Hear Better.Live Better.BLOG

スターキーから補聴器・難聴について生活に活かせる情報をお届けします。

Hear Better. Live Better.ブログを公開中!! 配信登録はこちらをクリック!

トピック

プレゼントに補聴器!?…失敗しない方法

この時期は、関連したイベントを行うところも多いようです。ご家庭でも、おじいちゃん、おばあちゃん、身近な高齢の方に、日頃あまり伝えられない感謝のメッセージ、プレゼントを贈る人も多いでしょう。

 笑顔で海辺にたたずむ3世代家族のイメージ

そのイベントやご家庭で 補聴器の話題が取り上げられることがあるかもしれません。

 

なかには プレゼントとして補聴器を考える方もいるでしょう。

 

しかし、補聴器のプレゼントを考えるなら、知っておいてほしいことがあります。


 敬老の日とは?

敬老の日は、9月の第3月曜日に設けられた日本の国民の祝日です。かつては9月15日でしたが、2003年(平成15年)より現在のように変更になりました。日本の祝日法によると「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」といった内容を趣旨としています。老人福祉法では、同じような趣旨として、9月15日を老人の日、9月15日から1週間を老人週間としています。


 敬老の日と補聴器

敬老の日が近づくと、高齢の方の健康に関わる記事や広告が新聞や雑誌の記事でよく見かけることがあります。また、さまざまなジャンルのお店でもイベントを行っています。そういった情報を目にしていくうちに、高齢になった両親や祖父母のことを改めて考える人も多いでしょう。耳に関する情報が目に留まれば、補聴器を送りたいと考える人もいるはずです。しかし、補聴器はすぐに取り寄せて、快適に使えるというものではありません。

 

 補聴器をプレゼントする時によくある失敗

お子さんやお孫さんが補聴器をプレゼントしたけれど、うまく使えてなかったというエピソードは少なくありません。うまく使えなかった方には、以下に挙げられる中に共通する特徴がありそうです。


  1. 1.本人の装用意欲がない。

 

本人が補聴器を必要としていないときには、いくら大切な人たちからのプレゼントでも、継続的な装用に繋がりにくいようです。


  1. 2.難聴の自覚がない。

  2.  

装用意欲がないことに繋がりますが、本人が難聴を自覚していなければ、わざわざ補聴器をつけようとは思わないでしょう。


  1. 3.過去に購入して失敗した。

  2.  

過去に装用意欲があり補聴器を購入した経験があるのに、その際にうまく使いこなせなかったという失敗経験がある人は、新しいものについても否定的になる傾向があります。

 

いずれもプレゼントをする側と、受け取る側に、「きこえ」に対する問題意識などのズレが生じていたことがうかがえます。

 

もし補聴器を検討するのであれば、まずは聞こえ方や会話のしづらさについて、装用する本人が困っているかどうかを聞いてみると良いでしょう。その為には日頃のコミュニケーションが何よりも大切になります。オンラインチェックを一緒にやってみるのもいいかもしれません。

 

(過去の関連記事:難聴に関わる円滑なコミュニケーションへのヒント難聴者の良き理解者になるための5つのポイント

 

 

 まず、、補聴器を使う為に聴力測定は必須です

失敗してしまう最大の理由。それは、そもそも補聴器は、本人が不在で購入するものではないからです。テレビの音が聞こえにくい、会話が聞こえにくいという感覚でも、どの高さの音がどの程度聞こえていないのか、どういった言葉が聞こえにくいのかなど、聴力の状態は人それぞれに異なります。補聴器を買う場合には、聴力測定が非常に大切になります。また、長く快適に使ってもらうための補聴器は、買って終わりのものではありません。定期的に聴力測定や調整を行い、本人にあった補聴器を段階的に作り上げていくというイメージが近いかもしれません。 


 補聴器の購入にお店に行くのが難しい場合は?

施設に入所していたり、身体的な理由があったりして、補聴器をつくりたくても補聴器店まで出向くことが難しいという方についてはどうしたら良いのでしょうか?

 

補聴器店の中には、補聴器の相談員が自宅や施設に訪問して、きこえの困り具合のカウンセリングや、聴力測定、補聴器のお試し、そして購入後のアフターフォローを行ってくれるところもあります。お近くの補聴器取り扱い店を検索して連絡してみるのも良いですが、いきなりお店に連絡することに戸惑う場合は、弊社スターキーのような補聴器メーカーに一度相談してみるとお客様の要望に合わせた相談者となってくれるお店を紹介してくれるはずです。

お問い合わせ

 

 補聴器の値段は様々

補聴器の値段はさまざまです。数万円~数十万円のものまであります。

補聴器の性能も日進月歩で新しい製品が生まれており、高機能で細かな調整が可能なものほど高額になる傾向があります。

しかし、高額であれば快適かというとそうではありません。

どういったポイントが大切なのでしょうか。

 


➢ 補聴器は購入して終わりではありません

 

何度も記述しますが補聴器は購入する際にも、丁寧なカウンセリングや、聴力測定、装用の比較などを行いますが、商品が手元に届いたからといって終わりではありません。

快適に使うためには、実際の生活の中で使っていきながら、不具合があれば販売店のスタッフに相談して、メンテナンスを繰り返していくことが大切です。

また、体調が変化していけば、聴力にも影響を与えかねません。そのため、長期のアフターフォローにも力を入れている販売店を見つけることが大切です。


➢ 通信販売やネットの「簡易な補聴器」は選択肢にしない

 

本来の補聴器は管理医療機器クラスⅡにあたります。現在は補聴器という名称を用いているものもありますが、通信販売やネットで販売されている製品の中には、集音器や助聴器と呼ばれる医療機器とは異なるものもあります。これらは、本人の聴力に合わせて使用する補聴器とは異なります。

過去に「補聴器を買ったけれど効果がなかった」という人の中には、実はこういった製品だった場合も多いようです。本人らしい聞こえやすさに整えるためには、通信販売やネットでの「簡易な補聴器」は選択肢から外したいものです。なぜならずばり、調整が保証されていないからです。

補聴器は個人個人の聴力に合わせることができて初めて補聴器として機能します。

 

➢ 生活環境や予算で選ぶのが大事

 

しかし高額で高性能なものが、より高い快適さに繋がるかというと、その限りではありません。使う方の生活スタイルによって、使いやすいものを選ぶことが大切です。

 

無理に高額なものを購入する必要はありません。お店に訪問される際には試聴をしながら相談スタッフに予算を伝えていき、予算の中で快適に過ごせる製品を選んでいきましょう。

 

 

 値段も性能も満足のいく補聴器を!

繰り返しになりますが、勧められるままに高額の商品を買う必要はありません。生活や、日々困っていることに合わせて、予算の範囲内で満足のいくものを選んでいきましょう。購入時は、本人と家族、身近な人などが同席し、客観的な視点も伝えていくことが大切です。また、補聴器の価格には、補聴器の調整(フィッティング)代も含まれていることは覚えておいてください。満足できる補聴器を長く快適に使っていくために、かかりつけ医ならぬ、かかりつけ補聴器店を見つけることも大事です。

 

 補聴器貸出・試聴レンタルという方法

高額な補聴器をいきなり購入するということに不安になる方は多いでしょう。また、カタログや説明だけでは納得ができないことや、想像がつかないことも多いものです。その場合は、貸出・レンタルという方法もあります。販売店や商品によっては有料となる場合もありますが、それでも正規購入する価格に比べれば、非常に少額で試すことができるでしょう。

 

また店舗によってはこのような案内が前面に出ていない場合もあります。それは補聴器が調整カスタマイズが必要な製品である為に、一概に「◯週間」などと銘打つことに否定的だったり、高額な補聴器の試聴デモ器には限りがあるためです。

 

お客様によってサービスレベルが大幅に異なってしまうことを防ぐ為とも考えられますので、試聴やレンタルができるかを聞いてみると良いかもしれません。

 

スターキーでは最新製品の試聴貸出をお客様お一人お一人へサポートする体制で行っております。補聴器メーカーであるスターキージャパンから信頼できる販売店をご紹介、貸出できる試聴器の準備等も行っております。

 

 

 

 まとめ

高齢の両親や祖父母に快適な生活をしてほしい、一緒にもっと会話を楽しみたい、そんな気持ちから補聴器をプレゼントしようと考える人もいるかもしれません。

 

その気持ちはとても大事ですが、使用する本人不在で安易な製品の購入を決めるのではなく、より大事に想う気持ちがあれば一緒に補聴器相談医や販売店を訪れて相談してみるとその時間が、ご本人の何より最高のプレゼントになるかもしれません。

 

補聴器はコミュニケーションを円滑にするための医療機器です。コミュニケーションが生まれないところではそもそも機能しない機器だということを改めて感じますね。

トピック: 補聴器, PR, 難聴と健康, はじめての補聴器