補聴器は、きこえのサポートを通じて、健康的で活動的な毎日を応援する大切なアイテムです。
補聴器をいつもベストな状態で使用し、その性能をしっかり活かすためには、日々のお手入れがとても大切です。
そこで、補聴器をより快適にお使いいただくためのお手入れの注意点トップ5をご紹介します。
やるべきこと:補聴器のお手入れ習慣
-
1.補聴器は毎朝お手入れを
補聴器を毎日お手入れすることで、快適な使用感を保ちやすく、長く安心してご使用いただけます。お手入れにかかる時間はほんの数分。補聴器を落としてしまわないように座って行うのがおすすめです。乾いた柔らかい布と、ブラシ付きの補聴器クリーナーを使って、お手入れください。
耳かけ型(RIC、BTE)補聴器の場合:音量調整ボタンなどの操作部分(該当する場合)、マイク部分の小さな穴、イヤホンまたはイヤモールド、充電接点などを掃除します。その後、必要に応じてワックスガード(耳あか防止用)またはイヤーピースを交換してください。
耳あな型補聴器の場合:回転式ボリュームやプッシュボタン、充電接点、マイク部分の小さな穴などを清掃し、必要に応じてワックスガードを交換してください。
ワックスガードやイヤピースの交換がご自身では難しいと感じる場合や、日常のお手入れにご不明な点がある場合は、迷わずお買い上げの補聴器販売店/クリニックにご相談ください。
こちらのビデオ動画もぜひ参考にしてください。
🎦耳かけ型補聴器のお手入れ動画
🎦耳あな型補聴器のお手入れ動画
2.1か月に1度、My Starkeyアプリでセルフチェックを
スターキー補聴器専用のMy Starkeyアプリ*はお使いですか?補聴器のマイク(音の出口)、レシーバー(音の入り口)、回路(いわば”補聴器の頭脳”)が正常に動作していることを確認するには、「My Starkey」アプリのセルフチェック機能がお手軽でおすすめです。
スマートフォンを数回タップするだけで、補聴器が正常に動作しているか、補聴器が正常に動作しているか、部品の掃除が必要か、ワックスガードの交換や専門的な対処が必要かなどがわかります。
セルフチェックの簡単な使い方を動画でご覧ください。
- *My Starkey アプリはスターキー補聴器専用のアプリです。
-
3.補聴器は、直射日光を避け、涼しく乾燥した場所に保管しましょう
補聴器を高温や湿気から守るためには、保管場所は重要です。また、保管場所は見つけやすく、手に取りやすい場所を選びましょう。小さなお子さまやペットの手の届かないい場所であることも大切です。例えば、寝室の引き出しやベッドのそばや眼鏡をいつもおいている場所なども一つのアイデアです。
電池式の補聴器をご使用の場合:補聴器は専用の収納ケースに入れ、電池ぶたをしっかり開けた状態で保管してください。こうすることで、内部の湿気を逃がしやすくなり、電池の寿命を保つのにも役立ちます。
充電式補聴器をご使用の場合:補聴器は収納ケースや充電器に入れて保管しましょう。就寝の際には、充電器は電源に接続された状態にしておくと、翌朝すぐに使用できて便利です。
-
4.毎晩の充電習慣、電池式では予備の電池の常備を
補聴器をいつも快適にお使いいただくためには、電源の管理がとても大切です。これは日常をより心地よく過ごすための基本でもあります。
充電式補聴器をご使用の方へ:夜間の充電を習慣に
翌日も安心して補聴器をお使いいただくために、毎晩の充電を習慣にしましょう。これによって日中ずっと安定した電源を確保できます。スターキーの補聴器シリーズでは様々なスタイルを提供していますが、例えばRICスタイルでは最長51時間という業界最長クラスの電池寿命を誇ります**。
- **電池寿命は聴力、機能、ストリーミングのご利用などによって変わります。
電池式の補聴器をご使用の方へ:電池の残量が少なくなったり切れてしまったときは、すぐに新しい電池に交換しましょう。音がこもったり、音量を頻繁にあげるようになったときは、電池の交換時期のサインかもしれません。また、予備の電池をお持ちになることで、会話の途中で突然電池切れになるといったトラブルを防ぐことができます。
-
5.定期的に専門家によるクリーニングを受けましょう
補聴器を長く安心してお使いいただくには、半年に1回程度の「クリーニング&点検」をお買い求めの補聴器専門店やクリニックで受けることをお勧めします。専門家の手によって、補聴器のレシーバーやマイクといった繊細な部品を傷めることなく、耳あかや皮脂、誇りなどの汚れを丁寧に除去することで、補聴器を良好な状態に保ちやすくなります。
また、専門家によるクリーニングは、補聴器に損傷などがないかを確認し、その場で必要な調整や修理を行ったり、メーカーでの点検が必要かなどを確認する良い機会にもなります。
やってはいけないこと
1.補聴器を水に濡らさないようにしましょう
たとえ、防水・耐水仕様の補聴器であっても、過度に水に触れることで性能に影響が出る可能性もあります。シャワーやプールなど、水を使う環境では、補聴器を外して安全に保管することをお勧めします。
また、補聴器を再び装用する際は、耳(特に耳の中)をしっかり乾かしてから装用しましょう。万が一水に濡れてしまった場合は、乾燥ケースや除湿器に入れて余分な湿気を取り除くことも効果的です。
思わぬ水しぶきや雨にも安心な、長期的な対策はありませんか?
スターキーでは水濡れへの耐性を高めた充電式補聴器もご用意しています。補聴器を着けたまま泳ぐことはできませんが(水中で外れるリスクや、不快感を感じる可能性があります)、水濡れのリスクのある環境での予防的な対策としては、心強い選択肢となります。
2.補聴器を付けたまま、ヘアケアやスキンケア製品を使うことを避けましょう
ヘアスプレー、保湿剤、虫除け、日焼け止めなどの製品が補聴器のマイクやレシーバーに入り込むと、補聴器の性能に影響を与える可能性があります。その際には順番に気をつけましょう。
(1)化粧水やスプレーを使用する
(2)手を洗う
(3)(ヘアスプレーなどが乾いたことを確認して)補聴器を装用する
朝の身支度の際には、ドライヤーの熱にも注意が必要です。補聴器を装用したまま使用すると熱によるダメージを受ける可能性もあります、ドライヤーを使用する前に補聴器を外しておきましょう。
3.補聴器を浴室に保管しない
毎日の身だしなみを整える場所に補聴器を置いておくのは一見理にかなっているように思えますが、浴室(薬だななども含む)に保管するのは避けましょう。洗面所、トイレなど湿度が高い、また、水にさらされる環境は補聴器にとって多くのリスクが潜んでいます。乾燥した涼しい場所に保管することをお勧めします(「やるべきこと」の3.をご参照ください)。
4.補聴器を落とさない
補聴器を硬い床やものの上に落とすと、破損の原因につながります。補聴器の装用に慣れていない方や、安全にお使いいただくためにも、補聴器の着脱やお手入れは座った状態で、膝の上にタオルやクッションなどを置いて行うと万が一落としても衝撃を和らげることができます。
うっかりは誰にでも起こるものです。そのため、スターキーでは耐久性を高めるために、保護用のバリアを重ねた設計の補聴器スタイルも用意しています。
5.補聴器を自分で修理しようとしない
補聴器の調子が悪い時でも、ご自分で修理するのはやめましょう。かえって状態を悪化させてしまう恐れがあります。(さらに、保証の対象外となってしまう可能性もあります。) 音に関するトラブルの場合は、以下のような対処を試してみてください。
・セルフチェックを実行する(「やるべきこと」の2.をご参照ください)。補聴器のクリーニングやワックスガードの交換といった、簡単な対処で音の問題が改善されるかどうかを確認できます。必要であれば、補聴器の専門家の診断が必要かも判断ができます。
・取扱説明書に記載されているトラブルシューティングガイドに従う
補聴器の専門家に相談する前に、ご自身で簡単に改善できる問題がないかをチェックいただけます。
・補聴器の専門家に相談する
補聴器に関する問題は、お気軽に補聴器販売店にご相談ください。多くの一般的なトラブルは、お買い求めの補聴器販売店やクリニックでその場で解決できることもあります。
補聴器やきこえの改善について。ここに郵便番号を入力いただくだけで、補聴器のご相談や試聴などが可能なお近くの補聴器専門店リストを表示します。(補聴器の試聴には費用がかかる場合があります。)補聴器の聞こえを、ご自身の耳で確かめてみませんか?
今の聞こえが気になる方で、今すぐ専門家への相談が難しい場合は、オンラインで5分で終わるきこえのチェックを試してみましょう。
きこえの問題を感じた場合は、耳鼻科医へのご相談をお勧めします。またご自身の耳の状態について相談できる方がいない場合、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が掲載している全国の補聴器相談医リストを確認してみてください。
本ブログ記事はスターキーアメリカのオージオロジストが執筆したものを日本市場向けに加筆修正したものです。