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スイマーズイヤーをご存知ですか?

晴れた日の朝に海や湖、川で泳いだりすることほど、夏らしいことはありません!

それは毎年恒例の南の島への旅行を計画しているときに夢見るプールかもしれません。

 

いずれにせよ、夏と水遊びが密接な関係にあることは否定できません。ただ残念なことに、水遊びにはスイマーズイヤーになってしまう危険も潜んでいます。

 

 

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スイマーズ・イヤーとは?

スイマーズイヤーまたは外耳炎と呼ばれる症状は、外耳道(外耳から鼓膜までの部分)に見られる感染症です。スイマーズイヤーは、水分やゴミが外耳につまることで起こります。これが細菌増殖の絶好の温床となり、外耳道の皮膚に侵入してしまいます。

そこで補聴器を保護し、これからの季節にベストな状態でお使いいただくために、

7つのお手入れ方法をご紹介します:


スイマーズイヤーの原因

意外かもしれませんが、水泳の後に外耳道に残った水分やゴミがスイマーズイヤーの原因となることがほとんどです。しかし、シャワーや入浴など、湿気の多い環境も原因となり得ます。

スイマーズイヤーの原因となるその他の要因:

 

・温水浴槽や汚染された水に多い、過剰になった細菌へさらされる。
・綿棒(皮膚を傷つける可能性のあるその他道具)による外耳道の過度な洗浄。
・外耳道に切り傷や皮膚疾患(湿疹や脂漏症など)があり、細菌が皮膚に侵入する隙がある。
・外耳道に入ってしまったヘアスプレーや染料など化学物質との接触。

 

スイマーズイヤー

 

スイマーズイヤーの症状

スイマーズイヤーの初期症状は、通常、外耳道のかゆみや炎症、外耳を引っ張る痛みで始まります。耳は腫れたりふさがったりして、無臭の透明な分泌物が出ることもあります。楽しくないですね。。

スイマーズイヤーの進行時の症状:

 

・発熱
・聴力低下
・首、顔、頭に広がる激しい痛み
・耳の周りの皮膚の発赤や腫れ
・臭いのある分泌物

 

スイマーズイヤーは通常、危険な症状とは考えられていません。治療後はすぐに治っていきます。しかし、治療せず放置しておくと、強い痛みを伴い、特に高齢者や糖尿病、免疫力が低下している方にとっては危険な状態になる恐れがあります。

 

治療せず放置すると要注意:

 

・難聴
・耳の感染症の再発(慢性外耳炎) - 治療を行わないと、感染症が継続する恐れも
・骨や軟骨の損傷 - 未治療の感染症は、頭蓋底、脳、脳神経に広がる恐れがあります(糖尿病患者や高齢者は、このリスクが高くなります)

 

スイマーズイヤーの治療法

スイマーズイヤーの治療には、かかりつけの医師の診察を受けてください:

 

・耳の検査

耳鏡検査を行い、鼓膜に穴が開いていないことを確認します。

(鼓膜穿孔とは、外耳道と中耳を隔てている組織に穴が開いた状態です。)

 

・耳の掃除

炎症や痛みを和らげるためには、耳の感染部位を簡単に洗浄する場合があります。

 

・薬の処方
感染を取り除くために必要な抗生物質の点耳薬を処方することがあります。

 

スイマーズイヤーが進行している場合には、点耳薬に加えて抗生物質の内服や痛み止めを処方することもあります。さらに3~4日経っても改善が見られない場合は、別の薬を検討することもあります。

 

重要なアドバイス:治癒の過程では、感染した耳を常に乾燥させておきましょう。

 

スイマーズイヤー=耳の感染症

 

 

スイマーズイヤーを予防する6つの方法

この夏を快適に過ごすために、以下のスイマーズイヤーの予防法を実践しましょう:

1.水を浴びた(特に水泳)後は耳を乾かす。


頭を片側に倒して耳から水を抜き、反対側も同じようにします。

次に、乾いたタオルかティッシュで耳を乾かしましょう。


重要なアドバイス:綿棒を使って耳を傷つけないようにしてください。外耳道が損傷する原因になります。

 

2.耳に水が入らないようにする


耳栓は、耳と水の間にバリアを作る簡単な方法です。耳栓は市販されていますが、今では効果的なオーダーメイド耳栓を作製してもらうこともできるようです。


3.耳あかの衛生状態を保つ


耳あかが外耳道の保護に重要な役割を果たしていることをご存知ですか?

そのため、アメリカの代表的な医療機関であるメイヨークリニックでは、一般的に耳あかは取らずに放置するようアドバイス(英語)しています。しかし、外耳道の入り口に耳あかを見つけた場合は、湿らせた布でそっ拭き取ることができます。余分な耳あかや外耳道をふさいでいる耳あかについては、耳鼻科医の診察を受けてください。


重要なアドバイス:綿棒を過度に使った耳掃除は避けてください。外耳道の損傷や感染症につながる危険があります。

 

4.皮膚の健康を保つ


外耳道の皮膚も、感染を防ぐのに重要な役割を果たしています。乾燥したり、ひび割れている場合は(多くの場合、健康状態が原因です)、医師の診察を受けてください。


5.化学物質から耳を守る


綿棒や耳栓を使ってヘアスプレーや染料などの化学物質を耳に入らないようにしましょう。

 

6.点耳薬の使用


鼓膜に穴が開いていないことが分かっている場合は(医師に確認することを強くお勧めします)、スイマーズイヤーの予防に役立つ市販の薬を使うことができるようです。


安全で楽しい夏にしましょう。

 

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またご自身の耳の状態について相談できる方がいない場合、日本耳鼻咽喉科学会が掲載している全国の補聴器相談医リストを確認してみてください。

 

 

本ブログ記事はアメリカ本社所属のオージオロジストが執筆したものを日本市場向けにアレンジしたものです。

 

トピック: 難聴と健康