Hear Better.Live Better.BLOG

スターキーから補聴器・難聴について生活に活かせる情報をお届けします。

Hear Better. Live Better.ブログを公開中!! 配信登録はこちらをクリック!

トピック

補聴器の急速な進化~よりよいきこえで、よりよい生活を送るために~

スタンフォード耳科学ニューロモデュレーション研究所( Stanford Ear Institute Neuromodulation Research Lab,)のジェラルド・ポペルカ氏は、補聴器が限られた機能しか持たない装置から生活の質を向上させるウェアラブルデバイスへと急速に進化していると述べています。

 

HFF 7 Years vs 70 Blog-HEADER

補聴器は過去70年間よりも、最近の7年間の方がより進化している。

 

  •  
  • ・「音質」が単に音を増幅することを意味していた時代は終わりました。
  •  
  • バックグランドノイズも含め、周囲のすべての音を一度に増幅するような、音質・装用感の両方がフィットしない補聴器は、もう過去のものです。
  •  
  •  ・会話の途中で補聴器の電池が切れるかもしれないとビクビクしながら、電池を買いだめする必要はもうありません。
  •  
  •  ・通話を聞くために、補聴器のマイクの横に電話を置く必要はなくなりました。

  •  ・補聴器は、ただ聞こえを良くするだけのものではなくなりました。
  •  
  •  

これらは補聴器技術の進化のほんの一部です。最新の補聴器は、私たちの聴力を助け、健康をサポートしながら、生活の質をぐっと高めてくれる頼もしい味方になってくれます。

 

HFF 7 Years vs 70 Blog-Inline1

 

音質の向上により「増幅」の定義が変わる

 

補聴器は単に音を増幅するだけの装置ではなく、音を理解するための先進技術も備えています。例えば、スターキーのAI補聴器「ジェネシスAI」は、難聴が耳から始まるものの、実際には脳で処理されることを考慮し、大脳皮質を模倣して「正常な」聴覚システムと同様に音を処理するよう設計されています。

 

ジェネシスAIは、ユーザーが特別な操作をしなくても、1時間に8000万回以上の音処理を行い、より自然で直感的に話し言葉を識別し、雑音を気にすることなく柔らかい音を聞き取ることを可能にします。

 

 

騒音下での聴力をよりコントロール

 

スタンフォード大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科(otolaryngology-head and neck surgery at Stanford)助教授のマシュー・フィッツジェラルド博士は、周囲の騒音の中での会話の聞き取りにくさが、患者から最も多く寄せられる相談であると指摘しています。「年齢を重ねると、背景の雑音から音を識別する能力が、若い頃よりも低下することがあります。」と彼は言います。

 

このような問題に対処するために、スターキーのジェネシスAI補聴器は進化を遂げてきました。ジェネシスAIは、周囲の雑音に圧倒されそうな状況でも、しっかりと聞こえをコントロールします。さらに、スターキーのMy Starkeyアプリと連携することで、ユーザーは簡単に聞きたい音を増幅したり、不要な音を減少させたりすることが可能です。

また、最近の技術革新により、利用頻度の高い場所に適したカスタム聴力プログラムを作成することが可能になりました。例えばお気に入りのカフェやジムといった特定の場所で、最適な音質をお楽しみいただけます。

 

HFF 7 Years vs 70 Blog-Inline-3

 

より多くのスタイルと、すべての耳に適したサイズ

数年前までは、補聴器は「1サイズのものを全ての人に対応する」製品でした。しかし、オーダーメイド補聴器が登場し、個々の耳の形状に合わせた補聴器の提供が可能になりました。オーダーメイドの耳あな型補聴器は、耳型を採取し、それぞれの耳にぴったり合うように設計されます。

 

補聴器には、耳の中にすっぽりと収まる耳あな型や、外耳道のすぐ外側にフィットする耳かけ型など、さまざまなスタイルがあります。

 

標準的な耳かけ型補聴器は耳の後ろにかけるタイプで、付属のイヤホンやカスタムイヤモールドが外耳道に挿入されます。以前のモデルに比べて控えめでスマート、そして「ハイテク」なデザインになっており、音量の調節やプログラムの変更など、個人の好みに応じたオプションも増えています。

 

HFF 7 Years vs 70 Blog-Inline-2

 

1回の充電で1日中使用可能

以前は、補聴器を使い続けるために、たくさんの補聴器用電池を購入する必要がありました。そして、いつ電池が切れてしまうのではないかという不安が常にありました。しかし、充電式補聴器の開発により、この問題は大きく改善されています。

 

例えば、ジェネシスAI補聴器は、充電器で一晩充電するだけで、一日中装用可能、本格的なストリーミングを楽しむこともできます(詳細は後ほど説明します)。ジェネシスAIは、1回の充電で最大51時間使用でき、これは業界最長クラスの連続使用時間を誇ります。

 

また、電池式補聴器を好む方には、電池式の選択肢もあります。補聴器用電池は補聴器販売店をはじめ、家電量販店や大手通販サイトなどで購入することができます。

 

 

ストリーミング機能

My Starkeyアプリのような補聴器アプリの開発により、補聴器を様々な方法で最大限に活用できるようになりました。最も便利な機能の 1 つは、補聴器にオーディオを直接ストリーミングできることです。これには、電話、音楽、テレビの音声など、Bluetooth®接続が可能なさまざまな音源を補聴器で受信することが可能です。

ストリーミング機能により、クリアで臨場感のある音声を楽しむ機会がさらに増え、他の人とのつながりが深まり、自分好みの方法で音声を聞くことができます。

 

HFF 7 Years vs 70 Blog-Inline-4

 

健康モニタリング

補聴器の技術革新における注目すべき進化の一つとして、2018年にスターキーが導入した技術があります。この技術は、補聴器を単に聞こえを改善するだけでなく、健康を見守る機能を備えたデバイスへと補聴器を進化させました。具体的には、ジェネシスAI補聴器には、歩数を計測し、日々の活動を追跡する機能があり、さらに認知機能の維持に役立つ、聴活や社会交流状況をモニタリングする「センサー」が搭載されています。これらのデバイスは、転倒を検知してご家族など登録している方に通知することも可能です。これらの機能は、ジェネシスAI補聴器をMy Starkeyアプリに接続することで利用できます。

 

 

次の聴覚技術は?

このように、聴覚技術はわずか10年足らずの間に飛躍的な進歩を遂げました。では、次はどうなるのでしょうか?

より良い聴こえと生活のために、スターキーは常に10年先を考え、可能性を追求しています。

ジェネシスAIやその他の補聴器技術について詳しくお知りになりたい方は、認定補聴器技能者にご相談ください。ここに郵便番号を入力するだけで、補聴器技術を紹介、試聴可能なお近くの補聴器専門店リストを表示します。(補聴器の試聴には費用がかかる場合があります。)補聴器がどのように役立つのか、ご自身の耳で確かめてみませんか?

 

すぐにお店に行けない場合は、オンラインで5分で終わる聞こえのチェックをしてみましょう。

 

またご自身の耳の状態について相談できる方がいない場合、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が掲載している全国の補聴器相談医リストを確認してみてください。

 

本ブログ記事はアメリカ本社所属のオージオロジストが執筆したものを日本市場向けにアレンジしたものです。

本文中のリンク先は、一部英語サイトを含みます。

 

トピック: 難聴と健康, はじめての補聴器, Genesis AI