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トピック

難聴と疲労感 Part3:職場における危険性

難聴が原因でケガしてしまうこと、想像できるでしょうか?

 

例えば、工事現場などで重機が倒れたり、厨房で調理器具が落ちる音が聞こえなくて、その結果、ひどい切り傷や骨折をしてしまったとしたら。。。

 

もし、いつもだったら聞こえるはずなのに、聞こうとすることに疲れてその日に限って危険な間違いをおこしてしまったら。。。

 

難聴と、難聴により蓄積された疲労は、職場で事故を誘発する原因になります。

 

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工事現場の重機、舗装作業、クラブやバーの大音量の音楽など、職場での騒々しい音が、注意力へ大きな影響を及ぼします。難聴になると会話や警報が聞き難くなりますが、聞く状況が騒々しい環境であればあるほど更に聞こえ難くなります。難聴者にとって、そのような環境で警告音や言葉を聞き理解することは、とてつもない集中力と注意力が求められます。

 

特に、様々な重機や工具がある現場や、複雑で危険な業務が伴う仕事では、事故が起こらないように、事前の状況判断から予測して対応することは極めて難しくなります。

 

例えば、欧州労働安全衛生機構(European Agency for Safety and Health at Work)によると、騒音が与える事故やケガの危険性は次の通りです:

 

・騒音が注意力を鈍らせ、信号や表示への認識が甘くなる

・騒音により音の方向感や口頭でのやりとりが制限される

・騒音により危険を伴う業務への説明を間違えて理解してしまう

・騒音が危険をお知らせする音や警報を打ち消してしまう

 

 

難聴者は、低速で動く作業車、ミキサーや電気のこぎりなどの工業用機械から発する騒音によって、実は作業で必要な「音」を聞き逃してしまう可能性があります。例えば、作業車がバックするときに発する「ピーピー」という警告音など、安全の為に必要な「音」を聞き逃すとケガや死亡事故になりかねません。

 

職場で起こるケガや事故には転倒や骨折も含まれます。上記の欧州労働安全衛生機構から提出された報告書には、このようなものもあります。

 

「作業員が高い足場にいる同僚の説明を聞くために、足場によじ登ろうとして落ちて複雑骨折した」

 

これは、聞こえないことが生んだ悲劇と言っても過言ではないでしょう。

 

 

もし、貴方が難聴に悩んでいて、でも騒々しい環境で働かなくてはならないのであれば、それは自らを危険にさらしていることになるかもしれません。補聴器を装用すると、補聴器が一見、騒々しい音までも増幅してしまうイメージがあるかもしれません。

 

しかし、スターキーの補聴器には、とても騒がしい、例えば機械騒音があるような環境下でも、その環境を検知する自動音環境識別システムを搭載しています。

さらにiPhoneやアンドロイド端末と連動したり、全く周囲から見えない補聴器もありすべてにそのシステムは搭載されています。これらの補聴器が、聞きたくない騒音や衝撃音を抑制し、聞きたい音を引き立たせてくれます。補聴器を装用すると、事故やケガの発生を予防できるだけでなく、難聴からも身を守ってくれます。

 

現在は難聴でないかもしれませんが、工事・工業用機械のある騒音下で働く人は、騒音性難聴になる危険もあります。その場合は、働く環境下で耳栓やイヤーマフなどの聴覚保護具を装着しましょう。もし、聴覚保護具の使用が判断できない場合は、過去ブログでもご紹介しているスターキーサウンドチェックアプリを利用して、騒音レベルを測定してみるのも宜しいかもしれません。

 

難聴と疲労感 Part1:聴力の低下によって、からだは疲れています

難聴と疲労感 Part2:子どもの難聴に気づいたら・・・

 

 

トピック: 難聴と健康, はじめての補聴器