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【ユーザーズボイス】10代〜30代の補聴器装用体験談

今回のブログは、今春から補聴器相談員として勤務中の山田恭子さんとスターキージャパンの西川との対談の内容をご紹介させていただきます。山田さんは現在、中部地域の有力な補聴器販売会社様にお勤めです。対談は新横浜のスターキージャパン本社で行われました。

 

 

対談_1    左:西川 右:山田さん

 

 

プロフィール

 

名前:西川愛理

年齢:31歳

趣味:卓球、洋楽を聞くこと(エド・シーランのファン)、ジムで運動すること

補聴器経験年数:23年

 

名前:山田恭子

年齢:18歳

趣味:コスプレ、切り絵、ピアノを弾くこと

補聴器経験年数:8年

 

 

補聴器装用世代としては若いですが、実は年齢差は13歳、干支でいうと一周り以上違う2人です。彼女たちはどのように補聴器と出会い、自分のきこえと向き合っていったのでしょうか?

 

 

Q. 補聴器を装用するきっかけは何でしたか?

 

スクリーンショット 2018-08-10 19.31.50

西川:6歳の冬に、おたふく風邪に罹患しました。7歳から徐々に聞こえにくくなり、8歳の春の健康診断で難聴の疑いがあり、大学病院で精密検査のあと、補聴器を装用し始めました。ちなみに左耳は生まれつき聞こえない先天性ろうなので右耳のみに補聴器を装用しております。

 

山田:小学校のとき、聴力検査で引っかかって、小学校5年生くらいのときに大学病院で検査したときに補聴器の話を聞いたことがきっかけです。医師からは補聴器は無くても大丈夫だが装用してみるのも一つの手だと言われたため、母親と近所の補聴器を取り扱っているメガネ屋さんに行き、購入しました。

 

Q. あなたにとっての「はじめての補聴器」はどんな風に始まりましたか?

西川:小さかったので家族のサポートが大きかったと思います。補聴器装用を初める際に、「耳が聞こえにくくなっているけど、特別扱いはして欲しくない」と母親が担任の先生や校長先生にまず話してくれました。その上で周りの生徒へはどう伝えるべきかについても「耳が聞こえづらくなっているから、聞いていないのではなく、聞こえていないかもしれない。肩を叩いたりなどの配慮をしながらコミュニケーションをしてほしい。」と担任の先生へ伝えてくれたりしたと聞きました。そのためか、クラスで疎外感を感じたりすることはありませんでした。

 

山田:聴力レベルが低くて困る自覚症状があまりなかった私にとって、皆と違うことに対して自分に対する違和感はありました。なので補聴器をすること、見えてしまうことへの抵抗がありました。でも補聴器をつけると聞き間違いを多くしていた自分に気づくので、補聴器は必要だと同時に自覚もしていました。学生時代を通して補聴器は授業中だけ使用するメガネと同じ感覚でした。補聴器があまり見えないよう、購入する際は髪の色と同じ黒色のものを選び、補聴器をつけているときは髪を下ろすようにしていました。

 

Q. 補聴器を装用していることが恥ずかしいと思うことはありましたか?

 

スクリーンショット 2018-08-10 19.39.19西川:誰からの教えなのか記憶にないのですが、自分自身は小学生のとき「障害は恥ずかしいことだ」と教えられました。その影響もあって、ずっと髪の毛で補聴器が見えないように隠していました。

 

山田:恥ずかしいと思っていた自覚はないですが、補聴器装用を隠していた時期があることを考えると、恥ずかしいと思っていたのかなとも思います。身近に補聴器をつけている人どころか、補聴器を知っている人がいなかったため「周りと違う」ことでつけたくないなと感じるときがありました。

 

 

 

 

 

Q. 補聴器を装用して良かったことは?

山田:人と会話するときに相手にイヤな顔をされなくなったことが一番です。補聴器をつけ始めてから、補聴器を外したまま会話すると母親にイヤな顔をされます(笑) またこの仕事に就けたことも装用していたからこそだと思います。

 

西川:補聴器なしの生活が自分には考えられないので、装用して良かったことはたくさんあります。とくに、スターキーの補聴器と出会えてから「補聴器を装用していて良かった」と感じるが増えたと思います。

 

Q. 補聴器を隠したいと思うことはありましたか?

西川:先程も言いましたが、「障害は恥ずかしいことだ」と考えていたので、補聴器を隠さなきゃという一心で髪の毛を伸ばして耳を隠していました。

 

山田:ありました。補聴器があまり見えないよう、購入する際は髪の色と同じ黒色のものを選び、補聴器をつけているときは髪を下ろすようにしていました。

 

 

Q. 補聴器を隠すことをやめたきっかけは?

西川:髪型をショートヘアにして補聴器を隠さなくなったのはHaloがきっかけです。電話が出来ないという長年の悩みを打ち破れた喜びから、自分自身も変わりたくて。また、補聴器本体のフォルムが枝豆みたいで補聴器っぽくない、かわいいこともショートヘアにしようと思ったきっかけの一つです。

 

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山田:隠すことをやめたきっかけはBluetoothを使って補聴器を使い始めたことが大きいと思います。最近はBluetooth接続のワイヤレスイヤフォンをつけた人がたくさんいるので「周りと同じ」という安心感があるのだと思います。また、この仕事を始めてからは補聴器を装用していない人の方が会うことが少ないので、視覚的な慣れもあると思います。また、補聴器が小さくてあまり目立たないことに気付いたことも大切な要因かなと思います。隠したいと思うことはなくなりましたが、まだ大勢の人がいるところで電池を交換することには抵抗があります。

 

 

Q. スターキー補聴器を装用した感想は?

山田:この前、スターキー補聴器をつけてカラオケに行ったんですが、その音の良さにびっくりしました。今まではカラオケの室内の音に対してあまりよく思ったことがなかったんですが、頭の中がまるでミュージカルが流れているような臨場感を感じました。私の聴力だったらつけなくてもかろうじて大丈夫なんですけど、音程やリズムがこんなだったんだと改めて再発見もできました。あとは何よりも小さいことですね!オトレンズにしてもRICにしても、とにかく小さいと感じます。普段私は髪を一つ結びにしてるんですけど、後ろから見てやっと周囲から見えるので、私が補聴器をつけているのをやっと見つけたお客様にその場で外して見て紹介するのが今の私の一番の補聴器紹介方法になっています(笑)

  

西川:スターキーを使用して7年になりますが、これまでの補聴器と比較すると、今まではハウリングしないように音量を抑えめで調整していましたが、スターキーの補聴器はパワーがあるので、私の音の世界を広げてくれたと思います。いつのまにか忘れていた音を教えてくれていたり…。

それだけでなく、BGMを聞きながら会話を楽しむことができたり、iPhoneを使って音声のみのコミュニケーションができたり、方向感が分かるようになったり…、挙げていけばキリがありません。スターキーの補聴器を装用してから自分の人生が変わっていることは間違いありません。

 

対談_-1

 

Q. 補聴器関連の会社に就職したきっかけは?

山田:最初は事務系の仕事に就きたいなと考えていた 時もあったのですが、電話が心配だったので諦めていました。別の業種に進もうと思っていたんですが、当時の先生から進路リストにはなかった今の会社を紹介していただくことになり、初めて補聴器を取り扱っている専門店があるんだと思いました。そして、もしかしたら自分の今の聴力がここなら活かせるんじゃないかと思い就職を決めました。

 

西川:東日本大震災時に難聴者を支援する活動を行なっていました。その際に補聴器メーカーにも働きかけ、真っ先に動いてくれたのが、スターキーだったことが大きいです。弊社社長である髙木に会って、その人柄、パッションに惹かれたこと。また社内見学を通して、製造部の方々のプロフェッショナル意識を感じ、入社するなら、自分が成長でき、誇りを持てる会社が良いと思い、スターキーに就職しました。

 

Q. 趣味や生活の中で補聴器を選ぶ基準はありますか?

山田さん装用写真山田:趣味のコスプレイベントはとても多くの人がいて賑やかなので、その時に隣の友達と話せないことがとても困りますが、その補聴器をつけて聞きづらさが軽減する、疲れない等の効果がわかることがとても重要です。また今必ず試してみているのが、ピアノを弾くときの音がいい感じに聞こえるかどうか。聞いてくれた家族の感想を聞いてみることも一つの基準になっています。親に言わせると、補聴器が合っているとピアノの音が「力入れずに弾いてるね」と言われたりしています。その時は自分自身も聞いていて心地良い音に感じるんです。

 

西川:私はパワー感がどうしても必要なのと、あとは音質ですね。音が綺麗というのも大事なんですけど、なにより細かい音が聞こえることも大事に感じています。会話とBGM(背景に流れる音楽)を同時に処理することができるHalo2を装用し、友人や家族と会話をしつつ背景に流れる音楽が聞こえるだけで、いつも行くお店や遊園地が違った風景に見えるんです。それが面白くて、外へ出ることが楽しくなりました。さらに、iQ製品という方向感にフォーカスを当てた補聴器を装用してからは趣味の枠が増え、卓球にはまってしまいました。以前、スターキージャパンのSNSにも勢い余って投稿してしまいましたが、初心者だけの卓球大会で優勝も経験しました。今、人生初の耳あな型を試しているんですが、音のへフォーカスの仕方が今までの耳かけ型より分かり易く、人混みの中でキョロキョロするなどが減り、疲れにくくなりました。

 

Q. 補聴器装用を悩んでいる方にアドバイスするなら?

山田:私は初めて補聴器をつけた時、世界が明るくなる感覚がありました。声だけでなく周りの空

気さえ変わったように感じました。一度つけてみたらわかると思います。

西川装用写真2また決して安いとは言えない補聴器に対して、小学生の私は金額を気にして、親に「片耳分だけでいい」と言いました。今思うと、それが補聴器に対する違和感の始まりだったのかもしれません。どこまで関連性があるかはわかりませんが、いつも片耳だけで補聴器をつけると頭痛がしていたんです。今、両耳で装用していて、バランスが取れているのかとても快適です。あの時、もし両耳装用していればもっと補聴器に対してプラスのイメージを持てたのではないかなと思います。

 

西川:補聴器は高価なものですので、「もしも補聴器が合わなかったら、失敗したらどうしよう・・・」と踏ん切りがつかず悩んでいらっしゃる方もいると思います。ですが、補聴器取扱店では、無料で数週間試すこともできます。また、お店の方は、きこえの悩みに一緒になって考えてくださいます。何か新しいことを始めるときって、何事もすごく勇気のいることだと思いますが、ぜひ勇気を出して、まずは試聴だけでもチャレンジしてみてください。実際に補聴器をつけてみることで、長年忘れていた音が聞こえたときの喜び、今まで気付かなかった音の発見など、きっと日常生活が楽しくなると思います!

 

Q.今後の目標は?

西川:難聴者として伝えていける健聴者と難聴者の聞こえの架け橋になることです。補聴器の違いを一使用者として実体験を元にして語れる部分をより強みにしていきたいと考えています。それを取扱店のスタッフの方々やスターキージャパン社内スタッフに、「聞こえにくい」ということがどういうことかを踏まえて伝えていけるようになりたいと思っています。

 

山田:いずれは専門的な知識を身に着けて自分の経験から補聴器の調整をしたりアドバイス出来たらと考えています。そのためにも今はまずいろいろな場所に様々な条件を付けていろいろな補聴器を装着して感じ方を試してみています。今年中にはお客様への対応をできるようになりたいなと考えています。

 

 

お互いの補聴器-1お互いが装用している補聴器。山田さんはこの対談日から初めてのオーダーメイド補聴器

右上のIIC補聴器を装用し始めました。(記事内装用写真)

 

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