
これまでにこの音を聞いたことがなくても、まったく不思議ではありません。実は、この音は人間には聞こえないほど高い周波数だからです。
しかし、昆虫なら話は別です。研究によって一部の昆虫がこうした超音波を聞き取れることが示されています。水を求める植物にとっては残念ながら救いにはならないかもしれませんが、少なくともその「悲鳴」に耳を傾けている生き物はいるようです。

昆虫が植物の悲鳴を聞き、行動を決めている?
この研究は、イスラエルのテルアビブ大学の研究チームによって行われたもので、昆虫が何らかの判断をするときに、植物が発する情報を手がかりにしているのかを調べることを目的としています。
結果はどうだったのでしょうか?
答えは明確でした。エジプトワタハスモンヨトウのメスは、「水不足の植物の音」を流していない、より静かな方の植物を選ぶ傾向を示したのです。
この結果について、研究を主導したテルアビブ大学で昆虫学と動物学を研究する博士課程の学生、ライア・セルツァー氏は次のように説明しています。
「植物は害虫に食べられたり、水分不足に陥ったりすると、さまざまな匂い物質を放出することは以前から知られていました。こうした匂いは、味方となる有益な昆虫を引き寄せたり、害虫を遠ざけたりする役割を果たしています。
セルツァー氏は米国のメディアCNNからの取材に対し、次のように続けました。
「今回新たに分かったのは、音が植物の状態を伝える追加の手がかりになっている可能性があるということです。音はいわば『何か異変が起きている』ことを知らせる警告信号のような役割を果たしているのかもしれません。特に、匂いでは情報を得にくい状況では、音が重要な情報源になっている可能性があります。」
今回ご紹介した研究は、小さなガであるエジプトワタハスモンヨトウがわたしたちの想像以上に優れた聴覚を持っていることを教えてくれました。そして同時に、私たちにとっても「きく力」がいかに大切かを改めて考えさせてくれます。私たちの身の回りには、情報を伝えてくれる音や、危険を知らせる音、そして大切な瞬間へと導いてくれる音があふれています。
たとえば、夏の川辺で聞こえるせせらぎが心安らぐ涼へと誘ってくれたり、電子レンジの音が料理の出来上がりを教えてくれたり。家族や子どもたちの「見て!」「ちょっと聞いて!」という声が、大切なひとときの始まりを知らせてくれることもあります。
こうした日常の音をしっかり聞き取ることができれば、毎日の暮らしはより快適に、より安全に、そしてより豊かなものになります。私たちが普段気づかないところでも、音はたくさんの情報を伝えています。だからこそ、「きこえ」は人生をより豊かにする大切な力なのです。
植物の“声”から始まった今回のお話ですが、私たちの身の回りにも、この季節ならではの大切な音があふれています。セミの鳴き声、風鈴の涼やかな音、川のせせらぎ、夏祭りのにぎわい、花火の音、そして家族や友人との会話。夏には、聞き逃したくない音や思い出がたくさんあります。もし、最近きこえが気になっているなら、この夏を機に聴覚ケアの専門家へ相談してみませんか。
今年の夏も、大切な音とともに、どうぞかけがえのない時間をお過ごしください。
「きこえは気になるけれど、今すぐには・・・」という方は、オンラインで約5分でできるきこえのチェックをお試しください。チェックの結果で気に点があれば、そのときは改めて耳鼻科での聴力検査を受けてみましょう。
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耳鼻科医で聴力検査を受け、現在のきく力を確認すること。
もしきこえにくさが見つかったとしても、医師があなたの生活に合った対処方法を丁寧に提案してくれます。その小さな一歩が、これからの毎日を前向きに変えるきっかけになるかもしれません。ご自身のきこえについて相談できるかかりつけ医をお持ちでない場合は、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が掲載している全国の補聴器相談医リストもご活用ください。
本ブログ記事はアメリカ本社において執筆されたものを、日本市場向けに加筆修正したものです。本文中のリンク先は、一部英語サイトを含みます。



