりと聞こえるノイズキャンセリング機能が搭載されたヘッドホンを使うことを提案しています。
きこえ(有毛細胞)は損傷すると、修復する方法がありません
大きな騒音を聞くと、耳の有毛細胞にとって過負荷となり、有毛細胞は損傷してしまう場合があります。有毛細胞は一度損傷すると、二度と再生しなくなります。
騒音性難聴の兆候
騒音性難聴は徐々に影響を及ぼしていくため、気付きにくい難聴の1つとも言われています。
騒音性難聴の兆候は、次のようなものがあります
バーダック博士は、難聴を防ぐための大きなポイントはイヤホンやヘッドホンの音量を下げることだと言います。
一般的な会話音は約60~70デシベルなので、75デシベル未満の音は安全であると考えられています。それ以上大きな音を聞き続けることは注意する必要があります。
大きな音は、聞く時間が長ければ長いほど、きこえに損傷を引き起こす可能性が高くなります。
社会人だけでなく、学生もスマホで音楽や動画を楽しむようになっています。バーダック博士はイヤホンやヘッドホンの音量を60%未満の状態で60分の再生を制限する「60/60ルール」を提案しています。
