難聴が認知症発症リスクを高めることはここ何年間にわたって、聴覚ケア、補聴器業界でも大きく取り上げられてきました。
難聴と認知症発症のリスク上昇を結びつける証拠は、次々と出てきています。
ジョンズ・ホプキンス大学の研究では、重度の難聴者は難聴でない人に比べて認知症発症リスクが5倍高いことがわかりました。また、別の研究では、未対処の難聴は認知症リスクを50%増加させるという結果も出ています。
では、なぜ難聴が認知症に関係するのでしょうか?
科学者たちは、いくつかの要因を挙げています:
・難聴は脳の認知的負荷を変化させる -
難聴だと脳が聞いた音を処理するために多くのエネルギーを費やすため、
・難聴は脳の萎縮を促進する -
脳は加齢とともに縮小していきますが、
研究では、聴覚に障害があると「脳萎縮の速度が加速する」とされています。
・難聴は社会的孤立と孤独をもたらす -
社会的孤立は、認知症のリスクを50%高めると言われています。
最近では、補聴器による難聴への対処が認知機能の低下を防ぐことができるかどうかが研究されています。
2022年のある研究・試験の分析では、"(補聴器を)使用しなかった人と比べて、使用した人は認知機能低下のリスクが19%低くなった "という結果が得られています。
そして、ランセット誌に掲載された研究では、
難聴への対処は、"認知症の発症リスクを減らす、または発症を大幅に遅らせるために人々が対処・修正できる危険因子第1位 " と結論づけました。
現在、さらに多くの研究が進行中であることが分かっており、
結果が発表された際には、スターキーは適宜情報を更新していきます。
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本ブログ記事はアメリカ本社所属のオージオロジストが執筆したものを日本市場向けにアレンジしたものです。