難聴を患っているほとんどの人は、生まれつきではありません。難聴は時間の経過とともに私たちに忍び寄ります。難聴は通常、騒音、加齢、またはその2つの組み合わせによって引き起こされます。

統計によると、難聴の有病率は年齢が10歳上がる毎に倍増します。これは、65〜74歳の3人に1人が難聴、75歳以上のほぼ半数が難聴、85歳以上の5人に4人が難聴である理由を説明しています。
言い換えれば、私たちのほとんどにとって、難聴は正常で自然なものであり、長く波乱に満ちた人生の一部に過ぎないのです。
この記事では、難聴という避けがたい現実がご自身に起きた時に何をすべきかについて説明します。
1. 聴力測定を受けましょう
配偶者や友人、同僚、家族に対して同じことを繰り返してもらうことが多くなり、自分が難聴ではないかと思ったら、聴力測定をまず受けるべきです。
一般的な健康診断レベルの聴力測定では難聴が発見されない場合があります。
補聴器取り扱い店で補聴器調整のために必要な聴力測定をしてくれますが、日本耳鼻咽喉科学会に登録されている補聴器相談医をはじめとする耳鼻科で聴力測定を受けることがベストです。
2. 選択肢は二つ。無視するか・・・
難聴が判明した場合は、選択肢は二つです。それを無視して都度、困難な場面を自力で対処するか、これを機会と考えて抜本的な対策を行うかです。
難聴による困難のいくつかは微妙なもので、ほとんど生活で際立つことが初期はないかもしれません。たとえば、言葉を繰り返してもらうように聞き返す必要があったり、日常の小さな音を聞き逃したりといった具合です。
重要な情報を誤解したり、会話や活動から取り残されたと感じたりするなど、より明白で実害を伴うものもあります。
さらに、難聴がうつ病、不安神経症、転倒や入院、社会的孤立、さらには認知症のリスクの増加とどのように関連しているかなど、深刻な健康関連の問題もあります。
・・・抜本的な対策をするか
しかし、ジョンズ・ホプキンス医科大学やコロンビア大学などの医療機関の医師や科学者は、難聴の治療がこれらの課題の多くに役立つ可能性があることを長い間指摘してきました。そして難聴者が補聴器を使用することで、転倒、うつ病、不安、認知症のリスクを減らせる可能性があるとの研究結果が出されています。
3. 専門家に相談を
ジョンズ・ホプキンス大学のフランク・リン博士は「脳の構造変化が起こる前に、出来るだけ早く」難聴に対処することを勧めています。難聴に対処する準備ができたら、まずあなたの主治医または一般開業医に相談してください。あるいは直接、耳鼻咽喉科医師(ENT医師)、聴覚専門医、補聴器専門医などの聴覚医療の専門家に相談してください。
4. ご自身の難聴を見極めること
聴覚医療専門家への受診は、難聴に関するすべての質問に答えてもらうチャンスです。すべての病院でまったく同じことをするわけではありませんが、最初の訪問では一般的に以下のような手順で診療が進められます。
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書類に記入ー既往歴と「きこえ」のアンケートを含む受付票に記入します。
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聴力評価 —これには通常、耳の目視検査と防音室での聴力測定が含まれます。
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オージオグラムの確認—聴力測定の結果はオージオグラムで表されます。これは貴方の固有の聴力状態を測定したグラフです。
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治療の選択肢と次のステップについて話し合う—これには補聴器技術のデモンストレーションとその推奨が含まれる場合があります。補聴器で生活改善する可能性があるかどうか相談し合いましょう。
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5. 補聴器の試用を依頼する
難聴が確認された場合は、補聴器が推奨される可能性があります。補聴器は、難聴に対処するための最も一般的な方法です。特に、補聴器が経験豊富な専門家によってフィッティングされ、個人の固有の聴覚およびライフスタイルのニーズに合わせてプログラムおよびカスタマイズされている場合、聴覚に問題がある大多数の人々を助けることができます。
補聴器の試用期間はお店ではだいたい2週間が一般的です。これは、それらを自分で試して、日常生活にもたらす違いを体験するための機会になります。
6. ご自身に合ったものをリクエストしてください
補聴器は同じものが全ての人に合うわけではありません。だからこそ、資格のある専門家に直接会って購入することをお勧めします。専門家と綿密に協力して、適切な補聴器を選択してください。これは、難聴の程度、あなたのライフスタイルと欲しい機能、活動的な度合いなど、多くの要因に基づいて決めるのが良いでしょう。
スターキーとしては、最高のサウンドで数々の受賞歴のある補聴器、Livio EdgeAIを試してみることをお勧めします。
7. 違いを体験してください
補聴器を手に入れたら、試用期間を利用して、自宅、屋外、仕事中、テレビを見たり、レジャー活動を楽しんだり、友人や愛する人と一緒の時に補聴器を装用してください。
非常に多くの補聴器ユーザーが、装用することで人生が変わったと言う理由と、もっと早く難聴に対処すれば良かったと語る理由を実際に体験してください。
8. より良いきこえでより良い人生を
さて、試用期間が終了したら、ご自身で決めましょう。
元の状態に戻っても良いか、それとも
難聴のせいで日常に困難が生じたり、楽しくないと感じているなら、
今こそ行動を起こすときかもしれません。
まずは日本耳鼻咽喉科学会の補聴器相談医リストを参照して、
お近くの耳鼻咽喉科医師へ相談してください。
初めて補聴器をご検討される方には
スターキーの「きこえ」のガイドも参考になるかもしれません。