補聴器の使用にまつわるネガティブなイメージの一つに、昔の補聴器が大きくかさばって、装用者の耳の中でピーピー、キーキーという鳴き声を発していたという事実があります。この鳴き声はハウリング(フィードバック)として知られています。
幸運なことに、現代の技術によって補聴器は外観も従来よりずっと魅力的になり、同時にハウリングを処理する技術も前世代の補聴器に比べてはるかに洗練されたものになっています。
補聴器のハウリング(フィードバック)とは?
補聴器のハウリングは、レシーバーから出た増幅された音がマイクロフォンを通して再び増幅システムに入力され、もう一度増幅されることによって発生しています。ハウリングは口笛のように聞こえることが多いですが、実際はブーンという唸り音から甲高い金切り声のような音まで様々です。
補聴器の各機能については過去の記事をご覧ください。
ハウリングを抑えることはできる?
できます! 最新の補聴器技術はハウリング抑制管理システムを提供しており、ピーピー音がしてしまうのは過去のものとなりました。このシステムは、通常、初回のフィッティングプロセス中に実行されますし、フィッティングの修正や補聴器の修理をした時にも必ず実行されます。
スターキー・ヒアリング・テクノロジーズのハウリング抑制管理システムは、業界をリードする性能を持っていると自負しています。 複雑なシステムを使用してハウリングが発生する可能性のある状況を特定し、そのフィードバックを取り除くために逆位相の信号を生成します。 (「位相」とは、音波の上下運動を指します。)
現代の技術によるハウリング抑制管理システムに加えて、聴覚プロフェッショナルは補聴器の出力とゲイン(増幅率)を調整することが出来ますが、こうした調整もハウリングの除去と予防に有効です。
しかし、補聴器自体ではない外的な要因によってハウリングが発生する可能性もあります。
補聴器がハウリングを起こす原因
(1)補聴器の外耳道への密着度
オーダーメイドの耳あな型補聴器やRIC耳かけ型補聴器のイヤモールドレシーバーと外耳道との間に隙間があると、音が隙間から漏れて再び増幅される可能性が高くなります。こうした状況では、別の音響オプションが有効なことが多くなります。
また別の可能性として、レシーバーの向きが外耳道の向きと合っていないために、増幅された音が外耳道の壁に反射されてハウリングを起こすこともあります。この場合には、型取り(印象採取)を深く行うなどしてイヤモールドを作り直すのが一番有効な解決方法です。
(2)耳垢
耳垢がハウリングの原因になることもあります。耳垢によって音が妨げられて鼓膜まで効果的に届かない場合、その音が耳垢に跳ね返されて再び増幅される可能性があるのです。補聴器の使用に際して、耳垢が溜まりやすい場合にはこまめに処理することが大切です。
耳垢については過去の記事をご参照ください。
現代の補聴器にとって、ハウリングはほぼ問題ではありません
今日の補聴器は、ご両親やご祖父母が使っていた時代から、比べられないほどの進歩を遂げています。ハウリング除去能力はスターキー補聴器の優れた特徴の一つですが、その他にも多くの利点を備えています。ぜひ信頼できる補聴器販売店を訪ねて、最新テクノロジーを搭載した補聴器のデモ試聴体験を依頼してください。そして最新技術の成果をご自身で体験していただきたいと思います。
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