Hear Better.Live Better.BLOG

スターキーから補聴器・難聴について生活に活かせる情報をお届けします。

Hear Better. Live Better.ブログを公開中!! 配信登録はこちらをクリック!

トピック

母の補聴器を使っても大丈夫でしょうか

このような質問を受けることは少なくありません。ご家族が亡くなられた時に、その方が使っていた補聴器を使いたい方がいるかも知れません。あるいは友人が補聴器を買い替えた時に、それまで使っていた補聴器をあなたに譲ってくれるかもしれません。とても良い話に思えますが、実際は靴を譲るように簡単なことではありません。

 

中古補聴器の装用1

 

難聴は一人一人異なります

 

個人の聴覚はその人固有のものです。これは2つの重要なことを意味しています。すなわち、装用者の耳にぴったり耳に合うこと、装用者の聴力が必要とする増幅の度合いに合わせていることです。

 

耳あな型補聴器は装用者の耳に快適にフィットするように、耳の型を取って作られています。耳かけ型の補聴器でも、カスタムイヤーモールドが使われることが少なくありません。そのため、耳あな型補聴器やカスタムイヤーモールドは他の人の耳にフィットしない可能性が高いです。

 

聴力については、あなたに必要な増幅の大きさが、元の所有者と同じである可能性はまずありません。このため、譲り受けた補聴器は、あなたの助けにならない可能性があります。補聴器販売店のスタッフは、一人一人の固有のニーズと、聴力測定などの結果に基づいて補聴器を調整します。たとえば、補聴器が音をどれぐらい大きく増幅するかを知っておく必要があります。あまりにも音を大きくすると、装用者の残存聴力にとって危険なこともあります。

 

中古補聴器の装用2

 

アフターケアが重要です

補聴器の調整は1度で終わりではありません。サポートをしてもらう必要があります。気になることがあれば、補聴器販売店に訪れてサポートを受けることをお勧めします。定期的に補聴器販売店を訪れることで、補聴器販売店のスタッフは補聴器があなたの役に立っているか判断することができます。

 

役立てる方法は他にもあります 

最後に、あなたが譲られた補聴器を使用できない場合は、補聴器を寄付することもできます。スターキーきこえの財団は、世界中のきこえに不自由をしている人たちに補聴器を届けるために皆様からの不要になった、使えなくなった補聴器の寄付を受付けております。(過去記事はこちら

 

補聴器は、その人の、その能力に合わせて使われるようになっています。従ってワンサイズで誰にでも合うようなものではないことを理解してください。

 

 

トピック: 補聴器, 難聴と健康