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トピック

聴力が急変したときにすべきこと

もし聴力が急激に変化したとき、どうすればいいのでしょうか?
What You Should Do If You Experience A Sudden Change In Your Hearing Loss?.png

残念ながら、難聴は継続的なものであり、環境、健康状態や遺伝的な要因などにより更に聴力低下の影響は受けやすくなってしまいます。風邪をひいた際に、稀に聴力が一時的に変動することはありますが、その他の場合では、継続的に聴力は低下していってしまうと言われています。

 

しかし、一時的であれ、継続的であれ、聴力変動の原因が何であるかは見極めておく必要があります。スターキー本社のCIO(チーフ・イノベーション・オフィサー)で米国オージオロジスト学会の理事長も経験しているデイブ・フェイブリーは、聴力が突然低下した場合に何をすべきかについて、下記のように言っています。

 

まず、聴力変動の原因は何であるか考えてみましょう

・耳垢がたくさん溜まっていないか、鼓膜に浸出液などの体液が溜まっていないか?

・長時間の間、大音響(85 dB以上)にさらされていなかったか?

・風邪、鼻炎、鼻づまりが起きていないか?

・自己免疫機能に関する症状や、血管系、神経系疾患および外傷や、耳毒性感染症、ウィルス性を含む内科疾患がないか?

 

上記の原因で聴力の変動を感じているのであれば、何をしたら良いのでしょうか?

 

それぞれの原因の対処方法を見ていきましょう 

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  • 耳の中にたくさんの耳垢(耳あか)が蓄積、または鼓膜に体液が溜まっている場合:

  • 耳鼻科医の先生に耳の掃除をして貰います。もし外耳炎などの感染症や鼓膜内に体液が溜まっていることが疑われる場合も同様に耳鼻科医の診察を受けましょう。オトスコープによる外耳道の観察、聴力測定、そしてティンパノメトリー(鼓膜の動きの程度を調べる検査)と呼ばれるテストを受けます。そして、鼓膜内に浸出液などの体液が溜まっている場合はそれを取り除く処置が行われます。

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大音響(85dB以上)に長い時間さらされていた場合:

85dB以上の大音響を長時間聞いていると聴覚を損失する可能性があります。コンサートの終了後などに耳鳴りがしたり、耳がつまっているように感じたりする場合は、一時的に聴力低下に悩まされ、完全に回復するまでには1~2日間かかるかもしれません。これからは、大音響には近寄らない、仮に大音響を聞いた後は聴力測定をしてみる、そして耳栓など耳を保護する用具を使用しましょう。100 dBを超えるような大音響だと、一瞬その場にいただけでも、聴覚損失に繋がる可能性があります。(関連ブログ:補聴器を使っていて、どうしてもうるさく感じてしまう時はどうしたらいい?

 

風邪、鼻炎、鼻づまりの場合:

鼻づまりを解消する薬、鼻スプレーの使用やホットタオルを顔に当てる、可能であれば加湿器を設置した部屋で上半身を少し起こして寝る、薬の服用、抗生物質の処方や鼻洗浄をして貰うよう耳鼻科の診察を受けることを考えましょう。

風邪または鼻炎に掛かっているのに飛行機に搭乗しなくてはならないときは、搭乗前に鼻づまりを解消する薬や鼻スプレーを使用することで、耳の痛みや副鼻腔の不快感の予防ができます。その他の治療や処置が必要である場合は、主治医の先生にご相談ください。

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  • 自己免疫機能に関する症状や、血管系、神経系疾患および外傷や、耳毒性、感染症、ウィルス性を含む内科疾患の場合:
  • できるだけ早く専門医にご相談ください。特に、緊急の治療を要する内科疾患の場合は受診を急ぐ必要があります。特に突発性難聴については発症してから早急に専門医の受診が必要(遅くとも3日以内要)と言われており、突発性難聴が生じる可能性が高い方の生活調査で下記に該当する方に特に発症が多いと言われています。

    •  
    • ・睡眠不足や朝食を食べないなど不規則な生活の人
    • ・ストレスが多い人
    • ・欧米型食生活の人
    • ・葉酸欠乏や糖尿病、多量の飲酒、疲労の蓄積がある人
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  • 最近、あなたは「きこえ」の変化を感じていませんか?
  • もし感じるようなら、スターキーのサウンドチェックアプリをお試しください。

 

日本耳鼻咽喉科学会が提供しています補聴器相談医リストはこちらからご覧いただけます。

 

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