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スターキーからの補聴器・難聴についての耳より情報をお届けします。

トピック

難聴が引き起こす問題

「えっ、何?」「ごめん、何だって?」

 

「今、何て言った?」

 

「理解できなかったので、もう一度、何と言ったか教えてくれますか?」

 

難聴者が聞こえ難いことにストレスを感じるように、周りの人たちもストレスを感じてしまうことがあります。実際、2009年に米国で行われた研究では、難聴をそのままにしていたことを理由に人間関係が悪化したという研究結果が報告されています。55歳以上の難聴者1500人を調査したところ、半数近い(全体の44%)人が、正確に聞き取れないことで配偶者、友人、家族との関係に苦痛を感じていると答えています。

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難聴は、単なる耳だけの問題ではありません。毎日の生活を左右する健康問題です。

難聴をそのままにしておくと、日々の生活に深刻な影響をもたらす可能性があります。聴覚の感度低下は、認知機能の低下精神衛生の悪化や、引きこもりにも関係しています。全米高齢者問題協議会が行った全国的な調査によると、4000人の成人難聴者において、補聴器装用をしていない難聴を放置している人たちの中に、うつ病不安神経症を含む心理社会的な疾患を発症する割合が著しく高いことが分かりました(Kochkin & Rogin, 2000)。

 

ジョンズ・ホプキンズ大学の調査では、難聴の高齢者が難聴でない高齢者よりも認知低下が41%高いことが分かりました。また、この調査により、難聴の程度と認知症発症のリスクには関連性があることが確認できました。軽度難聴者は健聴者よりも認知症発症のリスクは2倍、中等度難聴者は3倍、重度難聴者は5倍でした。

 

長い間、研究者と聴覚の専門家の間では、認知機能と聴覚には深い関連性があることが考えられてきました。人は話し声を聞いている時、脳が音声を処理して、その話を理解します。難聴の治療を受けていない人は、劣化した音声信号を理解しようとするので、脳が音声処理の為に懸命に働かなくてはなりません。脳は入ってくる音声信号の処理に忙しくなるので、記憶や理解などの他の処理にまで手が回らなくなります。

 

幸いにも、難聴は治療が可能です。ベター・ヒアリング・インスティテュート(米国の難聴に関する研究機関)によると、米国では、95%の難聴者に補聴器での治療が有効であり、早期の補聴器使用でより大きな効果を得ることができると言っています。補聴器は、脳が理解し易くなるように聞こえてくる音を処理します。補聴器は他者とのコミュニケーションを円滑にするだけでなく、精神的な疲労の緩和、社会からの孤立感やうつ症状の低下、マルチタスク能力、記憶力、注意力や集中力等の向上にも貢献しています。

 

聴覚の専門家は、他の領域の医療従事者と連携することもできます。もしも、貴方、または貴方の大切な人が、認知機能や感情面に問題を抱えているようでしたら、聴力検査と平行して健康診断も受けてみましょう。

 

 

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Topics: 補聴器ユーザー, 難聴と健康