(2025年月7月29日更新)
この時期は、帰省や旅行で空の旅を予定している方も多いかもしれません。
スターキージャパンのカスタマーサービス(お客様の窓口)にも、
「飛行機に乗るときの補聴器の使い方」についてのお問い合わせが増える季節です。
今回は、お客様からよくいただくご質問と、実際にスターキー補聴器を利用している補聴器ユーザーの声も反映した、「飛行機に搭乗する際の補聴器の知っておきたいポイント」をご紹介します。
補聴器と飛行機に関する知っておきたいポイント
補聴器とチケットお忘れはありませんか?飛行機での旅は、まず保安検査場を通るところから始まります。補聴器は、「聞こえをサポートする補助機器」として認識されており、装用したまま保安検査を通過できます。金属探知機に反応することはまれですが、検査員に「補聴器を装用しています」と一言伝えることで、よりスムーズに通過いただけることがあります。
国土交通省が示す公共交通関係のガイドラインでは、高齢者や障がいのある方を含むすべての人が安心して公共交通機関を利用できるようにすることが目的とされており、補聴器の使用もその一環として尊重されています。
充電式の補聴器、飛行機ではどうする?
補聴器と一緒に、充電器の準備もお忘れなく。特に最近は充電式補聴器をご利用の方も増えており、旅行中の充電環境も大切なポイントです。中には、バッテリー内蔵タイプ(蓄電池機能を備えた)充電器もあり、これらには、リチウムイオン充電器が内蔵されていることがあります。このリチウム電池の扱いが、飛行機での持ち込み方法を分けるポイントとなります。
機内持ち込みが推奨されている理由は?
主要な航空会社の案内によると、以下の2点が判断の目安になります:
・リチウムイオン電池が内蔵されているかどうか
・その電池の容量が160Wh以下であるかどうか
スターキー補聴器を含め、ほとんどの補聴器用充電器はこの基準を満たしており、機内持ち込みが可能です。また、多くの航空会社では、預け入れ荷物に入れることは避け、手荷物として持ち込むよう案内されています。
安心して持ち運ぶために
製品の取扱説明書などをスマートフォンに保存しておくと便利です
不安な場合は、事前に航空会社に確認しておくと安心です
- 補聴器アクセサリーはどうするの?
補聴器と接続して使えるアクセサリーには、リモコン、ミニマイク、TVストリーマーやテーブルマイクなどがあります。ただし、テーブルマイクのように、磁力を利用した部品を含む製品は、保安検査場で追加検査の対象になることがあります。
保安検査場での注意点
- 補聴器本体と異なり、補聴器のアクセサリーについては、検査員の方も形状に慣れていません。落ち着いて「補聴支援用のマイクです」と説明できるようにしておくとスムーズです。製品の取扱説明書などをスマートフォンに保存しておくと、万が一の確認時に役立ちます。
搭乗時間になりました。飛行機の中での補聴器は?
飛行機に乗るとき、補聴器はそのまま装用していて大丈夫です。快適な空の旅のために、航空会社のスタッフや客室乗務員から案内されることを、以下にご紹介します。
1. スマートフォンは機内モードに設定を、補聴器はオンのまま
離陸前には、スマートフォンを機内モードに設定するよう案内されます。補聴器はお客様にとって大切なサポート機器。補聴器本体の電源を切る必要はありませんので安心してご使用ください。
2. 機内モード中であれば、Bluetooth接続も使用可能
Bluetooth機能付きの補聴器や人工内耳も、機内モード中であれば使用可能です。ただし、離着陸時には一時的に使用を控えるよう案内される場合があります。不安な場合は、客室乗務員に確認してみましょう。
3. 補聴器と接続できるアクセサリーも機内持ち込みOK
国内の主要航空会社では、補聴器のリモコンや各種のアクセサリー類も持ち込みが可能です。ただし、これらのアクセサリーの中には電波を発する機能を備えているものもあるため、飛行中は電源を切るように案内される場合があります。
4.サポート体制も充実
- 航空会社各社の公式ページによると、筆談ボードや手話対応、安全ビデオの字幕付き版など、聴覚に配慮したサービスが用意されています。難聴者の聴こえをサポートする聴導犬の同伴も可能で、事前申請を行うことで、機内に無料で同伴できることが明示されていまう。きこえに悩みをもつ方も、安心して空の旅を楽しめる環境が整っています。
詳細は各社の公式ページをご確認ください。
空港での検査から機内での過ごし方まで、補聴器に関するポイントを押さえて、補聴器とともに、安心して空の旅へ。皆さまの旅が快適で楽しいものになりますように。