外耳炎の原因
外耳炎はたいてい湿気、あるいは水泳、シャワー、入浴、その他の水気の多い環境で耳の穴に異物が入ることで起こります。外耳炎にはきちんと対処するようにしましょう。外耳炎による聞こえへの悪い影響が起こらないよう、そしてさらなる感染症を防ぐために治療しなくてはいけません。
外耳炎になるその他の要因
- ・細菌へ過度に接すること。湯船や汚れた水にこのような細菌は潜んでいます。
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・綿棒での耳掃除のやりすぎ。(綿棒ではなく、どんな道具であっても皮膚を傷つけるものは注意が必要です!)
・細菌が皮膚に侵入する入口となる、耳の穴の切り傷やその状態(湿疹や脂漏など)。
・化学物質との接触。ヘアスプレーや髪染め剤が耳の穴に入ってしまうなど。
外耳炎の症状
軽度の外耳炎は耳の穴のかゆみや不快感、痛みで始まることが多いようです。外耳(耳介)を引っ張るとこの痛みは増していきます。耳が膨れたりふさがったりしているような感じがすることもあります。透明で無臭な分泌物が出る場合もあります。
外耳炎の進行例:
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・発熱
・聴力低下
・首、顔、頭に広がる強烈な痛み
・耳の周りの皮膚が赤くなる/腫れる
・においのある分泌物
外耳炎は通常は危険な状態とはみなされませんし、治療すればすぐに良くなります。ですが治療せずに放置しておくと、外耳炎は大変な痛みを引き起こすことがあります。また潜在的な危険性を持つことがあり、糖尿病患者やお年寄りを含め免疫システムに問題を持つ方にはは特に注意が必要です。
外耳炎の合併症
放置しておくと、外耳炎は以下のようになることがあります。
- ・失聴
- ・感染の再発(慢性外耳炎):治療をしないと感染がしつこく続くことがあります
- ・骨や軟骨へのダメージ:放置しておくと感染が頭蓋骨、脳、脳神経の深くまで広がる可能性があります。(糖尿病患者やお年寄りはこういった合併症のリスクが高くなるため一層の注意が必要です。)
外耳炎の治療
外耳炎に対しては医学的な治療を行うのが通常です。
医師は耳鏡で耳の中を覗き、検査をして鼓膜に穴が空いていないことを確認します。鼓膜に穴が空くと中耳に湿気が侵入してしまうことになります。医師が感染した部分を消毒し、不快感や痛みを簡単に和らげることができる場合もあります。感染部を消毒するために抗生物質入りの点耳薬が必要になる場合は医師から処方されます。外耳炎が進行していた場合は経口用の抗生物質や痛み止めも一緒に処方されることがあります。症状が3,4日たっても改善しない場合は医師が違う治療法を検討する場合もあります。
治療中は外耳炎になった耳を乾燥させておくことが重要です。
外耳炎の予防のためにできること
外耳炎になりやすい方は予防法をとることが賢明です。予防法には以下のようなものがあります。
- ・水に触れた後は耳を乾かす。特に水泳などの後は大事です。頭を片方に傾け水を出し、反対側も同じようにします。水分を取るのに決して綿棒を強くひっかくように使用しないこと!乾いたタオルやティッシュを使うのはよいでしょう。
- ・耳に水をいれない。これには耳栓などを使って耳を塞ぎます。一般の小売店でも入手できますが、最も効果的なのは専門家が個人の耳の形に合わせて作成したカスタムの耳栓です。
- ・耳あかの衛生状態を適切に保つ。耳あかは外耳を守るために重要な役割を果たしています。耳垢が多すぎたり少なすぎたりするのは問題です。また、身体に合わない綿棒やエステなどで使われるイヤーキャンドルなど不適切な耳掃除法は外耳道を傷つけて感染症を引き起こすことがあります。
- ・皮膚を健康に保つ。外耳道内の皮膚は外耳炎を防ぐの大きな役割を持っています。乾燥してひび割れた皮膚(多くは健康状態に問題があるために起こります)は感染症が入り込む入口になってしまいます。
- ・化学物質から耳を守る。ヘアスプレーや髪染めの化学物質が外耳道に入らないようコットンや耳栓を使用します。
- ・点耳薬を検討する。外耳炎予防のための点耳薬が市販されています。ただし、鼓膜穿孔(鼓膜に穴が開いている状態)のリスクがわずかでもある場合には耳の穴には何も入れないでください。 完全に鼓膜があることを医師に確認してもらうことを強くお勧めします。
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