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トピック

より良いきこえが叶える 健康的な年齢の重ね方

スターキー本社のある米国では、9月を「ヘルシーエイジング月間」として、年齢を重ねることのポジティブな側面に光を当てています。人生で培った知識や知恵、そして自分らしさを受け入れながら年齢を重ねることには多くの意義があります。日本でも9月には「敬老の日」があり、長年にわたり社会を支えてきた方々に感謝を伝え、健康と幸せを願う日として親しまれています。この機会に、前向きな生き方や、健康的な加齢のあり方について、改めて考えてみませんか?

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ヘルシーエイジング月間は「年齢に関係なく、前向きに健康を意識するライフスタイル」を広めることを目的に、1990年代に米国で始まった啓発活動です。
夏の終わりの9月という時期は、新しい習慣を始めやすく、心身の健康や自分らしい生き方を見つめ直すきっかけとして位置づけられています。

 

「あなたにとって健康的に年齢を重ねるとは?」

健康寿命の延伸とウェルビーイングの向上を目指して、世界規模で調査・提言を行う非営利の研究機関「McKinsey Health Institute(MHI/マッキンゼー・ヘルス・インスティテュート」は、2023年に55歳以上の人々を対象にこの問いを投げかけました。21,000人以上から回答が寄せられ、年齢を重ねることへの意識や価値観、そして健康のあり方について、さまざまな視点が浮かび上がりました。

 

その結果、多くの方が「きこえの健康を守ること」が将来の心身の健康や生活の質を維持するうえで非常に重要であると考えていることがわかりました。また、きこえのケアが認知機能の低下のリスクの軽減なども含め、全体的なウェルネスにつながるということについても改めて注目されています。

 

実際に年齢を重ねると、きこえの変化を感じることがあるかもしれません。そんなとき、周囲に気がねすることなく、自然にふるまえることが、日々の安心や快適さにもつながります。現在の補聴器は、そうしたニーズに寄り添いながら、きこえの不安をやわらげ、自信につながる心強いパートナーとなり得る存在です。ここでは、実際の調査結果をもとに、健康的に年齢を重ねるための5つのヒントを特にきこえの観点からご紹介します。

 

 

1. 生きがいをもつこと

年齢に関係なく、「毎朝起きる理由」があることは、心の健康を保つうえでとても大切です。そのためには、人とのつながりやコミュニケーションを楽しむことが欠かせません。気軽に会話できる環境があれば、仕事や趣味への意欲も高まり、また退職後でも希望に応じて働き続けたり、地域でボランティア活動に参加したり、家族や友人の話に耳を傾けて寄り添うといったこともできます。そんなとき、より良いきこえがあることで、じっくりと人の話に耳を傾けたり、これまでの経験を伝えたり、人とのつながりを保ちながらより自分らしく日々を過ごすことができるかもしれません。

 

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2. ストレスを上手に管理する

ストレスが適切に管理されないことで、高血血圧や心疾患など、さまざまな健康リスクにつながる可能性があることはよく知られています。実際、頭が重い、疲れが取れにくい、不安を感じるのような不快な症状は、できるだけ避けたいものです。幸いなことに、きこえの低下に対して補聴器を活用することで、こうしたストレス要因の一部が軽減されることがあります。

 

たとえば、社会的な不安や孤立感といった気持ちも、聞こえにくさが影響していることがあります。

周囲の雑音や複数人の会話の中で相手の声が聞き取りづらいと、「うまく聞き取れなかったらどうしよう」と不安になり、人と会うことをためらい、家に閉じこもりがちになってしまうこともあります。

 

こうした聞こえづらさに対して、適切な聴覚ケアを通じて補聴器などのサポートを得ることで、大切な会話や聞きたい音が、周囲の雑音や他の声にかき消されることなく聞き取れるようになり、周りの会話に参加しやすくなります。

 

その結果、聞き取れないことへの不安がやわらぎ、一度は遠ざかっていた仲間たちや家族に会いに行こうという気持ちが自然と湧いてくることも。聞こえやすさが、もう一度外に出るきっかけや、人とのつながりを後押ししてくれることもあるのです。

 

きこえが改善されると、周囲への意識が高まり、ウォーキングやのんびりとした散歩、公園などで軽く体を動かすといった身体活動にも取り組みやすくなることがあります(運動や身体を動かすことはストレスの軽減に効果的です)。楽に聞き取れることが、心と体のリフレッシュにつながるきっかけになるかもしれません。

 

3.身体活動

「身体を動かすこと」は、健康的に年齢を重ねていくうえで重要な要素のひとつです。適度な運動は、脳卒中や関節の不調など、さまざまな健康リスクの予防につながる可能性があり、健康寿命を延ばすことにもつながります。

 

前述のとおり、聞こえやすくなることでにぎやかな環境でも周囲への意識が高まり、安全に活動しやすくなることがあります。さらに、スターキーの補聴器では、専用の「My Starkeyアプリ」と連携することで、きこえの改善にとどまらず歩数の記録や運動量の管理、個人の健康目標の設定・達成度合いの確認など、日々の健康活動をサポートする機能も備えています。

 

毎日の運動を、もっと楽しく、前向きな気持ちで続けられるように。きこえのケアが、あなたの健康づくりをそっと後押ししてくれるかもしれません。

 

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4.生涯学習

新しいことにチャレンジしたり、趣味を満喫したり、興味のある分野について学び続けたりすることは、年齢を重ねても脳を活性化し、充実した毎日を送るために欠かせない要素です。

 

そして、これからも学びを続けていくためには、「聞こえやすさ」が大切な役割を果たします。きこえに不安があると、脳は音がもつ意味を理解しようとしてに多くのエネルギーを使ってしまい考えたりや覚えたりする力に余裕がなくなってしまうことがあります。こうした状態を続けることで、疲れ果ててしまったり、認知機能の低下につながる可能性も指摘されています。

 

年齢を重ねても学びを楽しみ、心豊かな生活を続けていくために、「きこえ」と「脳の健康」が深く関係していることをぜひ心にとめておいていただければと思います。

 

5.人とのつながり

きこえは、コミュニケーションを円滑にし、人とのつながりを保つうえで欠かせない要素です。きこえが良好であれば、家族や友人との会話はもちろん、集まりに参加したり、大切な人との関係をよりスムーズに保ち続けることにもつながります。

 

実際に、社会的なつながりを持つ人は、より心身の健康を保ちやすい傾向があるという研究結果もあります。

 

年齢を重ねても人とのふれあいやおしゃべりが日常にあることは、自分らしい生活を続ける上でも大切です。買い物や通院など、日々の場面で自分の意思をしっかりと伝えるためにも、きこえの支えは欠かせません。だからこそ、きこえを大事にすることは、自分らしく、いきいきと暮らすための大切な原動力になります。

 

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きこえのチェックは、もっと気軽に
ヘルシーエイジング月間をきっかけに、いまのきこえをチェックしてみませんか?

国内では、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が「聴こえ8030運動」を推進しています。これは、80歳で30dBの聴力を保ことを目指す取り組みで、補聴器の活用も含まれています。dB(デシベル)は聴力を測る単位でもあり、30dBは「ささやき声」程度の音に相当します。実際に、日本の80代の約3割の方々が、このレベルの聴力を保っているという報告もあります。若い頃からの聴覚ケアによって、この割合を高めていこうという動きが、地方自治体なども連動して各地で進められています。

 

きこえの健康も未来への自分の大切な投資です

ぜひ一度、耳鼻科での聴力検査を受けてみませんか。健康な未来や、毎日をもっと自分らしく過ごすためには、定期的な聴力検査を習慣にしていただくことが大切です。WHO(世界保健機関)でも、60歳以上の方や騒音環境で過ごす方など、きこえのリスクが高い人々に向け、定期的な聴力チェックを推奨しています

聴力検査は痛みもなく、短時間で受けられるものです。もし検査の結果、きこえの低下がみられ、補聴器を勧められた場合は、補聴器販売店での相談が可能です。こちらに郵便番号を入力いただくだけで、補聴器の相談、試聴などできるお近くの補聴器専門店リストをご確認いただけます。(試聴には費用がかかる場合があります。)

 

いまのきこえをまず知りたいという方は、オンラインで5分で終わるきこえのチェックをお試しください。またご自身のきこえについて相談できる方がいない場合、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が掲載している全国の補聴器相談医リストを確認してみてください。

 

本ブログ記事はアメリカ本社において執筆されたものを日本市場向けにアレンジしたものです。本文中のリンク先は、一部英語サイトを含みます。

 

トピック: 補聴器, 難聴と健康