耳垢 は、外耳道で作られる灰色、オレンジ色または黄色をした物質です。
耳垢は細菌、 ほこり、異物、微生物などから耳をきれいにして保護する役割を持っています。通常、耳垢は自然に外耳道から外へ出ていきます。
しかし、耳垢がたまってしまった場合は、それを取り除く必要があります。
耳垢に対して私達がしてもよいことと、してはいけないことを確認してみましょう!
耳あかに対してするべきこと
- 1.耳垢があることは正常であることを理解しましょう。
- 耳垢で外耳道がふさがったり聞こえが悪くなったりしないのであれば、
- 放置しても構いません。
- 2.耳垢栓塞(じこうせんそく)について知っておきましょう。
- 聴力の低下、耳の充満感、耳鳴り、
- 補聴器での聞こえの変化(歪んで聞こえるなど)などの症状があります。
- 3.耳の聞こえ、耳鳴り、あるいは充満感の変化、
- 耳の痛みがある場合は、耳鼻科を受診してください。
- 耳の感染症といったほかの原因で耳垢栓塞(じこうせんそく)のような症状が出ているかもしれません。いずれかを感じた場合、治療のために耳鼻科医に相談してください。
- 4.耳垢を自分で取り除く前に耳鼻科医に相談してください。
- 状態によっては自分での処置が安全でない場合があります。
耳あかに対してしてはいけないこと
- 1. 耳掃除をやりすぎてはいけません。
- 過度に掃除をすると外耳道に刺激や感染症を引き起こし、
- さらには耳垢栓塞(じこうせんそく)を引き起こすこともあります。
- 2. 肘より小さいものは耳に入れてはいけません。
- これは英語の格言ですが、綿棒、ヘアピン、鍵、ペーパークリップなどを使用して耳掃除をしたり耳を引っかいたりしないようにしましょう。外耳道を傷つける危険があります。鼓膜に傷ができたり、破れたりもします。それが原因で別の問題につながることがあります。
- 3. イヤーキャンドルを使用してはいけません。
- イヤーキャンドルを使っても外耳道の耳垢量が減らないことは研究によって示されています。さらに、イヤーキャンドルは外耳道や鼓膜を傷つける危険があります。
- 4.補聴器の専門家に指示された通りに、
- 補聴器を清潔にしておくことを忘れてはいけません。
- 補聴器のお手入れ方法の詳細については、「補聴器のお手入れ・メンテナンス方法」をクリックしてください。
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