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スターキーからの補聴器・難聴についての耳より情報をお届けします。

トピック

耳の正しいお手入れについて

「体調管理」という言葉を聞くと、皆さんは何を思い浮かべますか?

定期的なエクササイズや半年に一度の歯科検診、8時間睡眠や栄養バランスの取れた食事などではないでしょうか。それでは、「聞こえの管理」に関してはどうでしょう。健康診断の聴力測定を思い浮かべるよりも、真っ先に思い浮かぶことは、定期的な耳掃除ではないでしょうか?

 

今回のブログでは、私たちが日常的にできる簡単で耳の健康にも繋がるお手入れの方法についてお話しします。

Elderly observed his ear 

耳垢(耳あか)の真実

ほとんどの人が耳あかはベタベタした物で汚く、不潔なものだと思っています。でも、それは大きな間違いです!耳あかは、外耳道(耳の穴の中)の皮膚を守り、バクテリア、真菌類、虫や水分などから保護し、洗浄や潤滑を助けています。「耳あか=汚いもの」と思われがちですが、この誰もが感じている社会通念にも誤りがあるのです。

 

正しいお手入れとは

実は、耳は自浄作用があり、ほとんどの人が耳を掃除する必要はありません。

 

耳にとって一番良いことは、「耳かきのような細く鋭いものを入れない」ということです。耳あかは外耳道の奥深くで形成されているのではなく、むしろ、耳穴に近い部分で形成されています。耳あかをそのままにしておいても、耳あかは顎(あご)の動きによって自然と耳の外に移動してきます。綿棒や耳かきなど、先端が細いものを耳の中に入れることで、外耳道に耳あかを押し戻しているだけでなく、鼓膜や外耳道を傷つける要因になりかねません。なので、あえて耳掃除をせず、耳の自然な自浄作用に任せて、お風呂やシャワーの後などに外耳(通常、私たちが“耳”と呼んでいる部分)をティッシュペーパーやタオルなどで拭くだけに留めることがオススメです。

 

耳垢栓塞(じこうせんそく) 

耳垢栓塞(じこうせんそく)とは、外耳道に耳あかが固着したり、外耳道が耳あかで完全にふさがれてしまったりすることを言います。耳垢栓塞の症状は以下を含みます。

 

・耳閉塞感(耳が詰まったり、何かが充満してしまっているような感覚)

・耳痛

・聞こえの感覚や聴力の変化

・耳鳴り

・かゆみ、臭い、または分泌物

・咳(せき)

 

上記の症状がある場合、先ずは耳鼻科医の先生に診て貰うことです。もしかしたら、耳あかがその全ての原因ではないかもしれません。もしも、耳あかが原因だった場合、耳鼻科医の先生が原因である耳あかを取り除いてくれます。

 

 

耳垢栓塞にならないためには

耳あかが多くなった、耳あかが溜まっていると感じたら、以下の方法で「耳垢栓塞」を予防しましょう。

 

耳あかを柔らかくする:1週間に一度、ミネラルオイル、ベビーオイル、又は市販の点耳薬を数滴、外耳道に入れます。これらを使用することで耳あかは柔らかくなり、耳の外に出やすくなります。

 

耳を洗浄する:米国耳鼻咽喉科頭頸部学会では、耳あかの蓄積や栓塞を防ぎ、安全に耳をきれいにする手段として「耳洗浄」を挙げています。ドラッグストアなどで家庭用の洗浄キットを購入することもできますが、使用時には必ず説明書に沿って取り扱うようにしましょう。耳をきれいにする簡単で便利な方法は入浴時のシャワーです。シャワーを浴びる時に、お湯に向かって頭を傾け、耳にお湯を溜めるようにします。お湯が耳に溜まったら、頭をひっくり返して、耳あかを水と一緒に排出させるようにしましょう。オイルなどで耳あかを柔らかくしてから、耳の洗浄をするとより高い効果が期待できます。但し、鼓膜穿孔(鼓膜に穴が開いている)や通気の為に鼓膜にチューブを挿入している場合は、耳の洗浄を絶対にしないでください。

 

 ・耳鼻科を予約する:予防対策として一番お勧めしたいのは、耳鼻科医の先生に定期的(3か月~半年毎)に耳あかの除去をしていただくことです。

 

耳あかと補聴器

耳あかが溜まると補聴器の効果を半減させてしまいます。補聴器を装用されている方は経験をされていることと思いますが、耳あかは補聴器のマイクロホンやレシーバーをふさぎ、音質や性能に影響を与えます。音をふさぐことにより補聴器の効果は低減し、耳あかが原因で修理が必要になることもあります。補聴器ユーザーの中には、補聴器の装用を始めて耳あかが増えたことに気づいた人もいます。これは珍しいことではありません。なぜなら、補聴器は耳の外へと移動する耳あかをブロックするだけでなく、外耳道の耳あかを作り出す汗腺を刺激してしまいます。汗腺が刺激されると耳あかも増えます。補聴器ユーザーにとって、補聴器を清潔に保ち、お手入れすることは非常に大切です。もし徹底的に耳あか予防を実践したいのであれば、耳あかを柔らかくするオイルなどの使用や耳洗浄を、補聴器を外した後の就寝前に行いましょう。そして、翌朝の補聴器を装用する前に、耳の外へと移動してきた耳あかを取り除くように、ティッシュペーパーやタオルで外耳を拭うようにしましょう。

 

きこえの仕組み詳細はこちら

 

その他、こちらの記事も耳あかや耳掃除について記載しています。

正しい耳のお手入れ方法(耳垢の処置について)

Topics: 難聴と健康