年齢を重ねるにつれて、私たちの体は徐々に変化していきます。

女性にとって最も明らかな変化の 1 つに閉経があります。閉経は、女性の月経周期の終わりと、エストロゲンとプロゲステロンの生成の停止を示す自然な身体的プロセスです。米国女性の平均閉経年齢は51歳ですが、40代や50代で閉経することもあります。

更年期（閉経をはさんだ前後10年間）の女性は一般的に、睡眠、エネルギーレベル、メンタルヘルスに影響を与える身体的および精神的不調を経験することがあります。

そして、通常の老化と同じように、身体は高血圧症などの病気にかかりやすくなり、記憶力や思考力にも影響を及ぼすようになります。

また、女性にとって特定の病状（心血管系疾患、骨粗しょう症、体重増加など）のリスクが高まります。

では、難聴のリスクも高まるのでしょうか？

答えはイエスです。

しかし、最近の調査によると、難聴にはいくつかの要因があるようです。

更年期におけるホルモン療法と難聴の関連を調査

権威あるNurses' Health Study IIの一環として、研究者らは、更年期のホルモン療法によって聴力の低下を遅らせられるかどうかを調べるために、23年間にわたって80,972人の女性を対象に調査を行いました。

(ホルモン療法は、更年期に一部の女性が服用する一般的な薬で、失われたエストロゲンを女性ホルモンに置き換えるものです。この治療は、不快な症状を和らげ、また予防的な意味合いもあります。)

この調査は、閉経後の女性におけるエストロゲン濃度の低下が難聴と関連している可能性を示した先行調査に続くものです。

結果は意外なものでした。50歳以上で閉経した女性は、それ以前に閉経した女性よりも難聴のリスクが10％高かったのです。

さらに驚くべきことに、ホルモン療法を5年から10年行った場合、リスクは15％も増加し、10年以上服用した場合は21％も増加したのです。

年齢を重ねるにつれて難聴の可能性が高まることを考えると、この調査結果を十分に理解した上で、更年期を乗り切る方法を選択することが重要ではないでしょうか。

補聴器はあらゆるライフステージの難聴対策に役立つ

あなたがどのような人生を歩むとしても、難聴を克服するためには、補聴器という頼れる解決策があることを知っておくことが重要です。

補聴器を使用することで、聞こえが向上し、暮らしの中で大事な瞬間を聞き逃さなくなるだけでなく、認知機能の低下を遅らせたり、認知症の予防に役立ったり、寿命を延ばす可能性があることが研究でも示されています。

つまり、年齢を重ねるごとに、聴力の健康状態をチェックすることが大切なのです。専門家は、50歳を過ぎたら3年ごとに聴力検査を受けることを勧めています。聴力検査を定期的な健康診断の一環として受けてみてはいかがでしょうか。

聴覚ケアの専門家がお手伝いします

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本ブログ記事はアメリカ本社所属のオージオロジストが執筆したものを日本市場向けにアレンジしたものです。